どうも、ほにゃらら sp.です。
今回のテーマは「雷対策」について。
梅雨末期の悪天候は、年々激甚化しているように感じます。
短時間で集中的に雨が降り、またすさまじい頻度での落雷は、停電してしまわないか心配になります。
今回はそんな落雷への備えを紹介します。
落雷の危険性
アクアリウムにおける落雷の危険性といえば停電です。
水槽を快適に管理するためのフィルター、ヒーター、クーラーなどの運転がすべて停止してしまうのは、致命的といっても過言ではありません。
停電が長期化してしまうと、仮に最善策を講じたとしても全滅を免れない場面は起こり得ます。
さて、今回のテーマはその停電の原因を誘発する落雷への対策です。
停電が発生してしまうともはや成す術がありませんが、役立つ予備知識として「落雷時の機材へのダメージを低減する」方法と、「落雷による停電後のチェック事項」はあります。
この2点について述べていきましょう。
落雷ダメージの軽減
フィルターなど機材の接続に利用する電源タップ。
アクアリウムにおいてはあまり性能を気にしないことが多い電源タップですが、この電源タップにもさまざまな種類があります。
住宅付近への落雷により高圧電流が流れると、接続されている機器が故障してしまうことがあります。
この対策として役立つのが、「雷サージ低減素子」などが搭載された落雷対策タイプのタップです。
このタイプの電源タップは雷による異常な電圧と電流を低減するので、万一落雷があった時なども機器の故障リスクを低減してくれます。
フィルターやヒーター、クーラーなどが故障してしまうとその水槽の復帰は絶望的です。
電源タップの選び方は大事といえるでしょう。
ただし、100%絶対に故障から守ってくれるわけではありません。
ふつうの電源タップよりは、落雷による故障から守れる確率が高いものと認識しておきましょう。
UPSへの接続
落雷は突然起きるので、それ自体への対処は困難です。
事前の対策の一つとして「UPS(無停電電源装置)」への接続での対策も知られています。
UPSとは本来、パソコン用の非常電源として使われる装置です。
しかし、フィルターやヒーターといった停止すると致命的になりうる器具を接続することで、数時間程度の電源供給が可能になります。
接続する場合は許容W数にも着目しましょう。
特にヒーターは容量の大部分を占めるので、ヒーター容量+30W 程度に対応できる製品を選ぶと良いでしょう。
停電時の生命維持に必要最低限の器具だけを接続するのがポイントです。
なお、UPSの製品によっては、クーラーの接続を推奨していない製品もあるようです。
この使い方はUPS本来の用法ではありません。
アクアリウム用品の接続は、自己責任での使用となります。
停電後のチェック事項
落雷により停電が発生することがあります。
停電時には成す術がありませんが、停電復帰後に確認すべき項目はあります。
また、外出中に停電が発生した場合は、水槽の状態確認が必要です。
できるだけ早く帰宅し、水槽の状況を確認してください。
チェック1 エアコンの復帰
停電から復帰後、エアコンは自動復帰しません。
特に夏期はエアコンのチェックが最優先です。
熱帯魚や水草にとって高温は致命的です。
停電から復帰したら、真っ先にエアコンを再起動してください。
近年では外出先からエアコンの操作ができるスマートリモコンもあるようです。
こちらも活用すると良いでしょう。
チェック2 フィルターの復帰
停電から復帰した際、フィルターから異音がするなど、正しく復帰しないことがあります。
また、フィルター内にたまった汚れが水槽内に吐き出されてしまうこともあります。
もし逆流物により著しく水が汚れているようであれば水換えをしましょう。
フィルターの異音は多くの場合エア噛みによるものですので、よくあるフィルターのトラブルを参照しながら対応にあたってください。
▼こちらも参考
チェック3 ヒーター・クーラーの復帰
次にヒーター、クーラーが正しく作動しているかチェックしましょう。
停電復帰後正しく作動していれば、水温が正常値に近づいてくるはずです。
高圧電流がヒーターやクーラーに流れ、故障している場合は水温に変化が見られません。
水温の維持ができない場合は致命的ですので、すぐに対応にあたる必要があります。
この場合は応急処置として、一旦適温に調節した水を用意し水換えをしましょう。
そのあと、新しいヒーターやクーラーと交換してください。
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