レインボーフィッシュの世界

レインボーフィッシュ
レインボーフィッシュ種類解説(熱帯魚)観賞魚・水草の世界

レインボーフィッシュの魅力

レインボーフィッシュの世界へようこそ。
テトラやラスボラに次いで、水草水槽に合う小型美魚として人気のグループです。

アクアリウムにおいては比較的新顔で、流通する種類の数もそれほど多くはありません。
しかし、水草水槽に群れで泳がせるとテトラやラスボラとはまた違った魅力を発揮してくれます。

このグループは主に東南アジア~オセアニアにかけて分布しています。
小型魚ながら、最高潮のコンディションを迎えた個体は各ヒレに個性が現れるものが多いです。
例えばバタフライ・レインボーやニューギニア・レインボーは仕上がったオス個体のヒレの伸長が著しく、独特のフォルムはテトラやラスボラ類には見られない特徴です。

大きく分けて「メラノタエニア」グループと「シュードムギル」グループがいて、前者は10cm前後の中型種が多く、特に大型水槽での群泳に向いています。
後者は5cm前後の種が多く、小型水槽での群泳に向いています。

上記に属さないレインボーフィッシュにもさまざまな種類がおり、その多様性もレインボーフィッシュの魅力といえるでしょう。
いずれの種でも全身の透明感や輝きが強い種が多く、その美しい色合いはまさに“虹の魚レインボーフィッシュ”。

飼育に関しては導入時だけ注意が必要ですが、一旦落ち着いてしまえば大変丈夫です。
初めて飼育する熱帯魚にも向いています。

南洋に注ぐ河川の大自然を彩るレインボーフィッシュの世界へ。
貴方を誘いましょう。

レインボーフィッシュとは

レインボーフィッシュとは、主に東南アジア~オセアニアにかけて生息する、トウゴロウイワシ目のいくつかの魚種の総称です。
大きく広がる背ビレを2つ持ち、小型ながら最高潮に仕上がった個体は大変優雅な群泳を見せてくれます。

この中にはいくつかの科が含まれますが、アクアリウムではこのうち淡水性のものをひとまとめにして“レインボーフィッシュ”と呼んでいます。

海水魚に近縁なグループですが、熱帯魚として流通するほとんどの種は完全に淡水性となります。
このため、基本的に塩分は不要です。

古い書籍では汽水魚として紹介されることもあり、確かにごく一部には汽水性の種もおります。
しかしながら、少なくとも本ページで紹介する魚種は全て純淡水で飼育可能な魚種です。

レインボーフィッシュはテトラ類やラスボラ類に次ぎ、「小型美魚」として着目されるグループです。
テトラやラスボラに比べると日本では知名度が低く、水草レイアウトの広がりとともに注目度も上がってきたという位置づけになります。
ドイツなど海外では専門書もあるほど人気のグループです。

「飼育が容易」「小型で美しい」「群れを作る」という性質から水草レイアウト水槽と非常に相性が良く、第3の小型美魚としてその地位を確立しました。


レインボーフィッシュの魅力

群泳の美しさ

レインボーフィッシュの体長はほとんどの種が3~5cm程度です。
透明感と輝きを両立する種が多く、宝石のように輝きながら群れをなして泳ぎます。

その光景はまさに絶景。ぜひ5匹以上で群れさせてみてください。

基本的に温和な性質をしているため、他魚種との混泳にも向いています。

水草と相性が良い

レインボーフィッシュは水草水槽との相性が抜群です。理由は後述しますが、特に石組系レイアウトとの相性が優れます。

前景草の草原にレインボーフィッシュを群れさせると、なんとも清涼感のある水景を演出できるでしょう。


主なレインボーフィッシュ

比較的安定した入荷が見られる人気種をピックアップして紹介します。

バタフライ・レインボー
ニューギニア・レインボー
ポポンデッタ・フルカタ
セレベス・レインボー
ネオンドワーフ・レインボー

いずれの種も温和で、混泳させやすい種類です。
「ハーフオレンジ」「ブルー」「コームスケール」の3種に関しては8cm以上とやや大型になるため、群泳させる場合は90cm以上の大型水槽向けとなります。

