ヒグロリーザ・アリスタータ<水草解説>

水草・レイアウト
水草・レイアウト

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回紹介する水草はヒグロリーザ・アリスタータ。
イネ科としては珍しく、浮遊形態をとれる植物です。

笹のような葉を持ち、柄の付け根(葉鞘)がフロート状になっています。
このため、浮草のように水面に浮くことができます。

基本的には屋外ビオトープ向きの植物で、水面に浮かべるだけで育成可能です。

本種は水面が広がる限り横に伸び、水面を覆うようにどんどん伸びていきます。
水位が低くなったり、水面に増えすぎた株が密集するなどで密度が高くなったりすると、横ではなく上に伸び始めます。

比較的流通量は多く、入手しやすい浮草の中ではなかなかの個性派です。

ヒグロリーザ・アリスタータとは

生物学的情報
名前ヒグロリーザ・アリスタータ
別名ハイグロリザ・アリスタータ
ヒルムシロシバ
蛭蓆芝
アジアンウォーターグラス
学名Hygrorhyza aristata
分類イネ目イネ科
分布東南アジア
育成要件
主な用途浮草
水温20~30℃
pH6.0~7.0
光量30cm水槽:2000lm
60cm水槽:4000lm
90cm水槽:6000lm
CO2添加不要

ヒグロリーザ・アリスタータは笹のような葉を持ったイネ科の浮草です。
他の浮草にはないイネ科特有の細長い葉には、独特な魅力があります。
和名ではヒルムシロシバといいますが、ヒルムシロ属(potamogeton)とは遠縁です。

基本的には屋外ビオトープ向けの種で、耐寒性はありません。
暖かい環境を好み、水温が20℃を下回ると目に見えて弱るようです。
屋外での冬越しは困難なので、冬季は屋内に入れると良いでしょう。

屋内の水槽で育成する場合は若干難易度が上がり、ホテイ草と同様に強い光を必要とします。
60cm水槽で4000lm相当の強い光があれば、水槽内での育成も可能です。
栄養吸収能力は高いので、「ちょっと変わった浮草が欲しい」という場合にもおすすめです。

反面、CO2に関してはそこまで重要ではないようです。
強い光があれば、CO2は添加せずとも育ちます。

イネ科植物ということもあり、基本的に茎がどんどん伸びていく形で殖えていきます。
増やしたい場合は節目と節目の間にある茎をカットすれば、いくらでも殖やせます。

アクアリウムにおいて、本種は基本的に「浮草」のカテゴリーに括られます。
しかし、厳密には根を張ることもできるため、完全な浮遊植物ではありません。


バリエーション

“ストライプ”と呼ばれる斑入り株が知られています。

流通量は通常のアリスタータに比べると若干少なめです。

育成に関しては、原種と全く変わりません。

ヒグロリーザ・アリスタータの斑入り品種
“ストライプ”

基本的な使い方

ヒグロリーザ・アリスタータは基本的には浮草として扱われます。
根を持ちますが、植えずに浮遊させたまま浮草として育てても全く問題なく育ちます。

そのまま水面に浮かべておくだけ、というのが最も基本的な使用方法です。

実は本種は水位の増減に合わせて形態を変えることができます。
浮草として生育できるのは水位が高い時の形態の一つであり、水位が低い時は底床に根を張り、一般的なイネ科植物のように立ち上がって生育することもできます。

水位が低ければ有茎草、水位が高ければ浮草と、2つの形態を状況に応じて使い分けられるのが本種の特性です。

敢えて底床に埋め込むと、底床内に根を張ります。
その後、有茎草のように上に伸びる性質を見せます。
ただし、この方法で育てる場合は、十分な光量が必要です。

水中に植えると水面に出たがるように茎を伸長させます。
完全な水中環境には適応できないため、水面から先は生育できるように工夫しておく必要があります。

本種は抽水植物または浮遊植物として扱うことができますが、完全な沈水植物にはなれません。

以上の性質より、基本的には屋外のビオトープ向けの植物です。
しかし、アクアテラリウムのような半水生・半陸生、両方の環境がある水槽で使用しても、個性的なレイアウトが実現できるでしょう。

浮草が多く茂る、ため池のような環境に生息する熱帯魚のブリードにも有効かもしれません。

ポピュラーながら開拓できる要素が多く、非常に個性の強い種といえるでしょう。

植栽量の目安
30cm水槽5株
60cm水槽5株
90cm水槽10株
120cm水槽10株

条件が合うとすさまじく成長し、殖えます。
基本的には水槽サイズに寄らず、5~10株程度浮かべておけば十分です。

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用意するアイテム

ヒグロリーザ・アリスタータを用いたレイアウトを作り上げる上で、必要となるアイテムを紹介します。

本種は基本的に浮草として育成することがほとんどであるため、底床やピンセット、ハサミ、CO2といった器具類は必要としません。
浮草という性質上、底床も特にこだわりません。

屋外で育成する場合は、トロ舟や睡蓮鉢などある程度水量が確保できる容器であれば、浮かべておくだけで育成できます。

水槽で育成する場合は、光量は重要です。
60cm水槽で4000lm以上を目安に、こだわって選んだほうが良いでしょう。

照明

アクロ TRIANGLE PRO BRIGHT 600

ヒグロリーザ・アリスタータを屋内の水槽で育成するには、強めの光量が必要です。

60cm水槽では4000lm程度の光束が必要量の目安となります。
これは一般的な水草の要求よりも、高い値です。

肥料

液体肥料の定番
プランツグリーン

ヒグロリーザ・アリスタータは根から栄養分を吸収します。
このため、液体肥料の添加は成長促進に有効です。

高光量と肥料の条件が揃うと、ものすごい勢いで増殖することがあります。


ヒグロリーザ・アリスタータ まとめ

浮草としては珍しいイネ科植物!
2形態を使い分ける不思議なイネ科の浮草!
  • 笹のようなまっすぐ伸びる葉を持つ浮草です。浮草としては珍しいイネ科植物です。
  • 和名はヒルムシロシバといいますが、系統的にはヒルムシロとは遠縁です。
  • 屋外ビオトープでの育成が基本です。屋外では水に浮かべるだけで育てられます。
  • 基本的には浮草として育成しますが、水位が低い場合は有茎草としても育成可能です。
  • 屋外で育成する場合は、単にトロ舟や睡蓮鉢などに浮かべておくだけで育ちます。
  • 屋内で育成する場合は、一般的な水草の要求以上に高光量が必要です。
  • 耐寒性は全くありません。冬季は屋内で管理しましょう。
  • 浮遊植物と抽水植物の2形態を切り替えられる性質から、アクアテラリウムに植栽してみるのも面白いかもしれません。
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▼こちらも参考

投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

AQUALASSIC(アクアラシック)

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