クイズでおさらい!メダカのふ化から繁殖まで<メダカの教室6限目>

メダカ
メダカメダカの教室

こんにちは、メダカ担当のスズキです(魚ではありません、人間です)。
世の中のメダカブームに乗ってメダカを飼い始めた人も多いのではないでしょうか。
「メダカの教室」は、そんなビギナー向けのなるほどシリーズです。

今回の授業は、メダカのふ化から繁殖までについて。
これまでの復習をかねてクイズ形式で進めていきます。それではレッツトライ!

メダカが誕生するまで

メダカの場合、健康的なオスとメスがいて暖かな時期になれば、高確率で産卵を期待できます。
メダカの産卵シーズンは春から秋と長く、産卵回数も多いのが特徴です。1回の産卵数は多くて50個で、初産では少ない傾向にあります。

産卵してそのままでもふ化することはありますが、生存率は低くなります。なるべく多くの卵をかえすためには、ちょっとしたひと手間が必要です。

難易度★
問題1:メダカが産卵したら、産卵床ごと取り出して親メダカから隔離しましょう。
    それは何を防ぐためでしょうか?

答え:親メダカに食べられるのを防ぐ

狭い水槽で飼育している限り、卵をそのままにしているとせっかくの卵が捕食されてしまいます。卵を管理する飼育容器またはネットを使って親メダカから隔離しましょう。
特に繁殖を目指す場合は、卵を回収する「採卵」が有効です。
稚魚の数を重視しない場合、自然産卵にまかせる手法もあります。


難易度★★
問題2:メダカの卵はカビによって全滅のリスクも。カビの原因となる主なものは?

答え:付着糸(纏絡糸)、無精卵、水温(いずれも正解)

メダカの卵はネバネバした付着糸によって水草などに産み付けられます。付着糸が付いたままではカビやすくなるため、採卵時に取り除きましょう。無精卵も取り除く必要があります。水温が低いとふ化までに日数がかかってカビやすくなります。


難易度★★★
問題3:水カビ対策と無精卵を見分けるのに便利なアイテムは?

答え:メチレンブルー

メチレンブルーは幅広い病気に対応する魚病薬の一つ。メチレンブルーを使用すると無精卵は青く染まります。有精卵は染まらないので簡単に判別することができます。水カビ対策にも有効です。


1限目の復習はこちらから!

ふ化から稚魚になるまで

ふ化の条件がそろえばいよいよ稚魚の誕生です。稚魚から生後2週間までのメダカを「針子」といいます。

メダカ自体は育てやすいのですが、体の小さな針子はとにかくデリケート。ちょっとしたことで死ぬことが多く、飼育が特に難しい時期とされています。針子の飼育に適した環境を整えるとともに、水質や水温の変化はもちろん、エサがきちんと行き渡っているか、チェックするようにしましょう。

難易度★
問題4:メダカのふ化には水温が大きく関係しています。水温が低いとふ化までの日数は短い?長い?

答え:長い

メダカの場合、積算温度250℃がふ化のめやすです。水温が25℃なら10日前後でふ化します。
水温が低いほど日数がかかり、低すぎるとふ化しません。


難易度★
問題5:ふ化した直後のメダカの稚魚、エサはすぐに食べる?

答え:食べない

ふ化して2~3日はおなかの袋(卵黄のう=ヨークサック)から養分を取っています。また、すぐに泳ぎ回ることはなく、ふ化してしばらくの間は底でじっとしています。


難易度★★
問題6:生後2週間までの針子にはフィルターはいる?いらない?

答え:いらない

泳ぐ力がまだ弱い針子は、エアレーションの水流にすら負けてしまいます。当然、フィルターが作り出す水流にも勝てず、体力を消耗してしまったり、エサにたどりつけなかったりします。フィルターに吸い込まれてしまう危険性もあるため、針子の間はフィルターは不要です。


難易度★★
問題7:適切な濃さを維持できればエサやり不要、健康維持も水質改善の役割も果たす魔法の水とは?

答え:グリーンウォーター

植物性のプランクトンが大量に発生したことで緑色になった水のこと。適切な濃さを維持できればほとんど世話いらずに済みます。屋外飼育向きです。


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稚魚から成魚になるまで

メダカの成長スピードは速く、生まれてから成魚になるまであっという間です。生後3週間もすると稚魚の間でも体格差がハッキリとわかります。そのまま1つの飼育容器で稚魚を育てていると、生存率や成長効率は上がりません。また、メダカを殖やしていくなら、健康で美しいメダカを選ぶことが重要になってきます。メダカを選別するためのポイントはぜひ押さえておきたいものです。

難易度★
問題8:春に生まれたメダカは何カ月で成魚になる?

答え:3カ月

メダカの成長スピードは水温に関係しています。春生まれの場合は成魚になるまで3カ月、夏生まれの場合は2カ月で成魚になります。


難易度★★
問題9:稚魚の生存率、成長効率を上げるには〇〇〇の大小を基準にした選別が有効です。それは何?

答え:サイズ

体が小さな稚魚は、大きな稚魚にエサを取られている可能性が高いです。また、共食いに遭うリスクも高くなります。サイズの大小で選別することで、エサが均等に行き渡りやすくなり、共食いのリスクも減らせます。


難易度★★★
問題10:将来の親メダカ候補として健康で美しいメダカを選ぶとき、上見ではどこをチェックする?

答え:目や胸ビレが左右対称である、背骨がまっすぐである、泳ぎ方がしっかりしている

見た目の悪さは、骨格異常や内臓疾患からくる場合があり、遺伝する可能性も高いと考えられます。上見、横見からそれぞれチェックしましょう。
横見からの場合、頭のデコボコや口のゆがみ、ヒレの切れ、エラ蓋が開いていないか、普通種であれば体長が短くないかをチェックします。


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繁殖から産卵まで

メダカの繁殖は比較的簡単な上、品種改良にチャレンジできる点もメダカ飼育の醍醐味です。
繁殖を目指す際は、水温管理に気を配りつつ、栄養と体力をしっかりつけてあげてください。
また、オスとメスもしっかり見分けられるようにしましょう。

飼育容器は多く用意してください。産卵後、卵は親メダカから隔離します。卵~稚魚を管理する飼育容器も必要です。特に品種改良にチャレンジするなら1ペアずつ用意するのが理想です。

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難易度★
問題11:尻ビレの形が平行四辺形で、背ビレに切れ込みがあるのはオスとメス、どっち?

答え:尻ビレ:オスは平行四辺形、メスは台形に近い形をしている。背ビレ:オスには切れ込みがある

オスとメスは成魚になる頃に判別できるようになります。ヒレの形に違いが現れるため、横から見て判別します。


難易度★
問題12:メダカの産卵には3つの条件が深く関わっています。日照時間と栄養、あとひとつは何?

答え:水温

水温が低いとメダカはじっとして、エサもあまり食べません。仮に産卵しても、効率の良いふ化は期待できないでしょう。メダカは水温が18℃以上になると活発になります。自然下のメダカが立春を過ぎた頃に産卵するのは、日照時間が長くなって水温が上がってくる(18~20℃)ことも関係してきます。


難易度★★
問題13:繁殖を目指す際、栄養と体力をつけさせるために「飽和給餌」が大事です。〇〇〇〇なら生餌のため水が汚しにくく、屋外飼育なら増やすのも簡単。〇〇〇〇とは何でしょうか?

答え:ミジンコ

飽和給餌では、同じエサであれば3~5倍の量を小分けにして与えていきます。ただし、エサの量が増えた分、水が汚れやすくなります。ろ過が間に合っていなければワンランク上のフィルターを使うなどの対応が必要です。その点、生餌のミジンコを与えれば、水をほとんど汚しません。

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5限目の復習はこちらから

5分でわかる!メダカの繁殖と品種改良のポイント<メダカの教室5限目>
メダカ初心者に向けたなるほどシリーズ。5限目は、メダカの「繁殖」がテーマです。繁殖の条件から効率良く繁殖させるポイント、品種改良のポイントまで解説します。

まとめ

今回は、「メダカの一生と育て方のおさらい」についてクイズ形式でお届けしました。
メダカの教室のバックナンバーは下記からも読めます。
それでは次の授業をお楽しみに!

<メダカの教室バックナンバー>
1限目 5分でわかる!メダカの採卵
2限目 5分でわかる!メダカのふ化と稚魚のお世話
3限目 5分でわかる!メダカの稚魚の選別方法
4限目 5分でわかる!梅雨時期のメダカの不調&雨対策
5限目 5分でわかる!メダカの繁殖と品種改良のポイント

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