5分でわかる!梅雨時期のメダカの不調&雨対策<メダカの教室4限目> 

メダカ
メダカ

こんにちは、メダカ担当のスズキです(魚ではありません、人間です)。
世の中のメダカブームに乗ってメダカを飼い始めた人も多いのではないでしょうか。
「メダカの教室」は、そんなビギナー向けのなるほどシリーズです。

今回の授業は、メダカの梅雨時期の不調と雨対策について。
天候が不安定なこの時期、メダカは体調不良や病気、産卵が止まるといったことが目立ちます。
チャームの飼育現場における対策も交えつつ、不調と雨の対策方法をご紹介します。

屋外飼育では長雨&増水対策を

メダカの屋外飼育において多少の雨では問題ありません。しかし、飼育容器という限られた空間において、気温が高く雨が降り続くという梅雨特有の天候はメダカに多少なりとも影響を及ぼします。
特に梅雨末期は豪雨になりやすく、急激な増水に注意が必要です。

長雨、大雨による影響

 飼育容器内ではこんなことが!

  • 水質が変化してしまう
  • 大雨で水温が急激に変化してしまう
  • グリーンウォーターが薄まってしまう
  • メダカが流失してしまう

飼育容器に雨水が入り続けると、飼育水の水質を変化(酸性化)させてしまいます。また、それまで維持できていたグリーンウォーターの透明化も起こります。これはグリーンウォーターの植物プランクトンが死んで沈殿物となったためです。そのままにしておくと水質悪化やメダカの不調の原因となるため、沈殿物を取り除いて水換えをする必要があります。

メダカは幅広い水温に適応できますが、急激な変化には対応しきれません。急な大雨は急激に水温を下げてしまい、これもメダカの不調を招きます。さらに、容器から水があふれる(オーバーフロー)際に、メダカが流失してしまうリスクもあります。

雨水による酸性化の対策として、カキガラや化石サンゴを入れておくと良いでしょう。pHの急激な変化を防ぐことができます。

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すぐできる増水対策
①雨が当たらない軒下に移動させる
一番手っ取り早い方法です。水を減らしておくと移動させやすくなります。

②フタやシート、波板をかぶせる
移動できない場合にこれらをかぶせることで雨をよける方法です。ゲリラ豪雨の場合、強い風をともなうことがよくあります。石や角材など重しがあるとなお良いでしょう。

発泡スチロール製容器

発泡スチロール製だから、軽くて扱いやすく、外気温の影響が少なく済みます。
メダカの流出を防ぐための設計もうれしい。

チャームの飼育現場では……

チャームのメダカの飼育現場ではこの時期、どのような対策をしているのでしょうか?
メダカの飼育担当者に聞いてみました。

スズキ
スズキ

この時期、メダカの不調対策はどうしていますか?

飼育担当者
飼育担当者

寒暖差により体調を崩しやすいため、エサのあげ方に注意しています。
特に外で飼育しているものは水温変化が大きいため、より注意を払います。具体的には、水温が低い時は水温が上がってから少量で餌残を見ながら与え、逆に水温が高い時は与える量回数を増やしていますね。


晴れると気温が30度を超える日も出てきます。スダレや遮光ネットなどで日陰を作り、水温が上がりすぎないように調整をしています。

水温差により病気が発生しやすい時期のため、水換えは少量で餌残やフンを取る程度で回数を多めにしていますよ。

スズキ
スズキ

水温による影響が大きいのですね。
気を付けていても、病気になった場合の対処方法はありますか?

飼育担当者
飼育担当者

病気になってしまった場合は、0.7%の塩水浴で様子を見ます。また、必要に応じて魚病薬を投与しています。

スズキ
スズキ

塩水浴が効果的なのですね。塩水浴についてはこの後にご紹介します。雨水対策はどうでしょうか?

飼育担当者
飼育担当者

容器のフチにウールやタオルなどを掛けることで、オーバーフローによるメダカの流出を防いでいます。

スズキ
スズキ

それなら手軽にできる対策ですね。ありがとうございました。

雨の日でも安心 水位調整マット(大) 

水鉢の縁に掛けておくだけ。雨水で一定の水位まで水が増えると、毛細管現象により自動的に水を鉢の外へと排水します。水鉢に穴を開ける必要がなく、メダカが脱走する心配もありません。

複数個使うことで水の排出量を増やすこともできます。

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屋内飼育なら対策はいらない?

屋内だから雨が当たらないし、何もしないで良さそう……。本当に大丈夫でしょうか?
屋内飼育であっても梅雨独特の天候は、メダカたちに影響があると考えて良いでしょう。

日照不足によるメダカへの影響

・産卵が止まってしまう
・成長が鈍くなる
・色が揚がらない

順調だったメダカの産卵が梅雨の時期になってから止まってしまった。そんな話を聞きます。
メダカは20℃以上の水温と1日13~14時間の日照時間があると産卵しやすくなります。梅雨時期は日照時間が少ない上に、もともと屋内は屋外に比べて日光が不足しがちです。
このことからも、産卵リズムが乱れてしまったと考えることができるでしょう。

日照時間不足は照明を当てる、栄養補給をしてカバーすることができます。

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高温による影響

  • 水質が悪化する
  • 酸欠になりやすくなる

室温が高いとその影響を受け、メダカの水槽の水温も上昇します。メダカは水温が高くなると活発になり、エサの量もフンも増えていきます。その分、水が汚れやすくなっていきます。水槽からイヤなニオイがすれば、水質が悪化していると判断して良いでしょう。

活発になると酸素の消費量も増えるため、酸欠になりやすくなります。また、高温になると酸素の溶ける量(溶存酸素量)が減ることも、酸欠の要因の一つです。水面近くでメダカが口をパクパクさせていれば、それは酸欠のサインです。

これらは水換えやエアレーションで解決できます。そのままでいるとメダカの体調不良や病気の原因となるため、早めに対処するようにしてください。

比較的高水温に耐えられるメダカですが、30℃以上は危険です。
高温対策として、部屋が暑い場合はエアコンを使って適切な室温を保つようにしましょう。
照明もLEDであれば熱の発生が少なく、水温への影響を抑えられます。

高温対策に活躍するアイテム

メダカの不調には塩水浴が有効

病気ではなさそう。でも調子が悪そう……。そんなメダカにはぜひ塩水浴をお試しください。
塩水浴とは、濃度を調節した塩水に回復力を上げるための治療法です。
通常の塩水浴は濃度0.5%ですが、チャームのメダカエリアでは濃度0.7%で行っています。

塩水浴の方法(濃度0.5%の場合)

バケツなど深い容器を別に用意します。
濃度0.5%(水1Lの場合塩5g)になるよう調節します。
塩はご家庭の食塩で十分です。
一週間程度、様子を見ながらメダカを塩水浴させてください。

塩水浴については以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

今回は、梅雨時期のメダカの不調と雨対策についてお届けしました。
メダカの不調は、日頃からよく観察することで気付きやすくなります。
それでは次の授業をお楽しみに!

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