スラウェシ島の綺麗な淡水シュリンプ<エビ解説>

種類解説(エビ・その他)
種類解説(エビ・その他)

生物学的データ

トゥティビューティー・シュリンプ

学名:Caridina woltereckae

分類ヒメヌマエビ属
体長最大2~2.5cm
食性藻類・デトリタス
分布スラウェシ島・トゥティ湖

今回ご紹介するのは、インドネシアのスラウェシ島にあるトゥティ湖などに生息する淡水エビです。

淡水のシュリンプでも、ミナミヌマエビ・レッドビーシュリンプ・チェリーシュリンプとは色彩が違い、海水のホワイトソックス・スカンクシュリンプに似た色彩をもつ種もいます。

2008年に突如として輸入され、世界中のアクアリストの間で話題になった種でもあります。その後多くの未記載種が発見され紹介されましたが、飼育詳細情報がとぼしく難易度が高い事・輸入の際のロスが多い事から流通が減ったようです。

そんなリスクが大きい種ではありますが、美しい色彩を持つ種の飼育・水槽内繁殖へのチャレンジがしたくなる魅力がある島国のシュリンプです。

2010年以降も海外の研究チームにより、新種が発見されており、中には絶滅危惧種に入る種も発表されています。


拡大図

スラウェシ島(セレベス島と言われた過去がある)と言えばシュリンプだけではなく、熱帯魚・甲殻類・貝類・昆虫・爬虫類と飼育可能な人気な種が多くいます。(※独自の進化した固有種も多く生息しています。)生きた化石「シーラカンス」もスラウェシ島の海で生息しているそうです。

セレベス・ハーフビーク
バンパイアクラブ
スラウェシヒラタクワガタ

そんなスラウェシ島の綺麗なシュリンプ達にスポットを当てご紹介させていただきたいと思います。

スラウェシシュリンプの魅力
  • 淡水のエビとは思えぬカラーバリエーション。
  • サイズ小さく可愛らしい。
  • 繁殖も可能。(安定した繁殖は見込めず・・)

色彩豊かな仲間達

トゥティビューティー グループ

色彩が美しい・小型(体長が短く目が大きく見える)・臆病・状態が上がりにくい。

トゥティビューティー・シュリンプ

学名:Caridina woltereckae

トゥティ湖に生息するシュリンプになります。

白い体色に赤紫のようなバンド、青いスポットが美しく淡水のエビにはいない色彩をもちます。『トゥティビューティー・シュリンプ』というインボイスで輸入されるようです。

『ハーレクィンシュリンプ』『セレベスビューティー・シュリンプ』『スラウェシビューティー・シュリンプ』『ハロウィーンホワイトネックトゥティス・シュリンプ』などといった別名も持ちます。

トゥティゼブラ・シュリンプ

学名:Caridina tigri

トゥティ湖に生息する種。

赤い体色に白のバンドが入ります。
『トゥティビューティー・シュリンプ』に非常によく似た外見を持ちますが、模様がゼブラ模様になる点が異なります。

レッドブロッサム グループ

体が大きく(ミナミヌマエビ程の大きさ)・ツヤと透明感のある殻を持つ。

レッドブロッサム・シュリンプ

学名:Caridina spinata

トゥティ湖に生息しています。

深い赤発色・他のシュリンプに比べると太くて長いヒゲも特徴的です。

中には赤味が濃く黒っぽい色彩の個体も見られますが、背中には短いバンドと小さなスポットが散りばめられています。

『イエローブロッサム・シュリンプ』『イエローリング・シュリンプ』『イエローストライプレッドビーシュリンプ』『イエローチークビーシュリンプ』という別名も持ちます。

ブラッディーマリー・シュリンプ

学名:Caridina spinata

トゥティ湖に生息。

厚みの深い赤い体色に、額角・尾ビレ・脚の先端に黄色が入り美しく、ひげが白くなる特徴を持ちます。『レッドブロッサム・シュリンプ』の色彩の異なるタイプともいわれます。

