ポタモゲトンの世界

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ポタモゲトンの魅力

ポタモゲトンの世界へようこそ。

ポタモゲトンとは、世界各国に広く分布するヒルムシロ科ヒルムシロ属の水草の総称です。

全体的に透明感のある葉を持った有茎草で、水草レイアウトにおいては後景草として活躍します。
自然下でも流れのある環境に生育する種が多く、流水にたなびく涼しげな印象が特徴的なグループです。

透き通った葉に気泡を付けた草姿はまさに極美。
しかし、水草レイアウトにおいては若干マイナーなグループという位置づけにあります。

また、このグループは国内に自生する種が多いのも特色です。
国産種は高水温を苦手とし、低水温を好む傾向があるため、日本産淡水魚との組み合わせも相性が良いです。
あまり注目されてはいないものの、まさに”詫び・寂び”の趣を持った水草といえるでしょう。

マイナーであるがゆえに、工夫次第でまだまだ創意工夫の余地があるグループです。
清涼感ある緑をもち、清流に揺蕩うポタモゲトンの世界へ。

貴方を誘いましょう。

ポタモゲトンとは

分類オモダカ目ヒルムシロ科
pH5.0~7.5
GH0~6
CO21滴/3秒
主な原産地世界各国

ポタモゲトンとは世界各国に広く分布する、ヒルムシロ科ヒルムシロ属の植物の総称です。
多くの種が半透明の緑色の葉をつけ、気泡を付けた草体が大変美しいグループです。
育成に関しても比較的容易といえ、幅広い環境に適応できる種が多いです。

非常に美しく観賞的価値は高いグループなのですが、水草レイアウトにおいては若干マイナーといえる存在です。

育成自体はしやすいのですが、「高水温に弱い」こと。
また、たなびくように成長するため、草姿の「コントロールがややしづらい」こと。

この2点が、評価を下げているのかもしれません。
とはいえ、いくつかのポイントを抑えれば表現の幅が大きく広がるポテンシャルを秘めたグループです。

このグループは、国内に自生している種が多いことでも知られています。
「エビモ」「ササバモ」「ヤナギモ」などは全国各地の河川や用水路、ため池などでふつうに見ることができ、特に日本産淡水魚のレイアウトにマッチしやすい点も見逃せないところです。

なお、ポタモゲトンには沈水性の種と、浮葉性の種がいます。

ここでは水草レイアウト水槽での使用をメインとしますので、沈水性の種を中心に紹介します。

浮葉性の種は水草レイアウト水槽では使いにくいですが、屋外ビオトープにはおすすめです。

ヒルムシロ
無印ヒルムシロは浮葉性の種です。
水草レイアウト水槽よりは、
ビオトープ向けといえるでしょう。

主なポタモゲトン

水草レイアウト水槽で特に使用頻度の高い人気種をピックアップして紹介します。

ポタモゲトン・ガイー
ポタモゲトン・オクタンドルス
ポタモゲトン・ルーケンス
インバモ
ヤナギモ
ヒロハノエビモ
ササバモ
ガシャモク
オオササエビモ
エビモ

ポタモゲトン・ガイー

学名:Potamogeton gayi

南米原産のポタモゲトンです。
半透明の緑色から、涼しげな印象を与える水草です。

ポット売りや鉛巻きでも入荷は多く、ポタモゲトンの中では最も入手しやすいのが本種といえるでしょう。

南米原産の水草は一般に弱酸性で低硬度な環境を要求しますが、本種に関しては適応範囲が広く中性程度まで適応してくれます。
南米産の水草としては、比較的育てやすい部類に入ります。

レイアウト水槽においては中~後景草として、まとめ植えすると良いでしょう。

葉は線形、透明、鋭頭又は円頭凸端、黄土色から緑色をしています。
葉序は互生、無柄、中心の葉脈ははっきりとした茶色です。


ポタモゲトン・オクタンドルス

学名:Potamogeton octandrus
別名:ホソバミズヒキモ、ヒメヒルムシロ

国内にも自生するポタモゲトンです。
和名ではホソバミズヒキモと呼ばれます。

ポタモゲトンの仲間では最も細葉になるタイプで、緑色の半透明の葉が気泡を付けて水流にたなびく姿は目を見張るものがあります。
レイアウト水槽においては清涼感のある後景草として活躍します。
1本1本はかなり細いので、十本単位でまとめ植えすると良いでしょう。

