マリアージュキッシングワイドフィンメダカ”エメラルドフィンタイプ”(エメキン)<改良メダカ解説>

メダカ
メダカ

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回ご紹介するのはマリアージュキッシングワイドフィンメダカのエメラルドフィンタイプ。
通称“エメキン”と呼ばれる品種です。

全身が青~緑の光沢に覆われ、各ヒレも著しく伸長します。
エメラルドに例えられる輝きを持ち、観賞価値の非常に高い品種として人気のメダカです。

エメキンとは

基本情報
飼育しやすさ★★★★☆
容易
入手しやすさ★★★☆☆
ふつう
維持しやすさ★★☆☆☆
やや難しい
最大体長3~4cm程度
適正水温5~28℃
作出年2021年
表現系の構成要素体外光、一周光、ロングフィン、ワイドフィン、フサヒレ、青体色、黄金体色

マリアージュキッシングワイドフィンメダカ”エメラルドフィンタイプ”(エメキン)はワイドフィンに体外光、一周光を乗せ、光沢を極限まで強めたメダカです。
ロングフィン、ワイドフィンの形質により各ヒレが大きく伸長するので、大変見ごたえのある姿に仕上がっています。

通常の“マリアージュキッシングワイドフィン”は青体色ですが、これに黄金体色が加わることにより若干緑がかった表現となります。
これを“エメラルドタイプ”と呼びます。

したがって正式な品種名は、マリアージュキッシングワイドフィン”エメラルドフィンタイプ”ということになります。

そのままだと長いので、通称“エメキン”という名で親しまれています。

エメキンは2021年に作出された品種で、ワイドフィン系統のメダカの中でもトップクラスに人気の高い品種です。

ワイドフィンという形質の魅力を知らしめた品種の一つと見ることもできるでしょう。

光沢の強さには個体差があり、光沢の強い個体は通常の2倍近い値段になることもあります。

光沢表現の強さには個体差が見られます。
画像の個体が標準的です。
標準クラスのエメキン
標準レベルの個体でも輝きは強めです。
極上クラスのエメキン
頭から各ヒレの輪郭を一周するような光沢が見事です。

飼育のコツ

エメキンを上手に飼育するためには、次のポイントを意識すると良いでしょう。

観賞スタイル

品種の特性を存分に引き出すなら、上見での観賞がおすすめです。

全身ギラギラ輝くので、横見での観賞も十二分に見事です。

基本的には上見での観賞が
推奨されます。
横見だと輪郭が光沢に包まれる
「一周光」の表現が際立ちます。

容器

黒系の容器が良いでしょう。

エメキンの由来でもある緑を帯びた光沢は、黒容器で際立ちます。
白い容器では背馳反応により淡く表現され、目立たなくなってしまいます。

黒容器での飼育がおすすめです。
タライ 黒 の検索結果 | チャーム
「タライ 黒」に該当する商品一覧です。ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。チャームは年中無休、最短で翌日にお届け。

エサ

餌に関しては特別な注意事項はありません。
一般的なメダカ用のエサで大丈夫です。

エサは特別こだわらなくてもOK
メダカ | チャーム
メダカ ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。年中無休、最短で翌日にお届け。

水温

「ワイドフィン」や「フサヒレ」の形質を持ったメダカは、育成時の水温が重要ともいわれています。
体色や光沢の強さは遺伝で決まる要素が多いようですが、ワイドフィンやフサヒレに関しては飼育環境で決まる要素も多いようです。

