本日はシュリンプのブリードとグレードについてご紹介します。シュリンプといえば「ヤマトヌマエビ」「ミナミヌマエビ」など、水槽内のコケの除去用の種としてのイメージが強いのではないでしょうか。
現在では、ビーシュリンプやチェリーシュリンプなど、色鮮やかな品種が多く作出されています。コレクション性が高いことから、多くのアクアリストに愛される種になりました。
模様や色の表現方法で品種の価値が変わるブリードの世界を掘り下げていこうと思います。
ブリードとは
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ブリードという言葉を聞いたことがあると思います。「産む・育てる」という意味であり間違いではないのですが、正しくはブリーディング(繁殖・飼育・飼養)となります。
そんなブリーディングの知識・技術を持った人々をブリーダーといいます。
2種類のブリード方法
ブリードには、インブリードとアウトブリードの2種類の方法があります。
インブリード
血縁関係内での交配を指します。
同じ品種の累代を重ねた交配方法になり、血が濃くなると、奇形をもった個体が出やすくなります。
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・柄や色の固定がしやすくなる
・奇形がでやすくなってしまう
・産卵数が減ってくる
・サイズが大きくなりにくい
アウトブリード
血縁外での交配をさします。
※場合によって別品種を交配すること(赤ビー×黒ビー)
インブリードでの血の濃さを薄めるためにアウトブリードを行います。
・甲殻が強くなったり、色の質が変わる
・奇形を減らす
・狙った品種を出す時間がかかってしまう
卵の違い
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シュリンプには小卵型と大卵型の2種類がいます。シュリンプで流通しているブリード個体はほとんどが大卵型の種です。
大卵型
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親に近い姿でふ化をします。
幼生時代は、お腹に抱かれた状態で過ごすためリスクなく育ちます。
淡水のみでの飼育下で成長させることができるため、繁殖が容易といわれます。
多くのブリーサーさんの手によってうまれた品種もまた大卵型になります。
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小卵型
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幼生時代は海や河口域で過ごし、幼生から親と同じ姿になると川へ戻るという成長過程があります。
ふ化から成長させるまでの過程が手間がかかることから、水槽飼育での繁殖が難しいといわれています。
繁殖のタイミング
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シュリンプ飼育の基本を押さえていれば誰でもできます。特別な知識はいりません。
気づいたら殖えていたということが多いくらい簡単です。
オスメスの比率
オスよりメスの匹数を多くするようにします。
交配の確率を上げるためが目的なのですが、「抱卵の舞」という行動もまたメスを多くいれる理由の一つになります。
メスが脱皮した時にでるフェロモンがスイッチとなり、オスがメスを追います。特定のメスが追い回されて弱ってしまうのをさけるためです。
※追われ続けて死んでしまうこともあります。
グレードとは
グレード表現
ビーシュリンプ系、チェリー系の一部はグレード分けされて販売されています。
一般的な分け方は、「Aグレード」「Sグレード」「SSグレード」や「ローグレード」「ミドルグレード」「ハイグレード」となります。ショップにより表現が変わります。
選別
生まれた稚エビをある程度育てたら、色彩や表現、グレードごとに分ける作業を選別といいます。
基準に満たない選別もれ個体は、無選別として販売されることがあります。
※チャームでは無選別のものは、商品名に無選別とつけさせていただいています。
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・額角が伸びている
極端に短い、つぶれていびつな形そんな子は選別外になります。
・体型・体高
体型崩れをしていないか、♂・♀っぽさがはっきりしているなどが体型の部分です。体高は大きさということですが、胴が太いとグレードが高くなります。
色の厚み
シュリンプの色が濃い時に使う言葉として「色の厚み」という言葉を使います。
シュリンプの色素は層になっており、各層に色が付いています。色の濃い個体は各層に色がきれいに入っています。
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選別方法でもいいましたが、ハイグレードは色の厚みがあり、白と赤がはっきりしています。
脚に色がはいっている
体だけでなく、脚に色が入る個体はグレードが高くなります。
※単色ではなく赤白のバンド模様はスパイダーレッグと呼ばれます。
色が乗るのもポイント
赤白など分かれるほかに、赤の上に白がのるカラーパターンもまた評価が良いとされます。
まとめ
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観賞用のシュリンプには色の濃さや表現体により価値が変わります。
選別もれだからといってきれいな個体が生まれてこないわけではありません。ブリードを重ねて多くの高額品種が生まれています。
ブリードにチャレンジして新しい品種、あたなだけの品種を作出してみてはいかがでしょうか。
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