中型種
ハーフオレンジ・レインボー
ブルー・レインボー
コームスケール・レインボー

バタフライ・レインボー

学名:Pseudomugil gertrudae

ニューギニア南部、オーストラリア北部原産のレインボーフィッシュです。
“バタフライ”の名はオスの背ビレ・尻ビレが蝶のように大きく開くことに由来しており、成熟した個体は各ヒレが伸長し非常に見ごたえのある姿になります。

地域変異 アルー4
バタフライ・レインボー“アルー4”

バタフライ・レインボーには、通常のタイプの他にアルー諸島周辺から4つの地域変異が知られています。

このうち比較的入荷が見られるのは“アルー4”といわれるタイプです。このタイプは青みが強く、通常の個体に比べ清涼感のある美しさが魅力です。

他の3タイプについては、日本への輸入は極めて稀なようです。チャームではまだ入荷歴がありません。


ニューギニア・レインボー

学名:Iriatherina werneri

ニューギニア中部、オーストラリア北部原産のレインボーフィッシュです。

独特のスレンダーな体型に加え、第2背ビレ、腹ビレがリボンのように伸長を見せる点が特徴です。
小型魚では他に類を見ないフォルムが美しく、人気の魚です。

発情したオスは体側に細かい横縞が出現し、オス同士でフィンスプレッディングをしている様子は大変美しくなります。

メスはヒレが伸長せず地味な印象で、美しいオスに比べ流通量も少なめですが、オスの発色を引き出す上では重要な存在です。

ニューギニア・レインボー
メス

バリエーション

ショートボディ・ニューギニア・レインボー

レインボーフィッシュとしては珍しく、ショートボディタイプの改良品種が流通します。
丸みを帯びた愛らしい体形に、本種独特の伸長するヒレは健在です。

まるで群れを作る小型の金魚のような、独特な群泳が楽しめます。


ポポンデッタ・フルカタ

学名:Pseudomugil furcatus

ニューギニア原産のレインボーフィッシュです。
レインボーフィッシュの中でも黄色の鮮やかな色彩が美しく、オスは各ヒレが伸長することから小型ながら大変目立ちます。
メスも、ヒレの伸長は見られなくとも発色は鮮やかです。
雌雄の差が少ないのも、本種の特徴といえます。

なお本種は比較的流通量の多い種ですが、〇〇・レインボーではなく学名そのまま読んだ形で主に流通します。

以前はPoponndettaポポンデッタ属に分類されていたものの、現在ではPseudomugilシュードムギル属に変更されており、実は学名そのままでもなくなりました。しかし、アクアリウムにおいてはポポンデッタ呼びのほうが通りが良く、今もなお旧属名で流通しているようです。


セレベス・レインボー

学名:Telmatherina ladigesi

インドネシアのスラウェシ島南部原産のレインボーフィッシュです。
レインボーフィッシュとしては古くから親しまれている種で、透明感のある体に入るブルーのラインと、ヒレを縁どる黄色と黒の発色がが美しい魚です。

特にオスは成熟してくると背ビレと尻ビレが伸張し、より美しく見ごたえのある姿となります。

人気のある魚種ですが輸入状態が悪いことが多く、トリートメントに難儀するため流通量は他のレインボーに比べるとやや少なめです。導入時だけ気を使う必要がありますが、一旦落ち着いてしまえばとても丈夫な魚です。


ネオンドワーフ・レインボー

学名:Melanotaenia praecox

イリアンジャヤ北部、マンベラモ川原産のレインボーフィッシュです。
見る角度によってブルー~グリーンに輝く体色と、オスは赤、メスは黄色に染まるヒレが美しい人気種です。

東南アジアでの養殖が確立してから、一気にポピュラーな熱帯魚として躍り出ました。
レインボーフィッシュとしては最も流通量が多く、水質の適応範囲も広く丈夫です。
水質を選好みせずとも良い発色を見せる種で、最も飼育が容易なレインボーフィッシュといえます。本種の登場が、レインボーフィッシュの地位を確立させたと言っても過言ではありません。

