飼い込む楽しさを味わおう!30cm水槽で単独飼育がおすすめな熱帯魚9選

育成テクニック
育成テクニック

みなさんこんにちは、Tです。アクアリウムで飼育できる魚は多種多様。主流の飼育スタイルといえば混泳や群泳といった「観賞魚を複数導入して楽しむ」スタイルですよね。熱帯魚の中には縄張り意識が強いなどの理由で単独飼育の方が適している種類がいます。今回は「1匹を飼い込んで極める」をテーマに、小型水槽で飼育可能な熱帯魚をご紹介します!

単独飼育の方が適している熱帯魚ってどんな種類?

気性が荒い

テリトリー意識の強さなどにより性格が荒い種類は単独飼育の方が向いています

他の魚を攻撃・捕食する可能性が高い

先述した「気性が荒い」ことにつながりますが、他の魚を攻撃しやすい種類は単独飼育が向いています。また、肉食魚であれば他の魚や生き物を捕食する可能性が高いです。肉食魚も単独飼育が向いているといえます。

臆病である・警戒心が強い

臆病な性格や警戒心が強い熱帯魚も単独飼育に向いています。他の生き物がいる環境では外に出てこれずストレスになってしまうだけでなく、エサを食べる機会も減ってしまいます。このため、このような性格の種類は単独飼育の方が飼育はやさしくなるでしょう。

極端に体格が小さい

極端に体格が小さい熱帯魚も単独飼育に向いています。混泳させると他の魚にいじめられる、あるいは食べられてしまう可能性があります。隠れたまま出てこられず、エサを食べることができないなどのトラブルも考えられるでしょう。

一般的な熱帯魚飼育条件では飼育が難しい

多くの熱帯魚の飼育条件は「弱酸性の水質」であることです。この条件から著しく外れる汽水域やpHが高めな水質を要求してくる生き物も単独飼育が向いているといえます。

おすすめの種類をご紹介

テトラオドン・スバッティ

Tetraodon suvatti

テトラオドン・スバッティはカンボジア・タイ・ラオス・ベトナムに生息するの淡水フグの仲間です。アフリカ産のテトラオドン・ミウルスのように砂に潜る習性があります。突出した目と口で砂に潜って待ち伏せして獲物を狙います。飼育は容易ですが、気の荒さはフグの中でも随一。エサは活き餌を好みます。若魚ではエビや赤虫、成魚では小赤などがよいでしょう。クリルに餌付かせることも可能です。

フグの仲間ならこちらもおすすめ!

インドシナレオパードパファー

淡水フグのポピュラー種!

テトラオドン・ショウテデニー

アフリカの淡水フグとしては最小!

テトラオドン・ミウルス レッド

真っ赤な体色が魅力!

テトラオドン・アベイ

オレンジスポットが映える美種!

テトラオドン・バイレイ

毛が生えた変わり者!

レッドラインパファー

赤いラインが目を惹きます!

ゼブラアーチャーフィッシュ

Toxotes blythii

ゼブラアーチャーフィッシュはミャンマー原産のテッポウウオの仲間です。
他のアーチャーフィッシュとは異なる色彩パターンと、純淡水での飼育が可能な種として長らく輸入が望まれていました。本種はよく知られるアーチャーフィッシュと同様に扁平した身体に明瞭な暗色班が特徴的ですが、暗色斑の入り方が他の種とは大きく異なります。
背中から尾ビレにかけてライン状の暗色斑が見られ、容易に他種との区別が付き、純淡水でも飼育が可能な点も魅力の一つです。飼育は一旦落ち着けば容易ですが、導入時には若干注意が必要です。

アーチャーフィッシュの仲間ならこちらもおすすめ!

アーチャーフィッシュ

定番アーチャー!

スモールスケール・アーチャーフィッシュ

やや明るいイエローの体色と不規則なまだら模様が特徴!

セブンスポット・アーチャーフィッシュ

暗色斑の入り方が異なる!

ブルーレインボースネークヘッド

Channa andrao

インド原産の比較的新しいスネークヘッドの仲間です。
レインボースネークヘッドと良く似た外見を持つ種ですが、背ビレと尻ビレがブルーに発色する特徴を持ちます。人工飼料にも餌付かせやすく、弱酸性~中性の水質を保てられれば飼育は容易です。
飼育者にも懐きやすく魅力的な種ですが、僅かな隙間からでも水槽から飛び出すのでしっかりとフタを用意する必要があります。

スネークヘッドの仲間ならこちらもおすすめ!

レインボー・スネークヘッド

小型スネヘの定番種!

インディアンチョコレートレインボー・スネークヘッド

明るい茶色のスネヘ!

