アクアリストの皆さーん!今日も元気に稚エビの数を数えていますかー?
皆さんの素朴な悩みを、その道のスペシャリストである「チャーム先生」にズバッと解決してもらいましょう。
稚エビを食べられたくない
熱帯魚メインの水槽のコケ取り生体としてミナミヌマエビを混泳しているけれど、どうやらその中の一匹が抱卵しているっぽい。稚エビ誕生に胸躍る一方、かわいい稚エビが熱帯魚達に食い荒らされる姿は見たくない!もう今から考えるだけで辛い!つらいよそんな時はチャーム先生に聞いてみよう。
チャーム先生ぇぇぇ!!熱帯魚と一緒に飼っているミナミヌマエビが抱卵しているのを発見したんですが、魚たちにカワイイ稚エビを食べられたくないんです。考えただけで辛いです!
抱卵個体を見つけたらまず早めに隔離水槽に移そうか。
稚エビを守るには
抱卵個体を隔離しよう
ミナミヌマエビは雄雌混在していると割と容易に繁殖をします。同居している熱帯魚たちに生まれたばかりの稚エビを食べられないためには、抱卵に気づいたら早めに隔離ボックスなどへの隔離を検討しましょう。
稚エビの隔離ボックスを選ぶ際に一番気にしないといけないのは、網の目のサイズです。外掛けタイプや水槽内設置タイプでも本水槽と飼育水を共有する場合、飼育水が行き来する場所が網になっています。稚エビはとにかく小さいので、稚魚用の隔離ボックスだと網の目が粗すぎて、その隙間から稚エビが逃げ出してしまうのです。稚エビ用と書かれたものを選ぶのがいいでしょう。
本水槽と同じ水が循環する隔離ボックスであれば、本水槽との水質変化もなく、抱卵個体を早めに隔離したとしても水質変化などストレスなく隔離生活を送らせてあげることが可能です。
抱卵からふ化までおおよそ2~4週間といわれているのでふ化前に隔離するようにしてくださいね。
稚エビを育てよう
隔離ボックスの中で無事に稚エビが誕生したら親エビは本水槽に合流させてあげましょう。稚エビたちはある程度大きくなるまで隔離ボックス内で育て、熱帯魚たちに簡単に食べられないようなサイズになったら本水槽に戻してあげるといいでしょう。
隔離ボックス内はエサが不足することもあります。稚エビにエサを与えるのを忘れずに。稚エビでも親エビと同じものを食べられるため、エビ用の人工飼料を与えてあげるだけでOKです。
また、隔離ボックスの中にモスを少し入れておくのも良いでしょう。モスに付着した苔などを食べたり、モスそのものを食べたりすることができるので、いざというときの非常食にもなるんですよ。
稚エビは食べられてしまうもの
しかし、傷つかないようにこれだけはあらかじめ断っておきますが、熱帯魚と混泳する限りある程度のサイズになっても稚エビはどうしても食べられてしまうものなのです。
水草を増やしたり隠れ家を多く設置したりとできる限りの工夫をすることで捕食される確率は減ります。共存をさせるためには管理者の気配りも重要になってくるのです。
チャーム先生プロフィール
今日のチャーム先生はエビ一筋のエビ野郎、環境の変化に敏感という繊細な一面もあるアクアリスト先生です。北海道から移入分布したウチダザリガニ的なワイルド個体。時々ぽろっと出てしまう北海道弁にほんわかする生徒続出です。
好きなエビはフィッシュボーン・シュリンプなどのハイブリッドシュリンプ系なんだとか。
物腰柔らかなエビ野郎。それがエビチャーム先生です。
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