特に成長期、生後2~3カ月頃までは、通常よりもやや高い水温で飼育したほうが良い結果が得られるといわれています。

28~30℃程度を目安に管理すると良いようです。

飼育密度

ヒレを美しく仕上げるためには、飼育密度も重要なようです。

成長期には1匹あたり2~3L程度の水量を確保し、スペースには余裕を持たせて飼育することで、良い結果が得られるといわれています。


バリエーション

エメキンと関連深い品種をいくつかご紹介します。

マリアージュキッシングワイドフィン

エメキンのエメラルドフィンタイプでないほう、つまり標準的な“マリアージュキッシングワイドフィン”がこちらのタイプです。

エメキンと異なるのは黄金体色が入ってない点。
こちらはシンプルな青体色で表現されています。

マリアージュキッシングワイドフィンの形態に、後述する「エメラルドフィン」の色彩を組み合わせてエメキンは作出されました。

エメラルドフィン

エメラルドフィンは、グリーン系統のメダカをベースに改良された品種です。

鱗血統と呼ばれる鱗一枚一枚の輝きやエメラルドフィンという名にふさわしい発色は目を引く美しさです。

マリアージュキッシングワイドフィンに本品種の色彩を導入することで、エメキンは作出されました。


マリアージュキッシングワイドフィン”エメラルドタイプ”(エメキン) まとめ

マリアージュキッシングワイドフィン”エメラルドフィンタイプ”こと、エメキン。

エメラルドに例えられる輝きを持ち、全身の輪郭を覆うように表現される体外光が乗ることで、高級感あふれるメダカです。
青体色と黄金体色の組み合わせにより独自の色合いを表現するというのも、意外と見かけない組み合わせです。

エメキンを美しく仕上げるためには、成長期に水温や飼育密度を上手にコントロールすることもカギとなるようです。
ぜひ手に入れて、その輝きを堪能してみてください。

https://www.shopping-charm.jp/search?c=2c2c2c2c-2c2c-3630-3230-303030303030&q=%e3%82%a8%e3%83%a1%e3%82%ad%e3%83%b3

メダカ関連記事

メダカの世界

▼改良メダカの基本情報はこちら

改良メダカ個別解説

▼改良メダカ各品種ごとの詳しい解説はこちら

ミッドナイトフリルメダカ<改良メダカ解説>
ミッドナイトフリルは背地反応しないブラック体色系メダカの高級品種です。尾ビレに達するほど伸長する背ビレ・尻ビレの観賞価値が高く、3タイプ知られています。
マリアージュキッシングワイドフィンメダカ”エメラルドフィンタイプ”(エメキン)<改良メダカ解説>
エメキンはエメラルドに例えられる輝きを持つ、体外光系メダカの高級品種です。全身の強い光沢と、尾ビレに達するほど伸長する背ビレ・尻ビレの観賞価値が高く、見事です。
ネプチューンメダカ<改良メダカ解説>
ネプチューンメダカはギラギラと輝くラメにヒレ光を組み合わせた、青系メダカ屈指の高級品種です。特に頭部の青は際立ち、見る角度によってラメの色彩も変化します。
白メダカ<改良メダカ解説>
白メダカは白系改良メダカの中で最も基本的な品種です。真っ白な体色が際立ち、シンプルイズベストな品種といえるでしょう。ビオトープでも人気です。
サファイアメダカ<改良メダカ解説>
サファイアメダカは黒ラメ幹之から派生した、特徴的な青ラメが高い人気を誇る品種です。2020年に誕生し色ラメ系の先駆けとなった、青ラメ系品種の元祖です。
幹之メダカ<改良メダカ解説>
幹之メダカは背の光沢が特徴的なメダカです。改良メダカを代表する人気品種であり、メダカの品種の多様化に大きく貢献した「体外光」の表現を最初にもたらした品種です。
ヒメダカ<改良メダカ解説>
ヒメダカは全てのメダカの中で最も流通が多く入手しやすいメダカです。小学校理科の教材としてもおなじみかもしれません。基本品種ですが、深掘りして解説します。
黒メダカ<改良メダカ解説>
黒メダカは全てのメダカの中で最も基本的な品種です。野生のメダカと同じ体色をしており、自然度の高いビオトープ環境を再現したい場合には最適といえるでしょう。
オロチメダカ<改良メダカ解説>
オロチメダカは多くのメダカがいる中で、最も黒いとされているメダカです。全身を黒色素胞が覆い背馳反応が起こらないのが最大の特徴で、白容器での飼育が適します。
夜桜メダカ<改良メダカ解説>
夜桜メダカは淡いピンク色に引き締まった黒の体色を組み合わせ、ラメが散らばることにより表現される幻想的な美しさを持つメダカです
青メダカ<改良メダカ解説>
青メダカは青系改良メダカの中で最も基本的な品種です。青よりはグレーに近い色合いですが、青系品種の元を辿るとこの青メダカに行きつきます。ビオトープでも人気です。
龍の瞳メダカ<改良メダカ解説>
龍の瞳メダカは白地に紅い眼が美しいアルビノ体色に、体外光と松井ヒレ長によるロングフィンを持つ神秘的なメダカです。飼育・系統維持の難易度はやや高めです。
深海メダカ<改良メダカ解説>
深海メダカは体内に幻想的な深い青の発色を持つメダカです。幹之系メダカとしては例外的に、明るい白系の容器で飼育したほうが美しく仕上がります。
投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました