ホワイトフィン・ロージーテトラ<熱帯魚解説>

カラシン・テトラ
カラシン・テトラ種類解説(熱帯魚)

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回紹介するのはホワイトフィン・ロージーテトラ。

淡いピンク色と真っ白に染まるヒレの先端が美しいテトラの仲間です。
体高があり見ごたえがある種で、主張しすぎない色彩がまた魅力といえるでしょう。
状態良く飼育し最高潮まで仕上がると、各ヒレが赤く染まります。

特に60cm以上の水槽で群泳させると、見栄えのするテトラです。

流通量が多く人気もある割には、分類上は不明点が多く、長らくの間謎の種とされていました。
実は、その正体は・・・。

ホワイトフィン・ロージーテトラとは

生物学的情報
名前ホワイトフィンロージー・テトラ
学名Hyphessobrycon rosaceus ”White Fin”
Hyphessobrycon ornatus ”White Fin”?
Hyphessobrycon bentosi ”White Fin”?
別名ホワイトチップ・ロージーテトラ
オルネイト・テトラ
偽ロージー・テトラ
分類カラシン目カラシン科
食性雑食
分布改良品種
飼育要件
飼育しやすさ★★★★★
とても容易
入手しやすさ★★★★★
よく見かける
混泳しやすさ★★★★★
とても混泳向き
最大体長4cm程度
適正水温20~28℃
pH生存可能:5.5~8.0
適正範囲:6.0~7.0
※あまり気にしなくてOK
備考標準的な小型カラシンです。

ホワイトフィン・ロージーテトラはアマゾン川原産の小型カラシンです。

体高があり、透明感のある淡いピンク色が落ち着いた魅力を醸し出す美麗種です。
ホワイトフィンと呼ばれるように、背ビレ、腹ビレ、尻ビレの先端が白く染まります。
これは水槽から離れてもよく目立ちます。

体高があるハイフェソブリコン属らしく、同種間でヒレを広げ合う「フィンスプレッディング」という行動が見られることもあります。

飼育は容易で性質も温和で、同種間で見られるこのフィンスプレッディングは見ごたえがあります。
さらに性質も温和で混泳もさせやすいので、観賞魚としての魅力を十二分に備えた魚といえるでしょう。

ホワイトフィン・ロージーテトラは1990年代後半に日本に紹介されてから、流通量も多く人気も高い魚でしたが、長らくその正体は不明でした。
東南アジアで養殖された個体が入荷していることは分かっていたのですが、詳細な原産地などは一切不明でした。

ロージー・テトラやロバーティー・テトラなどの似た種と混同されることも多く、ロージー・テトラの偽物として扱われることもありました。

しかし近年、この長らく不明だった正体が判明しました。
ドイツのギュンネル氏により、ロージーテトラのヒレの黒い部分を白く置き換えた改良品種ということが明かされたのです。

これにより、長らく不明だった本種の分類上の立ち位置は、改良品種として確定づけられました。


バリエーション

ロージー・テトラ

学名:Hyphessobrycon rosaceus

ブラジル、エッセクイボ川原産の小型カラシンです。
ホワイトフィンロージー・テトラの原種にあたる種となります。

赤い発色が際立つ美麗種として古くから知られており、ロージーの名の通り最高潮まで仕上がると全身が真っ赤なバラ色に染まることが知られています。

体高のあるひし形の体形を持ち、特にオスは背ビレと尻ビレが伸長して非常に優雅で美しい姿を見せてくれます。

本種は若魚では背ビレの先端に白い部分を持ちますが、成熟したオスは背ビレ先端が全て黒くなる点で他種と判別可能です。

飼育は容易で性質も温和で、同種間で見られるフィンスプレッディングは見ごたえがあります。

ホワイトフィン・ロージーテトラとの比較
ロージー・テトラ
  1. 背ビレの先端が白くならない(成魚)
  2. 各ヒレの付け根は赤く染まる
  3. ボディの赤みが強い
ホワイトフィン・ロージーテトラ
  1. 背ビレの先端が白く染まる
  2. 各ヒレの付け根はオレンジに染まる
  3. ボディの赤みは弱く、どちらかといえばピンク系

もともと近縁種か類似種ではないか?といわれていましたが、実は同種と判明しました。

ロージー・テトラ 幼魚

ロージー・テトラの幼魚時代はホワイトフィン・ロージーテトラとよく似ています。
それもそのはず、同種なのですから。

発色に改良を加えた品種であるため、発色が十分でない幼魚のうちは、区別が難しいのも無理はありません。

成魚は一目瞭然ですが、幼魚のうちは背ビレの先端にも白い模様が入るため、やや見分けづらいです。

ロージーテトラが
真紅のバラなら……
ホワイトフィンはピンクの
バラのイメージが近いです。

ロージー・テトラが真紅のバラだとすれば、ホワイトフィン・ロージーテトラはさしずめピンクのバラにあたるでしょう。

成魚の2種の印象は大きく異なります。

真っ赤な色彩を求めるならロージーテトラのほうがよいですが、淡い美しさを求めるならホワイトフィンのほうが良いでしょう。

両種それぞれに異なる魅力があるといえます。


ホワイトフィン・ロージーテトラ似の小型カラシン

コバルトロージー・テトラ

学名:Hyphessobrycon sp.

コロンビア、メタ川原産の小型カラシンです。
ロージー・テトラによく似た体形、体色が美種です。
名前に反して青いわけでありません。
赤系の発色がメインです。

本種は見る角度によって色味の変わる輝きのある体色と、尾ビレの上半分だけが赤くなる特徴を持ちます。この輝きは見る角度によって青く見えることから、コバルトの名が付いているようです。
実際、赤を基調とした体色にどちらかといえばイエロー~グリーン系の光沢が背に乗り、これが見る角度によって青っぽく見えるといった具合です。

前述の2種に準じて飼育は容易で性質も温和です。
同種間で見られるフィンスプレッディングは見ごたえがあります。
ただし、こちらの流通はポピュラーとは言えず、入荷量は少なめです。

ロバーティ・テトラ

学名:Hyphessobrycon jackrobertsi
Hyphessobrycon robertsi(旧名)
Hyphessobrycon bentosi?

ペルーのパスタザ川原産のカラシンです。
赤い体色が美しいロージー・テトラに良く似ていますが、本種は背ビレ先端が白く縁取られるより大きな背ビレを持ちます。

本種は若魚だけでなく成魚になっても背ビレの先端に白い部分が見られ、成熟したオスは腹ビレや尻ビレの先端に白い部分がほとんど見られません。

この点で、ロージーテトラ等のよく似た他種と判別可能です。

本種も古くから知られる種でしたが、2014年に学名が変更になり「Hyphessobrycon jackrobertsi」として記載され直されました。

飼育は容易で、エサも人工飼料で十分です。


有用なアイテム

おすすめの組み合わせは次の通りです。

水槽フィルター底床
30~90cm外掛け、上部、外部ソイル、大磯、砂顆粒、フレーク

底床はほとんど選びません。
ソイルが最も理想的ですが、大磯砂でも問題はありません。

極端に硬度を上昇させてしまうサンゴ砂系以外の底床であれば、何を用いても大抵の場合適応します。

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テトラ類全般に共通する基本的な性質については、小型カラシン共通ページをご覧ください。

小型カラシン(テトラ)の世界
代表的な小型美魚、小型カラシンの情報サイト。テトラ類の飼い方、育て方、飼育に必要な全ての基礎知識と、厳選した人気種をピックアップして紹介しています。

混泳について

ホワイトフィン・テトラは非常に混泳向きの小型カラシンです。

グッピー、プラティ、テトラ、ラスボラ……。
人気の小型熱帯魚とも混泳相性は抜群です。

混泳相手混泳相性備考
グッピー
グッピーは弱アルカリ性を好みます。
プラティ・卵胎生メダカ
多くの卵胎生メダカは弱アルカリ性を好みます。
カラシン・小型テトラ
コイ・ラスボラ
ローチ・ボーシャ・タニノボリ
ローチ、タニノボリ系は好相性です。
ボーシャ系の攻撃性を持つ種では注意が必要です。
フライングフォックス/アルジイーター
ドワーフシクリッド
アフリカンシクリッド
×
エンゼルフィッシュ
体高があるので、比較的混泳させやすいです。
ディスカス
ベタ・グラミー・アナバス
コリドラス
オトシンクルス・ロリカリア
プレコ
レインボーフィッシュ
ハゼ・ゴビー
ハゼが攻撃性の高い種の場合は注意が必要です。
フグ・パファー
×
エビ・ビーシュリンプ
稚エビは食べられる可能性があります。
ホワイトフィン・ロージーテトラの混泳相性表
※混泳相手の種や性格によっては、例外もあります。
◎・・・混泳に適した組み合わせです。
〇・・・混泳は可能ですが、種や個体の性格によっては工夫が必要な場合もあります。
△・・・混泳は不可能ではありませんが、適しているとは言えません。工夫次第で可能になる場合もあります。
×・・・混泳には適さない組み合わせです。

ホワイトフィン・ロージーテトラ まとめ

ホワイトフィン・ロージーテトラ。
長らくその正体は不明とされていましたが、ロージー・テトラの改良品種だったのですね。

ロージーテトラが真紅のバラだとすれば、こちらはさしずめピンクのバラ。
淡い色彩が魅力的な品種です。

最高潮に仕上がってもボディの赤身は強くなりませんが、ヒレの赤身は強くなります。
この点がまたボディの発色とは異なるので良いコントラストになり、本品種の魅力を引き出しているといえるでしょう。

レッドファントムテトラやロージーテトラのような、いわゆる王道的な赤系テトラとは異なる発色を示すので、混泳させてもそれぞれお互いの良さが引き立つことでしょう。

水質や環境をあまり選ばず、丈夫で飼育しやすい上に温和で混泳もさせやすく、さらに入手も容易とうれしい点がそろった美種です。

サイズの割に体高があるので、小型ながらよく目立ちます。
ぜひ、群泳させてみてくださいね。

投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

AQUALASSIC(アクアラシック)

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