レオパードクテノポマ

Ctenopoma acutirostre

レオパードクテノポマはアフリカ原産のクテノポマの仲間です。
クテノポマの仲間の中ではもっともポピュラーな種で、ブリードされた幼魚が数多く流通しています。
幼魚時は白っぽい体色に黒のスポット模様をしていますが、成長するにつれて名前にもある豹柄の模様に変化していきます。大きな目とゆったりとした動きも非常にかわいらしいです。肉食傾向が強く、餌は生餌などを好みます。また、成長するにつれて気が荒くなる面があり、特に同種間では激しく争います。

リーフフィッシュ

Monocirrhus polyacanthus

枯葉を擬態したような姿をもつアマゾン原産の種です。生息域でも水草や落ち葉等が多い場所におり、周囲の環境に擬態して小魚を捕食する様子を水槽内でも見ることができます。忍者のようにエサに近づき一気に捕食する様子はユニークです。飼育はやや難しく、基本的には小型の活き餌を用意してやる必要があります。また、生息環境に近づけるためにブラックウォーターで飼育するのもよいでしょう。

ナマズの仲間

ナマズの仲間は種類豊富。レッドテールキャットなどの大型種では2m以上にも成長します。小型ナマズの仲間なら30cm水槽でも十分に飼育を楽しめるでしょう。ナマズは世界各国に生息していて、主に流通しやすいのは、アジア・アフリカ・南米が原産の種類になります。コミカルなしぐさや愛らしい表情、なにより迫力満点な捕食シーンは必見です!個性豊かなナマズたちを飼育してみませんか?

筆者おすすめの小型ナマズをご紹介します!

アジア原産の小型ナマズ

アジアンバンブルビーキャット
チャカ・バンカネンシス

アフリカ原産の小型ナマズ

シノドンティスノタータス
ピメロディアピクタス
シノドンティス・アンジェリカス

南米原産の小型ナマズ

ストライプトーキングキャット
ロックバンジョーキャット
スポテッド・ピメロディア

ネオランプロローグスの仲間

ネオランプロローグストレトケファルス
ネオランプロローグスオケラータス ブルー
ネオランプロローグス グラキリス
ネオランプロローグスカングエンシス

ネオランプロローグスはタンガニイカ湖産のアフリカンシクリッドの一種です。アフリカンシクリッドは一般的な熱帯魚が生息できないような弱アルカリ性の水質で生活をしています。派手な色彩と面白い生態を持つアフリカンシクリッドの仲間ですが、ネオランプロローグスの仲間も親子で稚魚の世話をしたり巻貝(貝殻の中)に卵を産み付けるなど、一風変わった習性を持っている種類がいます。

\アフリカンシクリッドに関する記事はこちら!/

番外編

熱帯魚ではありませんが30cm水槽で単独飼育を楽しめる生体をご紹介!

ロックシュリンプの仲間

アジアロックシュリンプ
アフリカンロックシュリンプ
ミナミオニヌマエビ

ロックシュリンプの仲間は南西諸島からインド・アフリカ・アジアとさまざまな地域に生息しています。共通している特徴として個性豊かな「摂食行動」にあります。ロックシュリンプの第1・第2胸脚は細かい毛が密生しており、これをアンテナのように広げて水中の微生物などを摂食します。上の写真の中で最も大型となるのはアフリカンロックシュリンプ。全長約15cmに成長し、他のロックシュリンプよりも黒々とした色彩を持っています。アジアロックシュリンプとミナミオニヌマエビは全長約8cmとアフリカンロックシュリンプよりも一回り小さいです。どの種もコミカルな摂食行動を観察することができますので、ぜひお気に入りの種類を飼育してみてください。

\ロックシュリンプをもっと詳しく!/

淡水コシオリエビ

Aegla sp.
Aegla platensis?

淡水コシオリエビは、南米サウスコーンを中心に生息する淡水のコシオリエビの一種です。
ヤドカリの仲間で、左右で大きさの異なる2本のハサミと後端の足が退化しているため6本に見える足が特徴です。水槽内では物陰を好みます。流木や石の下にもぐるように身を潜め、周囲にあわせて若干体色が変えることが可能です。脱皮時の抜け殻には体色が残り、きれいな形をとどめます。基本的に温和で遊泳している魚を襲うことはありませんが、できれば単独飼育が理想的です。同種間ではエサの取り合い程度の小競り合いは行いますので、十分な隠れ家を用意する必要があります。エサは植物性から動物性まで何でもよく食べ、淡水中での繁殖も可能です。

\淡水コシオリエビをもっと詳しく!/

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

単独飼育で飼い込むことで本来の美しさを引き出せる種類も少なくありません。さまざまな生き物が共存するにぎやかな水槽も魅力的ですが、お気に入りの種類をトコトン極める。これもまた熱帯魚飼育の楽しみなのです。

投稿者
T

1997年10月8日生まれ。愛知県出身。アクアリウムは初心者で、ビギナーの心に寄り添った記事を目指しています。自宅でフトアゴヒゲトカゲを飼育(8歳)趣味のオートバイはかれこれ6年目に突入。

ティーよりコーヒーが好き。

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