5分でわかる!金魚水槽のコケ対策<金魚の教室8限目>

金魚
金魚

こんにちは、5分でわかる!のスズキです。
飼いやすく人によく懐く身近な観賞魚、金魚。
カラフルな色彩や優雅なヒレなど、絵になる美しさを持つ金魚には奥深い魅力があります。
「金魚の教室」は、金魚のいる生活を楽しみたい初心者向けのなるほどシリーズです。 

今回の授業は、金魚水槽のコケ対策ついて。 
ちょっと水換えをサボるとすぐに生えてくる金魚水槽のコケ。その原因と対策を解説します。

コケが発生する原因

金魚を飼育していると、いつの間にかコケが発生していることがあります。
たとえば、小学校の教室で飼っていた金魚水槽が気付けば緑色のコケまみれになっていた記憶はありませんか?

コケが発生する主な原因として、①コケの養分となるフンや食べ残しなどが水槽にたまっている、②水槽の立ち上げ初期、大掃除の後など水質が不安定であることが挙げられます。

水槽に汚れがたまってしまうのは、エサを与え過ぎている、ろ過能力が十分でない、水換えや掃除が不十分であることのいずれかです。また、きれいに見える水でも栄養が蓄積していればコケは生えてしまいます。

コケは発生してしまうと自然に消えることはありません。
何でもよく食べる金魚は藻食性も強く、案外コケ(アオミドロ)も食べてくれるものです。しかし、置かれている水槽環境によっては、金魚が食べる以上にコケが生えてしまいます。

コケの生えた水槽では美観を損ねてしまいますし、金魚にとって好ましくない水質の状態です。コケを取り除きつつ、安定した水質を維持する環境を作る必要があります。

バクテリアのはたらきについて

金魚水槽に発生する主なコケ

コケにも種類があります。画像は代表的な茶ゴケ、アオミドロ、黒ヒゲコケです。
今、金魚水槽にコケが発生している場合、どのタイプでしょうか?
水槽の壁面、水草、石、フィルターそれぞれ見てみてください。

茶ゴケ

水槽をセットすると一番最初に発生するコケ。茶ゴケは水道水に含まれる「ケイ素」を養分としていて、水道水を使用すると発生しやすくなります。発生初期なら簡単に落とせます。

アオミドロ

栄養や光量の過多により増殖するコケ。単体では糸状なのですが、集合体になって大きくなる大変見映えが悪くなります。成長スピードが速い点に注意が必要です。

黒ヒゲコケ

フサフサした黒色のコケ。フンや枯れた水草から作られるリンを栄養としていて、水草や排出口を中心に水槽のあちこちに発生します。頑固で落としにくい厄介なコケです。

コケといっても色・形状・好む養分はさまざまです。その他、水槽内に栄養分が蓄積してくるとガラス面に薄い緑色のコケ、ベタッとした見た目で悪臭を放つ藍藻(シアノバクテリア)が発生することがあります。

さらに詳しくはこちら!

水槽内の養分を減らそう

まずは水換えを行う

すでにコケが発生している状況においては、まずは水換えをすることで水槽内のコケの養分となるものを排出しましょう。水換えの量は3分の1程度で十分です。水換えを行う際、底床のフンも取り除くようにしてください。プロホースを使うと便利です。

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水草の力を借りる

水槽内の水草の量は十分ですか?水草もコケも植物同士ですが、成長スピードの速い水草を導入することでコケに回る栄養分を抑えることができます。金魚藻とも呼ばれる水草としてマツモやアナカリスがよく知られています。水質浄化作用があってなおかつ肥料もいらないという点でオススメです。
なお、金魚は水草も食べてしまいます。水質浄化用に入れてもおやつとして食べられてしまう点に留意してください。

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照明の点灯時間を短くする

コケ対策として最も簡単、今すぐできるのが照明の点灯時間を短くすることです。
とても単純ですが、点灯時間を短くすればコケも減らすことができます。
金魚がきれいに見えるからといって、照明を一日中つけっぱなしにしていませんか。
コケの対策に重きを置きたい場合、4~6時間程度で十分です。

道具を使ったコケ対策

コケを取るなら、やはり人の手で取り除くのがもっとも手っ取り早い方法です。
水槽の壁面ならふき取るかこそげ落とせば大丈夫。発生初期なら簡単に除去することができます。
コケ取りアイテムは比較的安価なものが多く出回っています。