中型種の多いメラノタエニア属の中では小型で、最大でも6cm程度にしかなりません。60cm水槽でも十分に群泳が楽しめます。

バリエーション

バルーン・ネオンドワーフ・レインボー

レインボーフィッシュとしては珍しく、バルーンタイプの改良品種が流通します。

元々体高があり丸みを帯びた体形をしていましたが、さらに丸さに磨きがかかりました。

青い体色は健在で、風変わりな雰囲気の独特な群泳が楽しめます。


ハーフオレンジ・レインボー

学名:Melanotaenia boesemani

ニューギニア島西部のフォーゲルコップ半島、アヤマル湖地域原産のレインボーフィッシュです。

その名の通り体の後半部が鮮やかなオレンジ色に、美しく染まります。

本種を含めメラノタエニア属はやや大型化する傾向があり、本種は最大8cm程度にまで成長します。
群泳させるのであれば90cm以上の水槽が望ましいです。


ブルー・レインボー

学名:Melanotaenia lacustris

パプアニューギニア、クトゥブ湖、ソロ川原産のレインボーフィッシュです。
全身が濃い青に輝き、成熟したオスは頭部が黄色に染まり大変鮮やかな発色を見せる美種です。

本種は最大10cm程度にまで成長するため、90cm以上の水槽で群泳させるのがおすすめです。


コームスケール・レインボー

学名:Glossolepis incisus

ニューギニア島、センタニ湖原産のレインボーフィッシュです。
赤い体色に加えギラギラと輝きを放つ鱗が美しく、レインボーフィッシュとしては異例の色彩を持っています。

東南アジアでブリードされた個体が多く流通しており、入手は容易です。

本種は最大13cm程度にまで成長するため、90cm以上の水槽で群泳させるのがおススメです。


レインボーフィッシュのグループについて

レインボーフィッシュとして流通する種には大きくわけて2グループあり、「Melanotaeniaメラノタエニア属」「Pseudomugilシュードムギル属」が多くを占めます。

これに加え、少数のいくつかの属の種が流通しています。

メラノタエニアグループ

Melanotaeniaメラノタエニア属で構成される、レインボーフィッシュの中でもタナゴやフナのように高い体高を持つグループです。マニアの間では「タナゴ系」とも呼ばれます。
雌雄でシルエットに差が少なく、丈夫で飼育しやすい種類が多いです。

「ネオンドワーフ・レインボー」は小型ですが、それ以外の種は10cm前後になるものが多く、90cm以上の大型水槽で見ごたえのあるグループとなります。

ネオンドワーフ・レインボー
ハーフオレンジ・レインボー
ブルー・レインボー
バタンタアイランド・レインボー
ドワーフオーストラリアン・レインボー
メラノタエニア・ハーバードアクセルロディ
メラノタエニア・ニグランス(オーストラリアン・レインボー)
メラノタエニア・イリアンジャヤ
トリファスキアータ産地違い
メラノタエニア・トリファスキアータ
メラノタエニア・トリファスキアータ“ゴイダーリバー”
メラノタエニア・トリファスキアータ“ロッキーボトム”
スプレンディダ亜種
メラノタエニア・スプレンディダ・スプレンディダ
メラノタエニア・スプレンディダ・イノルナータス
メラノタエニア・スプレンディダ・オーストラリス
メラノタエニア・スプレンディダ・ルブロストリアータ

日本ではややマイナーな存在ですが、海外では非常に人気の高いグループです。

発色や模様が産地により異なり、例えば「スプレンディダ」の4亜種や「トリファスキアータ」の産地違いなどはコリドラスやアピストグラマのようなコレクション性が非常に高いです。

マニア好みのグループとして知られます。

シュードムギルグループ

Pseudomugilシュードムギル属で構成される、レインボーフィッシュの中でもメダカのような細身の体型を持つグループです。
このグループは雌雄でシルエットの差が大きく、特にオスの各ヒレが種ごとに個性ある形状へと伸長を見せるものが多いです。

ほとんどの種が最大でも3~5cm止まりのサイズとなり、小型水槽向きのグループといえます。

バタフライ・レインボー
ポポンデッタ・フルカタ
シュードムギルsp.
”ティミカ”
シュードムギル・イワントソフィ

状態良く長期間飼い込むと、オスのヒレが鮮やかな発色と伸長を見せる種が多いです。
比較的小柄で水草水槽への群泳が良く似合うことから、日本ではこちらのグループのほうが人気が高いようです。

