マリモが割れたのはなぜ?マリモの疑問あるある

水草・レイアウト
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動かない。表情もない。ただじっとそこにいるだけのマリモ。
それなのにかわいい、癒されると愛されてやみません。
いったい人はなぜ、マリモに惹かれてしまうのでしょうか。

さて、じっと動かないマリモも不意に変化を見せることがあります。
ある日、大切にしていたマリモが割れちゃった!

病気?枯れちゃった?……果たしてマリモの運命は⁉

マリモ本来の姿はバラバラ

マリモは光合成で育つ藻の仲間です。
阿寒湖のマリモのようなボール状をイメージしがちですが、本来の姿は糸状でバラバラ。自然下においてマリモは水中を漂うタイプ、岩石や貝殻に付着するタイプ、風や波で集められてボール状になっていくタイプとわかれます。このようにマリモは必ずしもボール状とは限りません。どちらかというとボール状になることのほうが珍しいようです。

2022年に新たに発見された第三のマリモ、「モトスマリモ」は採取した二枚貝を魚の飼育水槽に入れたところ、マリモが大発生したことから発見につながりました。おそらくこれは、二枚貝に付着していたマリモがフィルターの水流を受けて次第にボール状に育っていったのでしょう。

マリモが割れるのはこんなとき

上で述べたように、マリモはもともと糸状でバラバラの姿をしています。マリモがボール状になるためには、波や風といった回転させる力が必要です。また、マリモは光合成で成長するため、まんべんなく光が当たる必要があります。これらの条件を満たさないときにマリモは割れると考えられます。これは決して病気ではなく、増殖のための分裂でもありません。

光が当たらず成長に影響した

波や風を受けてボール状になったマリモでも、回転することのない環境下では光の当たらない部分から割れてしまうといいます。

流通している観賞用のマリモは人工的に丸めたものです。バラバラのマリモが不規則に絡みあっており、これは自然界のマリモでいう「纏綿(てんめん)型」に近いと考えられそうです。このタイプは成長にしたがって内部に光が届きにくくなると、内部のあちこちで枯死が起こります。やがて、空洞化するなど密集状態が緩んでいった結果、割れてしまうのです。

何らかの衝撃が加わった

マリモは成長するにしたがって内部が枯れて空洞ができやすくなります。落としたり、つまんだり何らかの衝撃が加わっても割れてしまうのはこのためです。完全に枯れてしまうと少しの力でバラバラになってしまうといいます。なお、マリモは枯れるときれいなグリーン色から茶色に変化するので早めに気付けるようにしましょう。表面が枯れただけならその内側は無事なことも多いようです。割って確かめてください。

マリモが割れた、形が崩れたときの対処方法

ある日、大切にしていたマリモが割れちゃった!
その姿にきっと驚くことでしょう。でも大丈夫です。

何度も言うようにマリモ本来の姿はバラバラの糸状をしています。観賞用のマリモはバラバラのマリモを人工的に丸めたものなので、割れたり崩れたりしても丸めなおせば問題ありません。ただ、枯れたり変色したりした部分は成長に影響を及ぼすので取り除いてください。ハサミでカットしても構いません。ちなみにマリモはミキサーにかけても大丈夫、細胞が生きていれば成長します。

これを踏まえた上でいうと……

・半分に割れたマリモをそれぞれを丸めれば2つのマリモに。
・大きなマリモをほぐして小さなマリモを複数個作ることもできます。
・丸めないでレイアウト素材などに巻き付けることもできます。

このように、ほぐしたマリモを石やリング状ろ材、プレートに巻き付けて利用することができます。

マリモは自力で活着しないため、水槽内で分解しないテグス(釣り糸)で巻くのがオススメです。

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まとめ

マリモが割れたのは、病気でも増殖のための分裂でもなく、崩壊によるものです。
成長過程のマリモにはよくある自然な現象で問題ありません。
変色した部分を取り除き、丸めなおせば変わらず楽しめます。
ほぐしてマリモを増やしたり巻き付けたりしても良いでしょう。

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