スポンジ、タワシ

スクレーパー、ワイパー

ちょっとしたコケならマグネット式のコケクリーナーが便利。水槽の金魚を眺めながら簡単にお掃除できます。こそげ落としたコケはネットですくいましょう。特に黒ヒゲコケは、かけらからコケが広がってしまいます。

便利なマグネットタイプ

FLIPPER 浮くマグネットクリーナー Floating Nano

海水魚飼育で使われるブレード付き。水槽ガラス面のスポット状の緑ゴケ、頑固な茶ゴケもいつでもラクに落とせます。

生体を使ったコケ対策

水草や流木、石などに発生したコケ取りには生き物の力を借りましょう。
ただ、金魚は雑食性で小さなエビや貝はつつかれ、食べられてしまうことに気を付けたいものです。
金魚の飼育環境になじみ、なおかつ食べられにくいコケ取り生体は貝類がメインになります。
(金魚の口に入るサイズは水槽に導入しないでください。)

タニシ

タニシは田んぼや用水路などの淡水に暮らす生き物で、和のテイストが金魚とマッチしやすいでしょう。

コケ取りとしてもよく働き、アオミドロ系の藻類や青水の除去にも有効です。タニシ類にコケ取り能力差はありませんが、金魚に食べられないサイズがオススメ。

フネアマガイ

強力なコケ取り貝としてよく知られ、水槽に入れておけばすさまじいコケ取り能力を発揮し、コケ予防に絶大な効果を発揮します。

丸い傘状の殻で、偏平したアワビのような形状をもち、殻の模様はやや地味な褐色~明褐色に模様が入るものなど若干の差異が見られます。

石巻貝

コケ取り能力が高いことから古くからの人気種で、水槽壁面のコケをブルドーザーのように削って食べてくれます。

他のカノコ貝に比べ低いpHにも耐えることができ、派手な色彩を持たず目立ちすぎない点も好まれます。淡水では繁殖できないため、水槽内で殖えすぎて困ることもありません。

カバクチカノコガイ

カノコガイの中では最も大型で、コケ取り能力が高い人気種です。貝殻の口がオレンジに色づく観賞価値も持ち合わせています。汽水で殖える貝なので、水槽内で殖えすぎることもありません。

ただし、低水温に強くないため、冬場など水温が20℃を下回るようであればヒーターが必要です。

レッドラムズホーン

赤色が美しい小型の巻貝です。食べ残しを掃除してくれる、耐寒性が高い特徴があります。ただし、殖えすぎると水草の食害につながる点に注意が必要です。

また、レッドラムズホーンの場合、金魚に親貝以外はすべて食べられてしまう可能性があります。金魚は喉の奥にある咽頭歯いんとうしが発達していて、貝類をかみ砕くうえで有用といわれています。

逆に言えば、ラムズホーンが増えすぎて手に負えなくなった水槽に金魚を入れると、小さい貝を食べて適度に減らしてくれるというわけです。

金魚の歯について詳しくはコチラ!

コケの発生を抑えるために

コケ取り要員を導入したからと安心せずに、水換えは定期的に行いましょう。
エサは5分で食べ切れる量が適切です。食べ残しは取り除いてください。
過度な光量もコケを発生させます。
ライトは飼育に適切な光量で12時間前後を目安に当てるようにしましょう。
水質を安定させるために、バクテリア付きのろ材、バクテリア剤の導入も有効です。

とにかく簡単にコケを抑えたいならコレ!

面倒くさいことはイヤ。そんな方にオススメのアイテムです。

今、注目のコケ取りアイテム>

SNSで“使ったらコケが消えた”と評判のコケ取り剤です。特に「APT FIX Light」は水草水槽にも使える点が評価されています。

効果は透明な「APT FIX」のほうが高いのですが、モス類など一部の水草は弱ってしまうことが確認されています。

水草が入っていない水槽向け

THE 2HR AQUARIST APT FIX

水草が入っている水槽向け

THE 2HR AQUARIST APT FIX Light

まとめ

今回は、金魚水槽のコケ対策についてお届けしました。
クリアな水槽は気持ちが良いですよね。
それでは次の授業をお楽しみに

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