この情報ホント?ウソ?アクアリウムQ&A<魚病薬編>

病気になった
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今は超インターネット社会。単純に検索をして情報を得られる時代は終わり、さまざまな媒体からもっと気軽に情報を仕入れ、発信できる時代です。インターネットは便利ですが情報が溢れかえり、なにが真実か判別がつかなくなっているのも事実です。そこで、今回はインターネットにある魚病薬の疑問にフォーカスし、疑問を解決していきます!

今回は「魚病薬」についての疑問

いきものがケガをしたり病気になってしまった時に頼りになるのが「魚病薬」です。大切な生き物に使用するならしっかりと効き目があり、安全なものを選びたいところ。しかし、魚病薬にはさまざまな噂や憶測が飛び交っています。

魚病薬の連続投薬はいきものにとって危険?

いきものには早く元気になってほしいものです。魚病薬を使い続けると危険って本当?

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A.投与回数は問題ではない

連続投与は問題ではなく、規定以上の濃度になるのが問題です。魚病薬は紫外線で分解されていくので、投薬後のピークを越えると効果が落ちていきます。薬浴は換水と共に行うのが有効ですが、換水した水量に合わせて再度、投薬してあげることで効果が持続します。例えば、マラカイト系の薬は水が青くなりますが、紫外線に分解されて次の日には水の色が透明に戻ります。色素が無くなったら薬効も切れているので追加投与が必要です。

実は、私たち人間に置き換えてみれば簡単に理解できます。例えば、あなたは風邪をひいてしまい市販の薬を購入しました。パッケージに記載された服用方法をしっかり守り薬の規定量を断続的に服用する事は危険行為でしょうか?むしろ正しい行いですよね。しかし、規定量以上を一度に大量に服用すれば体に不調が現れ最悪の場合死に至る事もあるでしょう。お魚に使用する薬もそれと同じなのです。

魚病薬を1回使用すると細菌が耐性を持ってしまい効かなくなる?

魚病薬を一度使用するともう効かない!?本当でしょうか・・・。

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A.市販の魚病薬を規定量通り使用するのであればそれほど心配することはない

市販の魚病薬を規定量通り使用するのであればそれほど心配することはありません。一般家庭の観賞魚の飼育で耐性菌ができるような魚病薬の使用はあまりありません。注意したいのが使用量についてです。病気を予防するために少量だけ使用するなどのやり方は控えて、1回ごとに規定量を守るようにしましょう。海外のファームなどでよく使われるテトラサイクリン系は耐性菌が知られていますが、日本で市販されている観賞魚用の魚病薬ではテトラサイクリンは用いられていません。

複数の魚病薬の併用はできないって本当?

危なそうだけど実際どうなの?

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A.併用できるものと併用できないものがある

対象の病気が異なる薬なら併用できることが多いです。白点病の薬+抗菌剤とかは問題なく併用可能です。抗菌剤+抗菌剤などはそもそも併用する意味がないと言われています。

こちらも、人間のお薬で考えれば理解しやすいです。人間も病気によってはさまざまな薬を並行服用する場合がありますよね。処方される前に「今服用しているお薬はありますか?」など、病院の先生に聞かれたりアンケートに応えたりした経験はありませんか?複数の薬の成分が干渉して、逆に体調が悪化してしまったり最悪の事態を避けるためです。魚病薬も同じなので、パッケージやメーカーのホームページを確認して併用を検討してくださいね。

フグなどの鱗がない魚は薬に弱いから薬浴治療ができない?

魚は鱗で体を守るというけれど・・・?

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A.魚病薬の効き方によるので、鱗がない魚だから治療ができないというわけではない

魚病薬の効き方によるので、鱗の有無は判断材料ではありません。鱗がない魚の1種としてフグの仲間が挙げられます。フグは白点病になりやすく、積極的に薬を投与する事で効果が出ます。恐ろしいのは白点病に気づいた時にはすでに重篤化していることが多く、薬で対応しきれないといったケースが多い事です。このことから「薬を入れたら魚が死ぬ」という噂が広まったのでしょう。

魚病薬の使い方 白点病編
白点病に有効な魚病薬と、その選び方・使い方について解説します。魚病薬メーカーの公式解説動画も付いており、各製品の使い方を短い動画で分かりやすく紹介しています。

魚病薬を溶かした薬液に人工飼料を浸してから与えると薬餌と同じ効果が得られる?

そんな単純なことがありえるのでしょうか?

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A.同じ効果が期待できます。ただし、注意も必要です。

薬餌と同じ効果が期待できます。薬浴よりも薬餌の方が体内から吸収されるので効果は高いです。ただし、実際にどのくらい吸収されて効果が出る用量なのか判明していません。また、薬餌は嗜好性が低いのか、魚があまり食べてくれないこともあります。観賞魚用にはパラキソリンという製品があるので、自作するよりはそちらがおすすめです。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

アクアリウム界のアクアリウムQ&A 魚病薬編 いかがでしたか?魚病薬は薬に含まれる成分とそれがどう働くのかをしっかり確認してから使用しましょう。

投稿者
T

1997年10月8日生まれ。愛知県出身。アクアリウムは初心者で、ビギナーの心に寄り添った記事を目指しています。自宅でフトアゴヒゲトカゲを飼育(8歳)趣味のオートバイはかれこれ6年目に突入。

ティーよりコーヒーが好き。

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