ひと目でわかる混泳早見表 コリドラス編

コリドラス
コリドラス種類解説(熱帯魚)魚同士の相性について

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回はコリドラスから見た、主要な熱帯魚との混泳相性を早見表にしてみました。
コリドラスは残飯の掃除屋さんとして入れられることも多いですが、その場合はいくつかの注意点もあります。

コリドラスとそれ以外の熱帯魚を混泳させる際の判断の目安にご活用ください。

混泳におけるコリドラスの傾向

混泳適性:

コリドラスは熱帯魚の中でもトップクラスに混泳させやすいグループです。

基本的に他魚に対してちょっかいを出すことはなく、熱心に底床の中の餌を探しています。
水槽の掃除屋さんのイメージも根強い魚です。

コリドラスを導入する場合、底床を砂にする必要があります。
しかし、それ以外の条件は特に要求しないものがほとんどです。

混泳相手に悩んだ場合、真っ先に挙げられる選択肢の一つといえるでしょう。

代表魚種
アエネウス
アエネウス“アルビノ”
パレアタス
ステルバイ
パンダ
トリリネアータス
ベネズエラオレンジ
ベネズエラブラック

コリドラスの魅力は、なんといってもその圧倒的なバリエーションです。
多種多様な柄を持った種がおり、そのうえほとんどが温和で混泳させやすい魚です。

コリドラスに対して攻撃しない魚種であれば、概ねどんな魚種とも混泳できます。

ジュリー
パンク
アークアタス
コンコロール
メリニ
メタエ
シミリス
ソダリス
レティキュラータス
シュワルツィ
アドルフォイ
ゴッセイ

▼その数なんと200以上!もっと見たい方はこちら

ちょっと注意が必要な種

コリドラスは全般的に混泳はさせやすい魚種ですが、一部の種では混泳に配慮した方が良いものもいます。
「ロングノーズ」「ラウンドノーズ」「ミニコリ系」は混泳相手を選ぶ際にいくつかの注意事項があります。

ロングノーズ系
ケルビヌス

ちょっぴり気が強め

ラウンドノーズ系
ロレトエンシス

導入してすぐは敏感

ミニコリ系
ピグミー

成魚でも3cmと超小型

▼各グループの詳しい解説はこちら

逆にいえば、これら以外のグループのコリドラスは、ほとんどの熱帯魚と問題なく混泳ができます。

混泳に「絶対」はありません

混泳に成功しやすい組み合わせ、失敗しやすい組み合わせはあります。
しかし、100%絶対にうまくいく組み合わせは存在しません。

成功しやすいといわれる組み合わせでも、個体間の性格によっては失敗することもあります。
逆に失敗しやすいといわれる組み合わせでも、工夫次第で成功することもあります。
試行錯誤を要する点も混泳の奥深さといえるでしょう。

どうしてもトラブルを避けたい場合は、単独飼育を選ぶのが無難です。


混泳相性一覧表

混泳の凡例

◎・・・混泳に適した組み合わせです。
〇・・・混泳は可能ですが、種や個体の性格によっては工夫が必要な場合もあります。
△・・・混泳は不可能ではありませんが、適しているとは言えません。工夫次第で可能になる場合もあります。
×・・・混泳には適さない組み合わせです。

