どうも、ほにゃらら sp.です。
コリドラスはざっくりと大別すると、「ショートノーズ」「セミロングノーズ」「ロングノーズ」「ラウンドノーズ」「ミニコリ系」「エレガンスタイプ」の6グループに分けることができます。
今回はこのうち、「エレガンスタイプ」についてまとめました。
体高が低く活動的なコリドラス
「エレガンスタイプ」は、コリドラスの中でも体高が低くややスレンダーな体型をしており、眼の位置がやや下寄りにつくグループです。
このグループはコリドラスにしては遊泳性が強く、水槽内を活発に泳ぎ回る個体が多いです。
模様の入り方も大きく2グループに分けられます。
エレガンスに近い模様を持った種と、他のコリドラスに擬態した模様を持った種とに大別できます。
エレガンスタイプのみどころ
- 体高が低くスレンダーな体型
- コリドラスにしてはよく泳ぐ
- タレ目系と呼ばれる独特な顔つき
- 雌雄で模様が異なる
- 他のコリドラスへの擬態型
体高が低くスレンダーな体型
エレガンスタイプのコリドラスは、頭部の形状が独特で体高が低めです。
流速のある環境に適応した体形ではないかと思われ、コリドラスとしてはなかなかに活動的な仕草を見せてくれます。
コリドラスにしては良く泳ぐ
コリドラスは一般に、底床の上でのんびりしていることが多い魚種です。
やや臆病なので、人が近寄るとサッと隠れてしまいます。
しかし、エレガンスタイプのコリドラスに関しては別で、水槽内を泳ぎ回ります。
他のコリドラスと比べるとおよそコリドラスらしからぬ行動に見え、活動的で飽きの来ないグループです。
タレ目系と呼ばれる独特な顔つき
エレガンスタイプのコリドラスのコリドラスのもう一つの特徴として、眼の位置がやや下寄りにつきます。
愛好家の間では「タレ目」と表現され、一般的なコリドラスに比べどこか頼りなさげな顔つきをしています。
そこがまた愛らしいポイントです。
雌雄で模様が異なる
コリドラスは一般に外観での雌雄判別は困難とされます。
しかしエレガンスタイプのコリドラスに関しては、模様で雌雄を判別できるものがいます。
一般にオスの柄は複雑な斑点または網目模様を見せ、メスの柄は単純で色が薄くなる傾向があります。
他のコリドラスへの擬態
エレガンスタイプのコリドラスは、複雑な斑紋が入るグループの他にもう一つ、他のコリドラスに擬態したグループがいます。
いわば擬態型です。
擬態型のグループに関しては、雌雄で体色は特に変わらないようです。
忘れがちですが、コリドラスは毒を持っています。
互いに色彩を似せることで、捕食者に対して「俺は毒を持っているぞ!」というアピールになります。
その結果、身を守るのに役立っているのではないか、と考えられています。
また、この模様のパターンは河川ごとに分かれているようです。
例えばネグロ川ではアドルフォイ似に。マモレ川ではゴッセイ似に……。
このように、河川ごとに独立して擬態し合っているようです。
また、グァポレ川ではカウディマキュラータスとステルバイという、全く異なる柄の種が混在しています。
同じ河川に複数の柄の種が混在して擬態し合うということもあるようです。
このように毒を持つ近縁種同士で色彩を似せるタイプの擬態を「ミューラー型擬態」と呼びます。
通常、この擬態は近縁種全体に及びます。
しかし、コリドラスの場合では属全体で同じ柄には擬態していません。
河川ごとに独立した異なる柄に擬態し合うという、大変興味深い説が紹介されています。
▼コリドラス全種一覧はこちら
飼育のポイント
エレガンスタイプのコリドラスは、飼育に関しては標準的なコリドラスです。
他のコリドラスと異なる点を1つ挙げるとすれば、よく泳ぎ回るためレイアウトの遊泳スペースは広くとった方が良いでしょう。
流木や石などの素材を複雑に組まず、開放感を持たせたレイアウトを心がけると有効です。
それ以外は、普通のコリドラスと特に変わりません。
一般的な熱帯魚の飼育が可能な設備がそろっていればそれでOK。
底床を目の細かい砂に変えてあげれば完璧です。
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