生長は早く、底床内を地下茎が這ってランナーを出すように増えたり、枝分かれにより増えます。
思わぬ所から生えてくることもあるので、トリミングで伸長をコントロールするのが重要です。


ポタモゲトン・ルーケンス

学名:Potamogeton lucens

ヨーロッパ原産と思われるポタモゲトンです。

透明で鮮やかな緑葉と葉脈とのコントラストが美しい種で、90cm以上の大型水槽向きです。
透き通る葉を持ち、葉脈の凹凸が明瞭なため、光を通すとまるでステンドグラスのような大変美しい印象の水草です。

後述する国内自生の希少なポタモゲトン「ガシャモク」に近縁な種ではないかと思われ、ガシャモクに比べ本種は1~2周りほど大きくなります。
”ガシャモク巨大版”のような表現がしっくりくるかもしれません。
ガシャモクと同種とする見解もあります。

レイアウト水槽においては後景草向きです。
60cm水槽で3灯以上、酸性~中性、CO2添加あり、液肥と底床の肥料分を両立した施肥を行うと育成しやすいでしょう。

葉形は卵形ないし楕円形、葉縁は微鋸歯縁で波立ち、鋭尖頭、葉序は互生、葉柄は不明瞭で1mm程度です。

葉の基部は漸鋭尖形です。
葉幅3~5cm、葉長13cm程度、自然環境下では葉長20cm程度までになります。

葉の中央脈ははっきりとし、葉脈は7本、それらの間にさらに細かく脈が張り巡らされます。
水中ではランナー、枝分かれにより増えます。


インバモ

学名:Potamogeton dentatus × Potamogeton malaianus

後述するガシャモクとササバモの自然交雑により生じたポタモゲトンです。
千葉県の印旛沼で最初に見つかったことから、インバモと呼ばれています。

自然下でのインバモは絶滅状態に近いほど数を減らしてしまっていますが、増殖株が観賞用として数多く流通しています。
このため意外と入手しやすい部類に入ります。

雑種強勢の影響か、国産ポタモゲトンの中では一番丈夫で育てやすいとも言われています。

レイアウトではまとまった数を後景に植栽することで透明感のある美しい水景を演出できます。
本種は低水温にも適応できるので、日本産淡水魚のレイアウトにも良く似合います。

葉柄はガシャモクに似て短く、葉形はササバモに似て長く成長します。
ガシャモクと異なり、葉柄が確認できないほど短くはなりません。


ヤナギモ

学名:Potamogeton oxyphyllus

東南アジア全域に分布するポタモゲトンです。

本種の和名はヤナギのような沈水性の葉を展開する所から来ています。
和製ポタモゲトン・ガイーといった表現が合う種で、全体的な雰囲気もよく似ています。

水草レイアウトではガイーよりも大型化しやすい傾向があるので、後景に配置することで透明感のある緑の葉が水にたなびき流動感と躍動感を与えます。

ヒルムシロの中では育成が簡単で、底床に肥料分が十分にある環境であれば特に問題なく育てられます。
後景の流れのある所にまとめ植えするとよいでしょう。

本種は日本にも自生しており、用水路やそれ程手が入っていない小川などにはふつうに見られます。

流通量はそれほど多くありませんが、国産ポタモゲトンの中では比較的自然下での数も多いため、自然の多く残る地域では見つけやすい種類といえるでしょう。

葉は線形、鋭尖頭、全縁、中央の葉脈ははっきりとします。
水上に黄色い花を上げます。


ヒロハノエビモ

学名:Potamogeton perfoliatus

日本に分布するポタモゲトンです。
流水よりも止水を好む傾向があり、河川よりも湖などで多く見られます。
また本種は耐塩性があるらしく、他のポタモゲトンの分布が少なくなる汽水湖でも本種は盛んに繁茂する様子を見かけることがあります。

他のポタモゲトンに比べたなびく性質が弱く、一般的な有茎草のように直立して茂みを作りやすいです。
このため、比較的レイアウト向けの草姿がコントロールしやすい種です。

一方で低水温を好むので、24℃以下で育てたほうが調子が良いでしょう。
25℃以上では調子を崩すことがあります。

国産のポタモゲトンであり、高水温に弱い性質があることから、どちらかといえば熱帯魚よりも日本産淡水魚とマッチする水草と言えます。

葉形は卵形、葉縁は全縁で波立ち、鈍頭、葉序は互生、無柄、葉の基部は茎を抱きます。

エビモに比べ葉幅が広く、ヒロハノエビモの茎の形が円柱であることから見分けられます。

水中では主にランナーにより増え、24℃程度までの低水温、高光量下、CO2添加、液肥と底床の肥料分が両立した環境でよく育ちます。


ササバモ

学名:Potamogeton malaianus

日本に分布するポタモゲトンです。
美しく透き通る緑の葉をつけ、水の流れにたなびく姿は他の艶やかな水草にはない清涼感があります。

葉は水面に出ようとする傾向があるので、レイアウトではあえてそのクセを利用して遠近感を出す際に用いたり、涼しさ・安らぎの演出に有用な水草です。

本種も流通量はそれほど多くありませんが、ヤナギモ同様に用水路やそれ程手が入っていない小川などにはふつうに自生しています。

また本種は水位が低下すると水上葉を出して適応するなど、ポタモゲトンの中では環境適応力の高い種類です。

国産ポタモゲトンの中では比較的自然下での数も多く、自然の多く残る地域では見つけやすい種類といえるでしょう。


ガシャモク

学名:Potamogeton dentatus
Potamogeton lucens

日本に分布する希少なポタモゲトンです。
透明で鮮やかな緑葉と葉脈とのコントラストが美しい水草です。

インバモやササバモに比べ葉に丸みがあり卵形をしていますが、状態が良くなると葉が伸び、楕円形に近くなります。
葉を支える柄が極端に短い点で、インバモやササバモと区別できます。

本種は環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に指定されており、各地で保護活動が行われています。
分布は局所的であり、ポタモゲトンの中でも特に絶滅が危惧されています。

一方で、増殖株が少数ながら観賞用として流通しています。
チャームに入荷する株は、全て増殖株です。

分類には諸説あり、先述したルーケンスと同種とする見解もあります。
ただしルーケンスの名で流通する株は1~2周りほど大型化する傾向があり、ガシャモクの名で流通する株はそこまで大きくなりにくいので、水槽内育成上では若干性質が異なるようです。


オオササエビモ

学名:Potamogeton malaianus × Potamogeton perfoliatus

ササバモとヒロハノエビモの自然交雑により生じたポタモゲトンです。
透明感のある緑~褐色の葉を展開する水草です。

外側に反り返りながらねじれ、葉の縁は細かく波打つという独特の草姿を持ちます。
ササバモの性質を受け継いでいるのか、エビモに比べると比較的大きく成長する傾向があります。

関東ではほとんど見られませんが、西日本を中心に分布し琵琶湖などではふつうに見られるようです。

育成は難しい部類に入ります。
CO2添加が多すぎると、節の間隔が伸びてしまう傾向があります。
逆に控えめに添加したほうが美しく育つでしょう。


エビモ

学名:Potamogeton crispus

ほぼ全世界に分布する、広域分布のポタモゲトンです。
国内でも北海道から沖縄まで広く分布しています。

透き通った緑の葉と、葉の縁のウェーブが清涼感を演出する水草です。
低水温を好み、やや高温に弱い傾向があるので、26℃までを上限と考えたほうが良いでしょう。

本種もたなびく性質が弱く、直立して伸びやすい性質があります。
このためレイアウト水槽でも、草姿が維持しやすい部類に入ります。

野外では各地でふつうに見られますが、水槽内での育成は意外と難易度が高い種です。
できるだけ強い照明を使うことが、本種を上手く育てるポイントです。
60cm水槽で3000lm以上が目安です。
CO2も添加したほうが良いでしょう。

葉は互生し、葉形は線形、無柄、葉は茎を抱き、葉先は鈍頭又は鋭尖頭です。
中央の葉脈ははっきりとし、黄色からオレンジ色です。
葉縁は微鋸歯でウェーブが強く入ります。


水草レイアウト水槽で主に利用されるポタモゲトンは以上です。
もちろん、敢えて他の種類を用いることで個性的なレイアウトを創り上げてみるのも良いでしょう!

ポタモゲトン自然交雑の不思議
インバモ
(ガシャモク×ササバモ)
オオササエビモ
(ササバモ×ヒロハノエビモ)

ポタモゲトンの仲間は他の水草に比べ、自然交雑が生じやすいことも知られています。

インバモやオオササエビモはその代表と言えますが、他にも野外で見かけるポタモゲトンの仲間は自然交雑株であることも少なくないようです。

交雑種まで含めると、なかなかに混迷を極める奥深い分類群ということでも知られています。



ポタモゲトンの使い方

ポタモゲトンの仲間は水草レイアウトにおいて、基本的に後景草として利用するのが良いでしょう。
透明感のある緑の葉が共通しており、清涼感のある水景の演出に効果的なグループです。
ガイーやオクタンドルス、ササバモなどの細長い葉を持つ種は、水の流れにたなびかせるようなレイアウトを意識すると見栄えが良くなります。

ポタモゲトンの仲間は葉の見た目が大変美しい反面、適切な環境では他の有茎草に比べ伸びが早く、流れにたなびく性質が強いので草姿を若干コントロールしづらいという難点があります。
定期的なトリミング、差し戻しによって維持することを心がけましょう。

コントロールのしづらさからか、一般的な水草レイアウトでは敬遠される傾向がありますが、適切にメンテナンスすることで他の水草にない表現が可能となるポテンシャルを秘めたグループです。

またヒロハノエビモやエビモなど、高水温を好まない種もあります。
国産ポタモゲトンにこのような傾向があり、20℃前後の低水温で調子が良いことも多いです。
これらの種は国産ということもあり、日本産淡水魚のレイアウトと相性が良いといえるでしょう。

色鮮やかなオイカワ。
日本産淡水魚中心の水草レイアウト水槽にぴったりです。
肉食性のドンコ。
肉食性の魚種の方が、水草は食べられにくいので安心です。

ただし、どの種も葉は柔らかいです。
金魚やタナゴなど、草食性の強い種にはある程度食べられてしまう可能性に留意しましょう。

和風といえば金魚。
しかし水草を食べる性質が強いので、
ポタモゲトンはおやつになってしまうかも。
人気のタナゴ類。
金魚ほどではなくとも、水草をかじる性質があります。
特にカネヒラは草食性が強いので要注意です。

ポタモゲトンの育成の基本

気泡を付けるガイー

冒頭でのおさらいとなりますが、以下の環境を満たしていれば基本的に育成可能です。

水温20~26℃
光量30cm水槽:1000lm以上
45cm水槽:2000lm以上
60cm水槽:3000lm以上
CO2必須 1滴3秒
pH5.0~7.0
GH0~6
肥料液体肥料、固形肥料

水温

一般的な水草よりも若干低めを好む傾向があります。
26℃くらいを上限と考えると良いでしょう。

国産種は、20℃前後が調子が良いようです。

光量

やや強めの光量を好みます。
60cm水槽で3000lmは欲しいところです。

この明るさを下回ると、上手く育たないことがあります。

CO2添加

添加は必須です。
無い場合はあまり整った草姿に育ってくれません。

添加しすぎると草姿が崩れることがあるので、1滴/3秒を目安に、気持ち控えめの添加が有効です。

底床

底床の種類はあまり選ばないグループです。
ソイルでも砂利でも良く育ちます。

極端にpHを上昇させるサンゴ砂以外は、ほとんどの底床が使用可能です。

ソイル
珪砂
大磯

水草レイアウトにおいてソイルは広く使われていますが、ポタモゲトンの仲間をソイル単品で育成すると後者のタイプは調子を崩すことがあります。
ポタモゲトンの仲間をメインとする場合、ソイルと珪砂を混合して用いると良い結果を出しやすくなります。