※混泳相手の種や個体の性格によっては、例外もあります。

混泳相手混泳相性備考
グッピー
性格上の相性は問題ありません。
コリドラスが弱酸性を好むのに対し、グッピーが弱アルカリ性を好む点は多少配慮します。
プラティ・卵胎生メダカ
性格上の相性は問題ありません。
コリドラスが弱酸性を好むのに対し、卵胎生メダカの多くが弱アルカリ性を好む点は多少配慮します。
※まれに気の強い個体が、コリドラスの背ビレをかじることがあります。
遊泳スペースを広げることで解消することが多いです。
カラシン・小型テトラ
お互いに干渉しないため、基本的に安心して混泳できます。
コイ・ラスボラ
お互いに干渉しないため、基本的に安心して混泳できます。
ローチ・ボーシャ・タニノボリ
ローチ、タニノボリ系は好相性です。
ボーシャ系の攻撃性を持つ種では注意が必要です。
フライングフォックス/アルジイーター
お互いに干渉しないため、基本的に安心して混泳できます。
ドワーフシクリッド
お互いに干渉しないため、基本的に安心して混泳できます。
アフリカンシクリッド
×攻撃性を示すため、混泳は不可能と考えた方が良いでしょう。
エンゼルフィッシュ
コリドラスはエンゼルフィッシュと比較的安全に混泳できる数少ない魚種です。
※体格差があると、たまにつつかれることがあります。
ディスカス
コリドラスはディスカスと比較的安全に混泳できる数少ない魚種です。
26℃くらいで飼育すると、どちらも調子良く飼育できます。
ベタ・グラミー・アナバス
お互いに干渉しないため、基本的に安心して混泳できます。
コリドラス
コリドラス同士であれば、異種間でも協調性は良いです。
同種同士の方が群れを作りやすいですが、他種の組み合わせであっても群れを作ることがあります。
オトシンクルス・ロリカリア
大型種の場合、遊泳域が重なるのでエサの取り合いが発生することがあります。
サイズや飼育数、遊泳スペースを調整すれば問題はありません。
※一般的なオトシンクルスやオトシンネグロ特に問題はありません。
プレコ
大型種の場合、遊泳域が重なるのでエサの取り合いが発生することがあります。
サイズや飼育数、遊泳スペースを調整すれば問題はありません。
※タイガーブッシープレコ系はトラブルを起こしにくいでしょう。
※セルフィン、ロイヤルプレコ系は力関係を要観察です。
レインボーフィッシュ
お互いに干渉しないため、基本的に安心して混泳できます。
ハゼ・ゴビー
遊泳層が重なるため、攻撃性の高い種では注意が必要です。
フグ・パファー
×攻撃性を示すため、混泳は不可能と考えた方が良いでしょう。
エビ・ビーシュリンプ
稚エビは食べられる可能性があります。

コリドラスと混泳ができるオススメの熱帯魚

  • コリドラスに対して攻撃性がないこと
  • 底床が「砂」でも問題ないこと
  • 弱酸性の水質を好むこと

以上3点を満たしている魚種であれば、その魚との混泳相性はベストマッチといえます!

多くの熱帯魚と混泳が楽しめます。

コリドラス同士の組み合わせなら、まず問題はありません。

ローチ系

クーリーローチ、クラウンローチ、スモモローチ、ロージーローチなど

お互いに性格が温和であり低層に暮らし、目の細かい砂を好みます。
コリドラスとは飼育環境や気質に類似点が多く、良い混泳相手になります。

クーリー・ローチ
クラウン・ローチ
スモモ・ローチ
ポルカドット・ローチ
小型カラシン・テトラ系

ネオンテトラ、カージナルテトラ、グローライトテトラ、ブラックネオンテトラ、ラミーノーズテトラ、ブラックファントムテトラ、レッドファントムテトラ、レモンテトラなど

お互いに温和な性格をしており、遊泳域が異なるため基本的に干渉しません。
主にコリドラスと同郷の南米出身となる種が多いことから、原産地を再現するような組み合わせも良いでしょう。

ネオン・テトラ
カージナル・テトラ
グローライト・テトラ
ブラックネオン・テトラ
ラミーノーズ・テトラ
ブラックファントム・テトラ
レッドファントム・テトラ
レモン・テトラ
ベタ・グラミー系

ベタ、ドワーフ・グラミー、ゴールデンハニー・ドワーフグラミー、パールグラミーなど

ベタやグラミーは遊泳域が異なる上、体形も大きく異なるので基本的にお互いに干渉しません。
なおコリドラスとベタ、グラミーの混泳は問題ありませんが、ベタとグラミーの混泳はおすすめできません。

