5分でわかる!グッピー水槽におすすめの水草<グッピーの教室3限目>

グッピー
グッピー

こんにちは、5分でわかる!のスズキです。 
メダカを飼う感覚で熱帯魚らしい観賞性が手に入り、 
繁殖も容易で品種改良や品評会へのチャレンジ精神をかきたてる……。 
グッピーはまさに、熱帯魚飼育がはじめての方にもピッタリな入門種。
「グッピーの教室」は、グッピー飼育初心者向けのなるほどシリーズです。  

今回の授業は、グッピー水槽におすすめの水草について。  
グッピー水槽における水草の役割や水草の選び方とあわせて解説します。

グッピー水槽での水草の役割

水草を入れなくてもグッピーを飼育することは可能です。
ただ、以下のような水草の役割を考えれば、水草を入れたほうがいいのは明らかでしょう。

稚魚の隠れ家になる

水草があることで稚魚が捕食されにくくなり、稚魚の生存率アップにつながります。水草が茂っている水槽なら、勝手に稚魚が育っているなんてよくある話です。

また、グッピー同士でケンカが起きることがありますが、水草があれば避難場所になります。
臆病な個体も身を隠せることでストレスが和らぐでしょう。

水質を浄化する

金魚藻でおなじみのマツモやアナカリスは初心者向けの育てやすい水草です。成長スピードが速いこれらは、コケの原因となる生体の排せつ物を栄養としてグングン吸収してくれます。つまり、水中の養分を吸収してもらうことで、コケが生えにくい環境になるというわけです。

美しい水景を演出する

水草のグリーンはグッピーの美しさを引き立てつつ、見る人に癒しをもたらす存在ともいえます。
グッピーに思いを寄せながらレイアウトを作るのもまた楽しいひと時になるでしょう。
もちろん、主役であるグッピーの飼育条件に適した水草選びが欠かせません。

グッピーに適した飼育要件

本題に入る前に、グッピーに適した飼育条件について確認しておきましょう。

飼育に適した水質中性~弱アルカリ性(pH7.0~8.0程度)
飼育に適した水温23~26℃
照明必要
ヒーター必要

グッピーは幅広い水質に適応できますが、弱酸性に傾いた水は好みません。
水温については比較的低水温に強いといいますが、それでも20℃以上は必要です。
25℃前後が最も調子が良いとされています。

グッピー水槽に導入する水草の選び方

グッピー水槽に導入する水草を選ぶ際は、以下の点を考慮して選ぶと良いでしょう。

・弱アルカリ性でも育つ
・CO2の添加がなくても育つ

光合成により成長する水草は、種類によってはCO2の添加を必要とします。ただし、必要以上の添加は水質を酸性に傾ける点に注意してください。初心者の方は、CO2の添加がなくても育つ水草を選ぶと安心です。

グッピー水槽におすすめの水草

実際、弱アルカリ性でも育つ、CO2の添加がなくても育つというグッピー水槽向けの水草にはどんなものがあるのでしょうか。
定番の水草を中心に、グッピー水槽におすすめの水草をピックアップしました!

ウォータースプライト

グッピーやメダカ用の水草として定番の水草です。ライトグリーンの葉は柔らかく、水中でゆらゆら揺れる姿の美しさに定評があります。

育成は容易で、底床に植える場合は新品ソイルのように肥料分が多いと水面に届くほどの大きさまで成長します。根張りが強く、植栽すると移動が困難になるため、ポットなど土台付きのものがおすすめです。

葉のところどころから子株が生じるほか、葉の裏に胞子を付けても繁殖します。また、水面に浮かせると子株が発生し、浮き草のように育てることも可能です。

浮き草で育てる場合、水質や底床を問わず、肥料も不要と育成条件が通常よりも緩和されます。ブリードにおいてはこの浮き草の根が稚魚の隠れ家となるので好都合に。グッピーのブリード歴の長い方はスプライト系の水草を採用することが多く、グッピーの水草といったらコレ!という声も……。

いろいろなスプライト

スプライトにはいくつかの種類がありますが、葉姿が異なる程度で植え方や増え方は同じです。
稚魚の隠れ家にしたい場合、根がポイントのため葉はお好みのものを選んで構いません。

アメリカン ウォータースプライト

ベトナム産スプライト、ラオススプライトに比べ、葉先が若干カールします。

ベトナム産スプライト

アメリカンウォータースプライトに比べて葉の裂片が細く、切れ込みが深くなっています。

ラオス スプライト

アメリカンウォータースプライト、ベトナム産スプライトに比べ、葉がとても繊細です。

ウォーターウィステリア(ハイグロフィラ・ディフォルミス)

丈夫で初心者にも育てやすい入門種です。水菜を思わせるギザギザと分岐した鋭い葉、ひと株あたりの葉の密度が高い特徴があります。水中葉と水上葉で葉姿が異なる点もユニーク。ギザギザは共通ながら水中葉は細長く、水上葉は卵形をしています。

成長すると丈が40cm以上にもなる後景草向きですが、こまめなトリミングにより前景草から中景草としても活躍するオールラウンダーです。大きく育つため、底砂は厚めが良いでしょう。

ハイグロフィラ ポリスペルマ

ライトグリーンの美しい葉を展開する有茎草で、初心者から上級者まで幅広く支持される人気の水草です。葉は柔らかく、エビのエサにもなるほど。丈夫で育てやすいことからグッピー水槽にもよく使われます。

根張りが良く成長スピードも速いため、水槽立ち上げ時のスターティングプランツとしてもおすすめ。水中の養分を素早く吸収してコケを抑えつつ、底床バクテリアの繁殖を促します。

アヌビアスナナ

アヌビアスはハイグロフィラ、アマゾンソードと並ぶ水草の入門種で、ナナはアヌビアスで最も流通の多い代表的な品種です。石や流木に着生(張り付く)する性質があり、それを生かしてオリジナルのレイアウトを作ることもできます。

幅広い水質に対応し、低光量にも強く、肥料もいらないことから、さまざまな水槽で活躍します。成長がゆっくりのためコケがつきやすい点に注意が必要です。

グッピーと同様にメダカや金魚も弱アルカリ性の水質を好みます。
メダカや金魚向けの水草を選ぶのもありでしょう。金魚藻として知られる水草をご紹介します。

マツモ

非常に丈夫で適応力が高く、とにかく育てやすい初心者向けの水草です。ほぼどんな水槽にも対応し、フサフサしたしっぽのような草姿は、グッピー水槽にもマッチすることでしょう。

活発に光合成を行うため成長スピードが速く、優れた水質浄化能力を持ちます。生体がいれば肥料はいりません。価格的にもリーズナブル点もうれしいですね。

根を持たないため浮かべた状態でも育ちます。レイアウトに用いる場合は、底床に深くさすか重りや土台を付けると良いでしょう。

マツモについてもっと詳しくはコチラ

アナカリス

透明感のある緑色が美しいアナカリスもまた、丈夫で育てやすい初心者向けの水草です。マツモと同様に成長スピードが速く、水質浄化作用があり、生体がいれば肥料はいりません。育成していると水上に白い花を咲かせることもあるようです。

中性からアルカリ性のpHに適応し、酸性の水質では頭頂部の萎縮などが起こりやすくなります。

アナカリスについてもっと詳しくはコチラ

グッピー用水草セットもあります

まとめ

今回は、グッピー水槽におすすめの水草についてお届けしました。
水草は美しい水景の演出だけでなく、グッピーたちに心地良い空間作りにも役立ちます。
それでは次の授業をお楽しみに!

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