『ダークレッドビーシュリンプ』『イエローノーズレッドビーシュリンプ』という別名を持ちます。

ホワイトグローブ グループ

細かなスポット模様・前脚に色が乗る・体がスレンダー・小型(トゥティ系よりは大きい)。

ホワイトグローブ

学名:Caridina dennerli

トゥティ湖に生息する。

鮮やかな赤に全体に青いスポットがはいり、4本の白い前脚が綺麗な種です。
海水のエビ『ホワイトソックス』に非常に似ている事も特徴的です。

『ホワイトグラブシュリンプ』『ブルードットホワイトソックスシュリンプ』『マタノブルードットシュリンプ』『ホワイトスポットレッドビーシュリンプ』という別名を持ちます。

レッドラッシュ・シュリンプ

学名:Caridina striata?

マタノ湖に生息。

赤い色彩が美しく、特徴はライン状に入る体側の模様と、アクセントにもなっている白い前脚です。
『マタノレッドラインシュリンプ』『ブルードットレッドラインビーシュリンプ』『レッドラインビーシュリンプ』という別名も持ちます。
※『マタノレッドラインシュリンプ』のインボイスで輸入される事があるようです。

スターリーナイト・シュリンプ

学名:Caridina sp.

透き通った甲殻に細かなドット模様と長い額角、
背中に数本太いラインあり、白い前脚特徴的な種です。

詳細は不明となりますが、スラウェシ島に生息している為飼育方法は他のシュリンプと同じになります。

ダイナソー・シュリンプ

学名:Caridina glaubrechti?
トゥティ湖・マタノ湖に生息。

赤い体色に白いスポットやバンドが不規則にはいりとても綺麗な色彩になります。

『マタノレッドオーキッド』『レッドオーキッドビーシュリンプ』『レッドパウダービーシュリンプ』という別名をもちます。

レッドオーキッド・シュリンプ

学名:Caridina glaubrechti?

ポソ湖・マリリ湖・トゥテイ湖に生息。

透明感のある甲殻、赤紫の体色に細かいスポットが入る美しいシュリンプ。ダイナソーシュリンプに酷似しているが、本種の方が白のバンドの数が少なく変異色体タイプと言われているが詳細が不明です。

『ポソレッド・シュリンプ』『オレンジディライト・シュリンプ』『ブラウンカモ・シュリンプ』という別名も持ちます。

ポソブルーテール グループ

腰が曲がってスレンダー・額角が長いのが特徴。

ポソブルーテール・シュリンプ

学名:Caridina caerulea

ポソ湖に生息。
長い額角、足、尾扇が青く染まる美種です。ホワイトレッグ・シュリンプ(Caridina ensifera)に最初は混ざって入荷し、その後本種だけでの入荷が可能になりました。
この2種は同種の別タイプとされていましたが、精査により別種とされたそうです。ポソ湖に生息することから中性~弱アルカリ性付近での飼育が適していると思われます。

『クリスタルブルーシュリンプ』『ブルーレッグポソシュリンプ』『モルフォブルーシュリンプ』という別名を持ちます。

国内ブリード例もあり、水槽内での繁殖が最も可能性が高い種でもあります。

レッドホワイト・シュリンプ

学名:Caridina profundicola

インドネシアのスラウェシ島生息。

他のスラウェシ産のシュリンプに混じって入荷し、詳細は不明になります。
透明感のある白い体色、赤いバンドが薄くはいり体型はマハロナリバー・シュリンプに良く似ています。

ホワイトレッグ・シュリンプ

学名:Caridina ensifera
ポソ湖原産。

細かな白と赤のスポットが散在し、赤い尾ビレのスポットと白い足、長い額角がとても特徴的です。

マハロナリバー・シュリンプ

学名:Caridina profundicola

マハロナ川に生息。

透明の体色に赤いスポットがはいる美しい種で、飼育しているとやや黄色っぽい発色になります。

未グループA

※すごくミナミヌマエビに似た体形・サイズが特徴的。

シックスバンド・シュリンプ

シックスバンド・シュリンプ

学名:Caridina holthuisi
マリリ湖に生息しているシュリンプ。体色は透明感のあるグレーとなり、ボディから尾にかけて6本のバンドがはいります。『ブルーパールビーシュリンプ』とも言われています。

ブルーシックスバンド・シュリン

学名:Caridina holthuisi
シックスバンド・シュリンプの体色がブルーのタイプです。体色が濃くなると6本のバンドが目立たなくなり、青一色ともいえる体色が美しい種です

コッパー・シュリンプ

学名:Caridina masapi?

粉っぽいクリーム色の色彩が特徴的な種で、体色はややオレンジ味の強いものも見られます。

情報量がすくなく、スラウェシ島はマリリ湖の固有種だと言われています。

ホワイトバック・シュリンプ

学名:Caridina masapi?

インドネシアのスラウェシ島原産。

背部のクリーム色の色彩が特徴的な種です。
色彩変異も大きく、赤味の強いタイプから濃褐色の個体まで見られます。

『ハーフブラック・ビーシュリンプ』とも呼ばれます。

ホワイトバック(赤)

ポソダスティブラック・シュリンプ

学名:Caridina celebensis

ポソ湖に生息。

背部に見られるバンドが特徴的な種で、尾扇付け根辺りから赤~褐色のバンドが見られます。

未グループB

※ミナミヌマエビなどに似た体形・サイズをもつが、細かなスポットをちりばめたような色彩をもつのが特徴的。

ポソグリーン・シュリンプ

学名:Caridina longidigita

ポソ湖に生息。

透明感のある甲殻・緑の体色、細かな模様が美しい種です。他のエビとは異なり前脚の先端が僅かにロックシュリンプのようにブラシ状になっています。水中の浮遊物を捕らえる為に水中で腕を振り回すような動きが非常にユニークです。

『ポソブルー・シュリンプ』という別名も持ちます。

ボソレッド・シュリンプ

学名:Caridina loehae

ポソ湖、マリリ湖、トゥティ湖と3つの湖に生息していまです。ポソグリーンシュリンプと同じ様に透明感のある甲殻に赤褐色に白く細かいスポットが入ります。 
他のエビとは異なり前脚の先端が僅かにロックシュリンプのようにブラシ状になっています。
水中の浮遊物を捕らえる為に水中で

『レッドオーキッド・シュリンプ』『オレンジディライト・シュリンプ』『ミニブルー・ビーシュリンプ』という別名も持ちます。

ボソブラック・シュリンプ

学名:Caridina sarasinorum

『ポソレッドシュリンプ』に酷似した色合いではありますが、茶色に近い色合いに白のバンド・細かなスポットが入ります。関バンドが特徴的な種です

『グラナイト・シュリンプ』という別名も持ちます。

未グループC

※ビーシュリンプに似たずんぐりとした体形が特徴的。

ピバ・シュリンプ

学名:Caridina aristocratensis

ポソ湖に生息するシュリンプになります。

褐色に赤がが滲む様に入り、細かい白のスポットが入る種になります。

『スラウェシ・ビーシュリンプ』『ネモビーシュリンプ』『ブルークリスタルビーシュリンプ』と言う別名も持ちます・

別名でもいわれるとおり、どことなくビーシュリンプに体型が似ています。

マカッサルクリアー・シュリンプ

学名:Caridina parvidentata
Caridina pareparensis?)

スラウェシ島南部マカッサル周辺生息。

細かいスポットが散りばめられ、淡いグリーンや赤味を帯びた透明感ある体色を持ちます。
ビーシュリンプのようなややずんぐりとした体型、腹部には4本のバンドがはいるのが特徴的です。

スラウェシ島シュリンプ知識まとめ

・淡水エビと言われる種ですが、ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプとは違う面があります。
1:他のシュリンプに比べ高水温に比較的強い(※生息する湖により異なります。)
2:水作りが重要になる(3か月程…バクテリアの定着・増殖)
3:食性が少し異なる(藻類・デトリタスなど)
地殻変動でできた湖である事、島国で固有の進化過程を経てきたものと思います。
詳細が不明な事も多く、長期飼育が確率されていないため、飼育難易度は非常に高いです。

こんな仲間達もいます!

甲殻類・貝類

トゥテイカラー・クラブ 学名:Parathelphusa ferruginea?