また、グラミー同士は組み合わせによって問題が起きることがあります。
この点は留意しておきましょう。

ドワーフ・グラミー
ゴールデンハニー・ドワーフグラミー
パールグラミー
コイ・ラスボラ系

ラスボラ・ヘテロモルファ、ラスボラ・エスペイ、ブルーアイ・ラスボラなど

ラスボラ・ヘテロモルファ
ラスボラ・エスペイ
ブルーアイ・ラスボラ
アカヒレ
レインボーフィッシュ系

ネオンドワーフ・レインボー、バタフライ・レインボー、ニューギニア・レインボー、ポポンデッタ・フルカタなど

バタフライ・レインボー
ニューギニア・レインボー
ポポンデッタ・フルカタ
ネオンドワーフ・レインボー

コリドラスの適応力は比較的高い部類に入ります。

組み合わせる種類にもよりますが、ある程度であればコリドラスが混泳相手の好む環境に合わせることもできます。

水質に関してはさほど気にしなくとも、pH6.0~8.0程度の範囲であれば、問題なく飼育できることがほとんどです。

水質の適応範囲も広め
グッピー
プラティ

どちらかといえば弱アルカリ性を好むグッピーやプラティ。

混泳相手のコンディションを優先したい場合は、コリドラスが相手の環境に合わせることも多くの場合可能です。


コリドラスと混泳できない熱帯魚

フグ系

アベニー・パファー、ミドリフグ、ハチノジフグなど 全般的に不可

アベニー・パファー


フグ類は全般的に混泳不可と考えて良いです。
ヒレを齧られてしまうなど、高確率でトラブルが発生します。

絶対に避けるべき組み合わせの一つです。

アフリカンシクリッド系

アーリー、コバルトブルー・シクリッド、ゴールデンゼブラ・シクリッド、カメレオン・シクリッド、ラピドクロミス・カエルレウス、ネオランプロローグス・ブリチャージなど 全般的に不可

アーリー


アフリカンシクリッドもヒレをかじられてしまうなど、攻撃性が高く不向きな組み合わせです。
水質の相性も良くありません。

こちらもフグと並び、避けるべき組み合わせの一つです。

中大型魚系

ポリプテルス、スネークヘッド、アロワナ、大型ナマズ類など 全般的に不可

ポリプテルス・エンドリケリーエンドリケリー


大型魚には単純に捕食されてしまうだけでなく、口の中でヒレを立てて飲み込まれないように抵抗します。

その結果、お互いに餓死し共倒れとなってしまうので、混泳はできない組み合わせです。


コリドラスの混泳 まとめ

砂さえ敷けば混泳相手に最適
  • 基本的に性格は温和で、協調性の良い魚種です。
  • 水温や水質の適応範囲も広めです。攻撃性の高い魚種を除けば、どんな組み合わせでも楽しめます。
  • 混泳トラブルが起きやすいエンゼルフィッシュとも、比較的安全に混泳させやすい数少ない魚種です。
  • 鱗や骨格が大変頑丈なため、多少つつかれた程度では全く動じません。
    ただし、フグやアフリカンシクリッドほど積極的につつかれると厳しいです。
  • 水槽の掃除屋さんとして採用されることも多い魚種ですが、コリドラスにもきちんと餌を与えてください。残飯のみでは、いずれやせ細ってしまうことが多いです。

コリドラス関連記事

コリドラスの世界
熱帯魚界の「ソコモノ」代表、コリドラスの情報サイト。コリドラスの飼育に必要な全ての基礎知識と、厳選した人気種をピックアップして紹介しています。
超コリドラス大図鑑<チャーム過去取扱い全種一覧>
チャームに過去入荷したことのあるコリドラス全種を一覧化。200種以上を網羅したコリドラス図鑑です。名称検索や絞り込み検索も可能です。
コリから目線でモノを言う
コリドラス専門コラムの一覧です。 コリドラスが底砂を深掘るように、「コリから目線」で語ります。
投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました