どうも、ほにゃらら sp.です。
コリドラスはざっくりと大別すると、「ショートノーズ」「セミロングノーズ」「ロングノーズ」「ラウンドノーズ」「ミニコリ系」「エレガンスタイプ」の6グループに分けることができます。
今回はこのうち、「ミニコリ系」についてまとめました。
実質的にピグミー、ハステータス、ハブローススの3種です。
どの種も成魚で全長3cm程度と大変小柄です。
基本的に同種間で群れを作りたがる傾向があり、1匹では落ち着きません。
ミニコリ系グループのコリドラスは、この点が他のコリドラスとは異なる特徴です。
「コチュイ」もこのグループに含まれますが、本物のコチュイの流通は極めてまれです。
時折「コチュイ」の名で流通するコリドラスを見かけますが、それらは大半がハブローススです。
このため、ミニコリ系コリドラスとして見かける種は実質的に「ピグミー」「ハステータス」「ハブロースス」の3種となります。
この3種は常時在庫とまではいかないものの、ある程度安定した流通が見られます。
水草水槽でもお行儀が良い
「ミニコリ系」コリドラスが他のコリドラスと比べて最大のメリットとも言える点が、水草に対してお行儀が良いことです。
コリドラスといえば底砂を掘り返す性質が強く、水草との相性があまりよくありません。
ですが、ミニコリ系の種に関しては、遊泳性が高く、底床を掘る力が弱い点が特徴となります。
このため水草を掘り返すようなことがほとんどなく、レイアウトを中心とした水槽でも全く問題なく楽しめます。
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臆病で食が細い
一般的なコリドラスに比べ、やや臆病な性格で食が細いのもこのグループの特徴です。
小柄で遊泳性が強いことから、コリタブよりもフレークフードや沈下性の顆粒フードが向いています。
餌に関してはコリドラスよりもむしろ、カラシン類の好みに近い点があります。
全体的に食が細い傾向があるので、餌をきちんと食べているかの確認は必要です。
他の魚種と混泳させている場合は、餌にありつけているかを確認すると良いでしょう。
まとまった数を入れれば、ある程度は残飯の掃除要員としても役立ちます。
ただし臆病な性格と1匹あたりの食が細いことから、掃除要員を主目的とした導入はおすすめできません。
混泳について
ミニコリ系の種の性格は臆病です。
原則的に同種複数匹の群れでの飼育が前提となります。
1匹で飼育すると落ち着きません。
基本的に他種に干渉しない性質から、混泳に関しては非常に向いているコリドラスです。
その性質からコリドラスよりもむしろグッピー、プラティ、テトラ、ラスボラといった、人気の小型熱帯魚との混泳相性に優れます。
ミニコリ系は一般的なコリドラスと異なり、水草を掘り返したり、荒らしたりしません。
コリドラスとしてはお行儀が良いので、水草レイアウト水槽にもおすすめできます。
底砂に目の細かいものを採用していれば、コリドラスとの混泳も問題ありません。
ただし、成魚になっても最大3cmほどの小型種であることを忘れずに。
混泳相手を選ぶ際は、サイズ差に注意してください。
ミニコリ系のみどころ
水草水槽と相性が良い
本格的な水草水槽では、底床を掘り返してしまう性質上、コリドラスはなかなか採用できません。
しかし、ミニコリ系の種であれば全く問題なく採用できます。
テトラやラスボラ等の小型美魚とはひと味違う群泳が楽しめるのは、ミニコリ系ならではのメリットです。
コリドラスといえば底床には砂が定番ですが、ミニコリ系に関しては必ずしもその必要がありません。
水草の育成に最も有効なソイルの採用も問題ないのです。
底床を選ばないので、水草や混泳相手の都合に合わせられる点がミニコリ系のメリットといえるでしょう。
草原レイアウトに採用可能な点は、コリドラスとしては珍しい性質です。
小さくかわいらしい
成魚でも全長3cm程度と、非常に小ぶりなサイズ感です。
小型水槽で複数匹飼育しても、全く問題ありません。
小さい水槽を小さなボディでちょこまか泳ぎ回る姿は、大変愛らしいものです。
コリドラスらしからぬ生態
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飼育のポイント
ミニコリ系コリドラスの飼育方法は、ショートノーズとほとんど変わりません。
用意する器具自体は、コリドラス飼育の基礎基本が詰まっていると言っても良いでしょう。
一般的な熱帯魚の飼育が可能な設備が揃っていればそれでOK。
ふつうのコリドラスであればこだわる底砂に関しても、ミニコリ系に関してはほぼこだわりがありません。
コリドラスの飼育において、基本的に水槽サイズは問いません。
ミニコリ系だけ飼育するのであれば、30cm以下の水槽でも全く問題ありません。
しかし、群泳を楽しむことや、水草レイアウトとの相性の良さを活かすのであれば、60cm以上の水槽で始めるのが良いでしょう。

フィルター、照明が付いたセットなら、より安心して始めることができますね。

ミニコリ系コリドラスは、導入してすぐだけは水質に敏感な一面を見せることがあります。
しかし、一旦落ち着けばそうでもなくなります。
外掛け式、上部式、外部式の3種からであれば、どれを選んでも問題ありません。
ただ、水槽サイズが30cm以下の場合は外掛け式、45cm以上の場合は上部式か外部式がおすすめです。
枠付き水槽なら上部式、オールガラス水槽なら外部式を選ぶと良いでしょう。
コリドラスが好む水温は、種によって多少の差はありますがおよそ22~27℃の範囲です。
20℃を下回ると、状態を崩してしまいます。
日本の気候で飼育するためには、基本的にヒーターは必要です。
水槽サイズに合ったW数の製品を選びましょう。

おすすめの4種
ミニコリ系の餌は、コリドラスとしては異色です。
コリドラスはさまざまな餌を食べますが、特に有用なものをピックアップすると次の4種です。
コリドラスに与える餌といえば、専用飼料となるコリドラス用タブレット、通称:「コリタブ」がまず思い浮かびます。ただし、ミニコリ系には適しているとは言えません。
ミニコリ系のコリドラスに関しては、顆粒かフレークが主食として良いでしょう。
個体サイズや混泳魚との兼ね合いによっては、沈下性の顆粒餌を与えるのも有効です。

導入直後や病気後の体力回復、繁殖に向けて体力をつけるといった目的で与える場合、これを超える餌はありません。
極めて嗜好性が高く、赤虫と同等かそれ以上に成長に有効です。
繁殖を狙う場合にも大変有効です。
ただし活きたものは取り扱いがやや難しく、イトミミズ専用でキープする水槽も必要です。

嗜好性が高く、大変食いつきの良い生の虫餌です。
解凍して与えるだけなので、使い勝手も良いです。
ただし入荷直後のミニコリ系は大変小型なので、個体によっては赤虫のサイズが大きく、食べられないことがあります。
与える場合は「ミニキューブ」など、赤虫自体のサイズが小さく少量ずつ与えられるものが良いでしょう。
アカムシを食べられるサイズに成長してきたら、普段はタブレットや顆粒餌を与えつつ、週に1回くらいこちらを与えるとコリドラスが喜んでくれます。
圧倒的に成長スピードが上がってよく太るため、早く大きく成長させたい場合に大変有効です。
繁殖を狙う場合は、赤虫を中心に与えてもOKです。

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ミニコリ系のコリドラス まとめ
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不定期で増えます。

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