トゥティ湖に生息する淡水ガニ。やや褐色を帯びた紫の体色に、大きな目、グレーの脚部は節部にオレンジの色彩が入る種になります。生態の詳細については不明な点が多いです。

レオパード・クラブ 学名:Parathelphusa pantherina

マタノ湖原産の淡水ガニです。名前の通り豹柄が特徴的な美しく、近年になって発見、輸入され、その生態詳細は不明な点が多い種です。『パンサー・クラブ』『タイガー・クラブ』という別名をもちます。

イエローラビットスネール 学名:Tylomelania sp.

マリリ湖に生息している巻貝。

黒く細長い殻に黄色の体色の鮮やかです。

他の巻貝にくらべると動きが早く、水槽内繁殖も可能になります。
※いつのまにか増えてます・・

『イエロースネール』という別名ももちます。

スラウェシシュリンプと同時に入荷され、色鮮やかな色彩をもつ貝として当時話題になりました。

ゴールデンスネール 学名:Tylomelania sp.

ポソ湖原産の巻貝です。

細長い殻にクリーム色の体色がとてもユニークな種です。

酸性に傾くことがなければ純淡水での飼育が可能になります。繁殖は他のカワニナやタニシのように卵胎生で稚貝を産むそうです。

スターダストスネール 学名:Tylomelania patriarchali

マタノ湖原産の巻貝です。

黒い細長い殻に黒褐色の体色を持ち、散りばめられた細かな黄色のスポット美しい種になります。

繁殖は他のカワニナやタニシのように卵胎生で稚貝を産みます。

ラウンドスネール 学名:Celetaia persculpta

ポソ湖に生息する巻貝。

ユニークな形をした殻が特徴的です。
頭頂部は白く、殻口ちかうは褐色になります。
繁殖などは生態詳細が不明になります。

『ブルーターボスネール』という別名を持ちます。

水草

マロンフラスコモ 学名:Nitella sp

トゥティ湖に自生しているシャジクモ科・フラスコモ属・藻類の仲間になり、小枝の枝分かれした姿がボンボンのように見えてとてもかわいらしいです。

セレベスカーペットスター 学名:Eriocaulon sp

スラウェシ島原産の水深の浅い場所・水際で群生するホシクサの仲間です。葉が肉厚で硬く、茎から新芽を出すため、マット状に広がることもあります。『カーペットスター』『スラウェシカーペットスター』という別名を持ちます。

オテリアメセンテリウム 学名:Otelia mesenterium

トゥティ湖に生息しているトチカガミ科・ミズオオバコ属の仲間、弱アルカリ性の地域にしか自生していないとされる希少な沈水性植物です。葉が強くウェーブしているのが特徴で、発根を待ってから植えた方が良いようです。

ホシクサsp.スラウェシ 学名:Eriocaulon sp.

スラウェシ島原産のホシクサ科・ホシクサ属の仲間になります。

カーペットスター同じ水深の浅い場所に群生しています。

やや葉が柔らかく、背丈が若干高くなり、茎から新芽を出しマット状になります。

スラウェシ島の動植物の流通は極めて稀になります。生息している環境が特殊な事もあり、詳細な生態が解明されていない種も多くおります。


飼育環境

30cmキューブ
60cm水槽

生体の大きさは大きくて2cmと小型な為、30cm程の大きさがあれば問題なく飼育可能となります。

繁殖し殖える事を考えない飼育であれば小さいサイズの水槽での飼育も可能です。30cm水槽で20匹前後、60cm水槽で40匹前後を目安として下さい。)

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水温・水質

水質がスラウェシに生息するシュリンプには大事になります。

水温22~28℃が適温になります。
高温には強いとされていますが、トゥティ湖は標高500m前後で湖の周りの特徴により涼しく、湖の表水温は27~29℃・深水温も20~26℃となるようです。

スラウェシ島湖の水質は9近い数値でアルカリ性に傾いています。
硬水・中性~弱アルカリ性(pH7.5~8.5)が推奨です。

注意点

高温に耐性がある種ではありますが夏場の水温の急上昇への対処は他のエビと変わらず、冷却用にファンやクーラーなどの設備は必要になります。

フィルター

水質の急激な変化に大変弱く、フィルターは飼育容器のワンサイズ上の濾過性能があるフィルターをお選びいただけると良いかと思います。

注意点

2cmと小さい生体であることから、ストレーナースポンジなどの使用が必要です。


ろ材の選択でスラウェシの水質に近づける方法もあるようです。良く耳にするのは『サンゴろ材』になります。
サンゴろ材を使用する利点、調整剤などを使用する必要がなく硬度とバクテリアの働きでサンゴろ材を溶かしミネラルの供給になります。
デメリットとしては、バクテリアの定着で3か月程と時間がかかってしまう事です。

ポイント

バクテリアの定着には2週間程度かかります。バクテリアの定着が安定してくれば、殻や砂を溶かしミネラルが増えます。

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底床

生息するトゥティ湖の水質は淡水でもpH9前後のアルカリ性で硬度も高いようです。
スラウェシ島は地殻変動により海と分断され、トゥティ湖などの湖は長い年月をかけて降り注いだ雨により淡水化したと言われています。

上記の事から、底床は大磯やサンゴ砂などのアルカリ性に傾ける作用がある物が
おススメです。

※再利用できる点でも長持ちしますが、長期利用により成分が減少していく為、
弱アルカリ性へ傾ける効力は弱くなるので注意になります。

レイアウト(水草)

スラウェシシュリンプは水質の関係から、流木レイアウトより石組のレイアウトがおすすめになります。
隠れる習性がつよい為シェルターなど入れてあげるとストレス軽減になります。

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弱アルカリ性での飼育になる為、水草の栽培は難しいです。スラウェシシュリンプが好む水質で育つ水草は同じ生息地の物が一番ではありますが、流通が少なく

水質浄化と餌にもなります。

※弱アルカリ性の水質でも育成可能な水草がおススメです。

生息地では、湖に沈んだデトリタスや藍藻(シアノバクテリア)などを食べていると言われています。

飼育下ではエビ用の人工飼料や低層魚用の人工飼料等でも飼育可能ですが、
長期飼育に適した餌というわけではなく、最適な餌という点では解明がされていないようです。

現地での食性を考えると、スポンジやろ材の表面に沸いたバクテリアなどがエサに適している可能性が高いのかと思われます。
※長期飼育に成功している方、先輩のおはなしから「水槽内に十分なバクテリアが繁殖している事が重要」とお言葉をいただいてます。
スラウェシシュリンプは特殊な前足をもっている種もおり、ロックシュリンプの様な摂取方法をとる種もいるようです。

人工飼料の場合、餌の与えすぎによる水質の変化に気を付ける必要があります。
(※酸性に傾けない様に注意をする。)

混泳

特殊な環境で精細な種の為、混泳での飼育よりは単独飼育をおススメします。

性格的は大人しく、他の生体を攻撃する事はありません。混泳は可能となりますが、
弱アルカリ性を好む魚種は淡水の中ではかなりわずかになります。

混泳OK

※混泳であれば、同じスラウェシ島のシュリンプや貝類がおススメになります。

混泳NG
スラウェシ島小型の魚
シクリッド系

※肉食性の強い熱帯魚(シクリッド系)・小型種であっても口に入ってしまう恐れや、魚を捕食する可能性を回避するという点で混泳はできません。

繁殖方法

スラウェシ島のシュリンプもミナミヌマエビ・レッドビーシュリンプ・チェリーシュリンプと同じく大卵型です。
水槽内での繁殖は可能になるのですが、成功例は少なく成功している種も限られるようです。

下記記事にて大卵型シュリンプの繁殖方法を書いておりますので参考になればと思います。


まとめ

スラウェシ島のシュリンプは他の淡水シュリンプと違い、飼育方法が異なってきます。

地殻変動や天災からくる環境の変化・生物自体が環境への適応能力をあげ、固有に進化した姿を垣間見られる生体になります。

そんな個性豊かで色彩もよく、自分の知識をのばせる生体にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

投稿者

多くの生き物のブリーディングを経験をし、今はもっぱら観葉植物・DIY!

自分の好きな物での部屋作りが楽しい。

AQUALASSIC(アクアラシック)

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