汽水性の種
シュードムギル・シアノドーサリス

冒頭で述べた通り、レインボーフィッシュは基本的には純淡水で飼育できます。
しかし、ごく一部に汽水飼育が適正となる種もいます。

シュードムギル・シアノドーサリスは数少ない汽水性の種となります。

その他のグループ

上記どちらのグループにも当てはまらない種です。

ニューギニア・レインボー
セレベス・レインボー
コームスケール・レインボー
マダガスカル・レインボー
テルマセリナ・セレベンシス
イエロー・レインボー
オーストラリアン・エーアレインボー
ラディノケントルス・オルナトゥス

レインボーフィッシュ飼育の基本

レインボーフィッシュの飼育については、熱帯魚に飼育に最低限必要な設備が整っていれば問題ありません。容易な部類に入るといえます。
しかしながら、最も好む水質の範囲は一般的な熱帯魚に比べ少しずれている点に留意します。

具体的には、pH7ちょうどの中性付近の水質を好み、極端な酸性/アルカリ性の水質を好みません。
南米産の魚種が好むような極端に弱酸性・軟水に傾いた環境、逆にアフリカンシクリッドの好むような極端な弱アルカリ性・硬水に傾いた環境どちらも好みません。
pHを下げ過ぎず、かといって上げ過ぎない環境が最も理想的です。
また新鮮な水を好むため、水換えの頻度は週に1~2回以上、多めに行うとより良い結果が得られるでしょう。

この性質はレインボーフィッシュが属するトウゴロウイワシ目が本来海水魚を起源に持つグループであり、純淡水性の種であっても河川下流域を主な生息域とするためといわれています。

多くの熱帯魚、とりわけ水草水槽に群泳させる場合は、ソイルを使用し、水草の成長を考慮して弱酸性の軟水環境を維持することが良しとされます。

しかし、コンディションを引き出し、最高潮の発色とシルエットを堪能したい場合は、pHは7ちょうど付近になるよう維持しましょう。
硬度もやや高めの方が調子が良く、5~12dH°くらいの範囲で飼育すると良いでしょう。

レインボーフィッシュは適応力が高いので、単に飼育するだけであれば弱酸性の軟水環境に適応することも可能です。
維持だけであれば、さほど水質も選びません。

つまり石組系レイアウトに最適

ここまで述べた性質から、レインボーフィッシュは「石組系レイアウト」に最適といえます。

一般に石を入れると飼育水の硬度が上昇するため、弱酸性の軟水を好む魚や水草にとってはデメリットになることがあります。

しかし、レインボーフィッシュの場合、この作用はむしろメリットとして働きます。

ソイルで弱酸性に傾け、石組で硬度を補充しアルカリ性に傾けることで、「中性寄りで硬度がある」水質になります。
結果、レインボーフィッシュの最も好む水質を狙うことができるのです。

水草も南米産の極端な軟水を好む種よりは、ロタラやクリプトコリネなどある程度適応範囲の広い種を中心に採用し、レイアウトすると良いでしょう。

中性付近で多少の硬度がある環境が、レインボーフィッシュにとっては理想といえる環境です。

ロタラ
クリプトコリネ
アヌビアス
ミクロソリウム

逆に言えば、底床にソイルを使用した上でレイアウト素材に流木を使用するといった、硬度を上昇させる素材を一切入れない弱酸性・軟水寄りの環境ではその魅力を最大限に発揮できない場合があります。

丈夫なのである程度の期間耐えることはできますが、長期間飼育していると徐々に状態を崩すことがあります。
このような環境に群泳させる魚種としては、テトラ類やラスボラ類のほうが適性があるでしょう。

弱酸性・軟水の環境にどうしてもレインボーフィッシュを群泳させたい場合は、植えたい水草の要求する水質と相談しながらちょうど良い落としどころを探ってください。
水草側の理想とする環境を優先したい場合、レインボーフィッシュがその要求に合わせることは可能です。
適応力は高い部類に入る魚種なので、多少の融通は効きます。

