5分でわかる!ヒレの形状別・ベタの定番品種の特徴<ベタの教室2限目>

ベタ
ベタ

こんにちは、5分でわかる!のスズキです。 
「初心者だけど、きれいな熱帯魚を飼いたい」ならベタも選択肢の一つ。
観賞価値の高い立派なヒレは、“育てながら見映えを鍛える”という育てがいがあります。
酸欠に強く、低水温や水質の悪化にも対応できる丈夫さもベタならではでしょう。

「ベタの教室」は、ベタ飼育初心者向けのなるほどシリーズです。  
今回の授業は、ベタの定番品種の特徴についてヒレ別に解説します。

ベタの美しさはヒレで決まる

ベタは求愛行動や闘争時に見せる大きく広げたヒレが自慢です。オスとメスの区別がつきにくい金魚と違い、ベタはオスのほうが派手でヒレが伸長します。一方、メスはヒレがどれも短め。輸卵管や婚姻線が出るなど、ベタはオスとメスの判別は比較的簡単です。
ベタはオス同士では激しくケンカするうえ、オスとメスは繁殖時以外は混泳させません。
はじめて飼育する際は、オスの単独飼育から始めるのがおすすめです。

ベタ ダブルテール(オス)
ベタ ダブルテール(メス)

闘争本能が強く、タイでは闘魚として700年の歴史を持つベタ。より美しさを求めて大きな尾開きになるよう改良されてきました。ベタの美しさを競い合うコンテストも国内外で開催されているほどです。いわゆる「ショーベタ」とは、このようなコンテストに出品する品種を指します。闘魚であるプラカット種も近年ではショーベタに分類されるようになりました。

ベタは、ヒレの軟条(弾力性のあるすじ⇔棘条)の数が多いほど尾が大きく開くポテンシャルがあります。軟条の数は分岐回数によって多くなりますが、軟条数が少なくてもヒレに切れ込みがあることで尾ビレは開きやすくなります。
画像はスーパーデルタの尾ビレ

ベタはヒレの形状で以下のように分類されます。ぜひ、尾の開き方や軟条の数、切れ込みに注目してみてください。

トラディショナル

トラディショナルは、ベタといえばこのタイプを指すほどスタンダードな品種です。各ヒレが伸びていて、シンプルに美しい姿をしています。古くから改良されてきた分、赤や青といった単色の完成度は非常に高い点が特徴です。価格も手ごろで入門にピッタリ!

クラウンテール

クラウンテールは、ヒレの軟条が突き出た形状からクラウン(王冠)の名で呼ばれる品種です。ヒレの先端がくし歯のように切り込みの浅いコームテールから発展したもので、切れ込みが深いほど高く評価されます。ただし、切り込みが深いと尾の開きが悪くなる傾向にあるようです。

さらにヒレの先端の切り込みが深くしたのが「キングクロス・クラウンテール(Xレイ・Xクロス)」です。先端が交差するほど切り込みが深いことで華やかな印象を持っています。

ハーフサンは、クラウンテール、ダブルテール、ハーフムーンとの交配で作出された品種です。太陽を思わせるようなヒレの切れ込みと広がりを狙っています。
近年作出された品種のためか、ヒレの広がりが大きな個体はまだ希少です。

ハーフムーン

コンテストに出品される「ショーベタ(ショークオリティ)」と呼ばれる品種がこちらのスーパーデルタとハーフムーンです。しかし、近年ではプラカットからも美しい品種が登場するようにプラカットもショーベタに分類されるようになりました。

スーパーデルタとハーフムーンの違いは尾の開き方の角度です。180度を基準にそれ以下ならスーパーデルタ、それ以上ならハーフムーンになります。親魚がハーフムーンでも、次世代でスーパーデルタが出現することもあれば、スーパーデルタの個体もトレーニング次第でハーフムーンになることもあるようです。ショーベタとしては華やかなハーフムーンが人気で、尾の開きが180度を大きく超えるとオーバーハーフムーンと呼ばれ、価値がさらに高まります。

先に、分岐の数が多い、軟条の数が多いほど尾が大きく開く可能性があることについて述べました。トラディショナルと比較すると軟条の数は非常に多いのがわかるでしょう。分岐の数も、トラディショナルは1回のところ、スーパーデルタでは2回、ハーフムーンでは3回、オーバーハーフムーンなら4~5回のものが見られます。

ハーフムーン系には他に、「コンノック(ローズテール)」と呼ばれるフリルのような尾ビレを持つものがいます。

ダブルテール

ダブルテールクラウンテール
フルムーン(ハーフムーンダブルテール)

ダブルテールは、尾ビレの真ん中で切れ込んで二つに分かれる品種です。ヒカリメダカと同様に尻ビレが背中側に移る変異を固定したもので、背ビレの幅も広くなる特徴があります。

ダブルテールとクラウンテールを掛け合わせたものがダブルテールクラウンテールです。
ダブルテールの切れ込みも目立たず、両品種の特徴が上手く表現されていないため人気がありません。

フルムーンは、ダブルテールのハーフムーン版です。幅の広い背ビレ、尻ビレ、尾ビレがつながって“フルムーン=満月”になるというもの。切れ込んだ尾ビレが重なって、ダブルテールに見えない個体もいます。

エレファントイヤー

エレファントイヤーは胸ビレが大きくなるように改良された品種で、華やかさから人気があります。
胸ビレが目立つ品種との相性が良いようです。

ジャイアント

ジャイアントプラカット
ジャイアントスーパーデルタ
ジャイアントエレファントイアー ハーフムーン

ジャイアントの名の通り、大型になる品種です。一般的には6cmを超えるとジャイアントと呼ばれます。作出されるそのほとんどがプラカットです。ハーフムーンを目指した品種改良を行っても、スーパーデルタ程度の尾開きになりがちに。各ヒレが非常に大きくなるため扱いづらさも出てきます。
ジャイアントを飼育する際は、ボトルのような小さな飼育容器ではなく、小型水槽をおすすめします。

プラカット

プラカットは、原種のような小さな尾ビレを持つ品種です。闘魚を目的に改良が進められた背景もあって、タイでは主流を占めています。闘魚で勝つために、原種に比べて厚い唇、がっちりした体形が特徴的。尾ビレが傷みにくいので飼育もしやすいです。
鑑賞目的で作られた品種はハーフムーンになる個体が良いとされています。

ベタは闘争本能が非常に強い魚です。繁殖目的以外は1つの水槽に1匹で飼育してください。
さまざまなベタをコレクションしたくなったら、コレクション用の水槽や仕切りつきの水槽を選ぶと良いでしょう。

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ベタのヒレが閉じてしまったら……

美しいヒレも、水質悪化によって閉じてしまうことがあります。
ヒレが閉じてしまったら、塩やマジックリーフを入れると効果的です。

なお、ヒレの欠損やパサつきは修復が困難です。丁寧に扱ってください。
移動や選別など、ベタをすくう際はカチョンのように水ごとすくえるネットがオススメです。

まとめ

今回は、ベタの定番品種の特徴についてお届けしました。
尾ビレのバリエーションの豊かさは金魚も負けていません。ぜひ比べてみてください。
それでは次の授業をお楽しみに!

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投稿者

ハオコゼに刺されてしまうスズキ。
三浦半島はうちの庭、熱海はうちの風呂と回遊しています。
伊豆半島ジオ検定1級を目指して勉強中。

AQUALASSIC(アクアラシック)

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