底床の厚みは少し厚めが良いです。
3cm以上敷いたほうが、良い結果が得られやすくなります。

水質

種類によって育成難易度は変わってきます。
水質に関してはさほど選好みの強くないグループですが、基本的に中性~弱酸性の水質によく適応します。
大きく分けると2タイプ知られています。

1つは腐植質豊富な弱酸性の水質を好むもの、もう1つはミネラル豊富な中性付近の水質を好むものです。

前者は山間のため池などに分布する種が多く、浮葉性の種が多く属します。
後者は湧水由来の河川や大きな湖沼に分布する種が多く、沈水性の種が多く属します。
水草レイアウトにおいて用いられることの多い沈水性ポタモゲトンの仲間は、ほとんどが後者のタイプとなります。
上述した10種類の中では「ガシャモク」のみ前者の要素を持ちますが、それ以外すべて後者です。

ガイー、オクタンドルス、ルーケンス、ヤナギモ、インバモ、ササバモは比較的栽培が容易です。

ヒロハノエビモ、エビモは水質はさほど選ばないものの、高水温に気を付ける必要があります。

国産種は育成においてクセのあるものが多いので、熱帯魚を中心とした水草レイアウトを考える場合はガイーを基準にすると良いでしょう。

トリミング

適切な環境では成長が早く草体が崩れやすいので、高頻度のトリミングを要します。

成長ペースを見ながら、2週間~1ヶ月に一度くらい刈り込むと良いでしょう。
カットの際は頂芽と節目(赤丸の箇所)を避けて、間の茎をカットします。

カットした草は、差し戻せば再度育成が可能です。
差し戻しによって容易に殖やすことができます。

赤丸の頂芽や節を割けて、間の茎をカット。
浮葉を出すこともある
オクタンドルスの浮葉

種類や株によっては浮葉を出すこともあります。

このように水面に出たがるものもおり、水草レイアウトにおいては扱いにくいとされる理由の一つです。

下に植えてある水草に光が当たらなくなってしまうようであれば、カットすると良いでしょう。

コケ対策

一般的な水草同様、コケ対策にはヤマトヌマエビやオトシンクルスが有効です。

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肥料

固形肥料、液体肥料、どちらも有効です。
特に液肥は即効性があり、入れた翌日から伸長を実感できることもあります。

▼即効性のある液体肥料

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殖やし方

トリミングした上部を差し戻せば簡単に殖やせます。

高光量、CO2添加あり、液体肥料添加の環境ではすさまじく成長が速いです。
とにかく数を増やしたい場合は液体肥料を毎日少量添加し、1週間おきにカットして差し戻すと良いでしょう。

※照明の点灯時間を長くしたり、液肥の添加量を増やす場合はコケの発生に注意しましょう。


ポタモゲトン用語集

葉柄ようへい・・・茎から出る、葉を支えている柄の部分です。
この長さで種の同定ができるものもいます。

たとえばササバモとガシャモクは葉の雰囲気は似ていますが、ササバモは葉柄が非常に長いのに対し、ガシャモクは極端に短く、茎からすぐ葉が映えているような形状をしています。インバモはこの中間形です。

茎から出て、葉を支えている柄が葉柄。

葉縁ようえん・・・葉の縁の形状です。
微鋸歯縁とは軽くギザギザした縁を指しています。
ポタモゲトンの仲間には波打つものもおり、同定のポイントになることもあります。

軽くギザギザした形状は”微鋸歯縁”と表現されます。

殖芽しょくが・・・栄養分を貯蔵した芽です。
高温を苦手とするエビモは初夏に殖芽を作り、夏眠することがあります。
秋になり水温が落ち着くと、殖芽から芽吹いて元の形に戻るようです。


投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

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