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水槽の選択

特に選びません。
フィルターが設置できるものであれば、どのサイズでもOKです。

30cmキューブ水槽
60cm水槽
一体型水槽
60cm水槽セット

フィルター、照明が付いたセットなら、より安心して始めることができますね。
飼育可能数は、2Lあたり1匹が目安です。

例えば30cmキューブ水槽なら12匹程度、60cm水槽なら30匹程度が目安となります。

なお、「ハーフオレンジ」「ブルー」「コームスケール」といった中型種に関しては、10Lあたり1匹を目安にしてください。

メラノタエニアグループの多くは大型水槽向きの魚種となり、90cm以上の水槽からおすすめできます。

フィルターの選択

飼育するだけなら特に選びません。
どのフィルターでも飼育可能です。

メンテナンス性と長期的な維持管理を視野に入れると、小型水槽では「外掛け式フィルター」、60cm以上の水槽では「上部式フィルター」「外部式フィルター」がおすすめです。

底床の選択

ソイル
大磯砂
ゼオライトサンド

サンゴ砂以外であれば、どの底床も使用できます。
水質への影響が少ない大磯や砂、ゼオライトが向いています。

大磯砂はアルカリに傾ける性質があるとはいえ、強く傾けるわけではないので問題なく使用できます。
適応力は高いので、弱酸性に傾けるソイルを用いても問題ありません。

NGアイテム

サンゴ砂

サンゴ砂などの「水質をアルカリに傾ける作用が強い底床」のみ、不向きです。
サンゴ砂などのカルシウム分を多く含む底床は、適応範囲の広いレインボーフィッシュであってもアルカリに寄り過ぎるため、さすがに苦しくなってきます。


顆粒餌
フレーク

顆粒またはフレークの人工飼料が良いでしょう。
どちらを与えても良く食べます。
多くの種は餌付けに苦労せず、人工飼料を与えればすんなり食べてくれる個体がほとんどです。

メラノタエニア系の種に関しては赤系の色揚げ飼料も有効で、普段のエサに混ぜて与えるとより良い発色のために効果的でしょう。

どうしても食べてくれない場合には、冷凍赤虫が有効です。

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混泳

基本的には温和なため、混泳に向いています。
コンディションが整ってくると同種のオス同士では多少の小競り合いを見せることがありますが、それほど激しい争いにはなりません。

他魚種との混泳に関しても、サイズが同程度で温和な種であれば可能です。
テトラ類やラスボラ類がサイズが近く、温和なので相性が良いでしょう。

水質はpH6.5~6.8くらいの範囲で管理すると、どちらも発色が楽しめるかと思います。


レインボーフィッシュの繁殖

飼育難易度とはうって変わり、繁殖に関しては難易度が高いです。
水草をよく茂らせた水槽で、繁殖させたい種を単独で状態良く飼育していれば、産卵までは比較的容易に確認できるようです。

その後の稚魚の育成が難関で、ふ化直後はブラインシュリンプの幼生を食べることができないため、インフゾリアなどの用意が必要です。

ある程度育てばブラインシュリンプ幼生を食べることができるようになります。
この段階まで到達できれば以降は容易ですが、ふ化~ブラインシュリンプ幼生を食べられるサイズに育てるまでの期間の育成が、著しく困難かもしれません。


レインボーフィッシュの病気

白点病や尾腐れ病など、よくある病気は下記で解説しています。

他にレインボーフィッシュ特有のものとして、「スレへの弱さ」「目の白濁」が挙げられます。

スレへの弱さ

レインボーフィッシュは体表が弱く、特に入荷したての個体では網ですくっただけでもダメージを受けてしまうことがあります。

ちょっとしたスレからも細菌が侵入することで、尾腐れ病や口腐れ病などを発症しやすいため、注意しましょう。

対策として、プラケースなどで水ごとすくえば、魚体を傷つけずに移動させることができます。
また、0.5%塩水浴も有効です。

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目の白濁

レインボーフィッシュは新鮮な水を好みます。
特にメラノタエニア系の種では、長期間水換えをしていないと発生しやすい症状です。

この症状は予防がとにかく重要で、一度発症すると治すのが難しいことで知られます。
定期的な水換えを欠かさずに行いましょう。


レインボーフィッシュ用語集

フィンスプレッティング・・・ヒレを大きく広げて相手を威嚇する行為です。ニューギニア・レインボー、バタフライ・レインボーなどでよく見られます。

海産起源魚・・・祖先種が海水魚だった淡水魚を指しています。
元々祖先は海水魚だったものが河川など淡水環境へ進出・適応する形で進化を遂げることにより、淡水魚化するケースはさまざまな魚種で少なからず知られます。レインボーフィッシュもその一つです。

投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

AQUALASSIC(アクアラシック)

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