今回はシュリンプ飼育に適した水草を、シュリンプ飼育経験も豊富な水草担当スタッフと選びました。個人的な意見にもなると思いますが参考にしていただけたらと思います。

水草選びのポイント
無農薬・農薬
前提条件としてシュリンプは薬品に弱いです。海外で生産された水草は農薬が使われていることがあるので、無農薬で安心・安全な物を使用する様にしましょう!
・無農薬で水草STAFFが丹精こめて栽培した水草を販売。
・入荷時点で検査を行い、残留農薬が確認された商品を数日から30日程度流水に浸け置き、再度検査を行い販売しています。
葉の柔らかさ
葉が柔らかいとシュリンプが良く食べ非常食にもなります。
※特に稚エビの生存率をアップさせたい時に効果的です!柔らかい新芽なども良く食べます。
シュリンプにピッタリな水草を厳選してみた
モス
・バクテリアや微生物が発生しやすい。(自然発生するエサ場&隠れ家として利用可能)
・葉が柔らかくシュリンプが良く食べる。(非常食としても最適)

学名:Vesicularia dubyana
ハイゴケ科・ヴェシクラリア属

学名:Vesicularia sp.
ハイゴケ科・ヴェシクラリア属

学名:Taxiphyllum sp.
ハイゴケ科・キャラハゴケ属
便利なアイテム


「管理が大変!」「活着できない!」という方へ、石や流木付きのモスもあります。
巻き付いているものであれば、掃除の時にすぐ移動ができて便利です。

稚エビ用にシェルターに巻き付けたタイプもあります。
稚エビが隠れられ、モスがついているので非常食にもなります。
マツモ
・成長スピードが速い(水中の栄養塩を多く吸収し、水質維持に効果的)
・シュリンプの足場・エサとしても利用可能。
・水質悪化に弱いシュリンプに適している。

学名:Ceratophyllum demersum
マツモ科・マツモ属
丈夫で草食性の高い金魚やメダカの飼育で人気のある水草です。
急激な温度変化、環境が合わないとバラバラになってしまうことがあります。色の変化がみえた場合別の容器に移すなどして様子をみましょう。
モスやマツモは、CO2無添加で育成が可能です。水草用の照明やCO2添加装置などがない、シュリンプ水槽の設備でも育てやすい水草です。
稚エビが生まれた際には、エサの提供もしてくれるモス類、水質悪化を防ぐマツモがシュリンプの飼育に合う水草といえます。
浮き草
浮き草系
・根に微生物が発生しやすい(微生物が良いエサになる)
・成長が早く水質浄化能力が高い
・根が伸びると良い隠れ家になる

学名:Limnobium laevigatum
トチカガミ科

学名:Limnobium laevigatum
トチカガミ科

学名:Phyllanthus fluitans
トウダイグサ科・コミカンソウ属
他にもシュリンプにオススメの水草はこれ!
ナヤス 学名:Najas sp. イバラモ科


正式名称はナヤス・グアダルペンシスと言い、葉は2~3cm程で成長が早く、水質にうるさくないので育成が容易な水草です。
茎の節が非常に脆く、簡単に折れてしまいますが、折れた部分が水槽内でどんどん増えてすぐに美しい茂みになってくれます。
ニテラ 学名:Nitera flexilis シャジクモ科


軟質の葉を持ち密生します。藻の様に細かいので稚エビなどの隠れ家にちょうど良い感じです。
水中を漂いながら成長し、根を持ちません。仮根(根)を張り成長します。
※熱帯魚の稚魚の育成や産卵床としても良く使われます。
まとめ

シュリンプにはこれがNGという水草は基本的にありません。大切なのは無農薬の水草を使用することが最重要だと思います。
水草を入れることにより、隠れる場所が多くなるのでシュリンプにとってストレスが軽減されます。稚エビが生まれた時にもエサとしての役割も持たせる事ができます。
シュリンプも水草も水槽での主役にもなれ、色彩や環境といった部分で、助け合う存在にもなれます。調和のある環境作りにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
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