どうも、ほにゃらら sp.です。
このコーナーではアクアリウムの森羅万象、あらゆる関連製品・生体について、
コリドラス飼育目線
での、見解・感想なんかを紹介していきます。
第7回では、コリドラス水槽でも生えてくる厄介な「コケ」について。
コリドラスはコケ対策に役立つのか?役立たないのか?
コリドラス水槽でのコケ対策は?
そのあたりを掘り下げていこうと思います。
結論:コケ対策には役立たず
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壁面などに生えているものを食べるのは不得意です。
まず結論から言ってしまうと、コリドラスはガラス面や水草などに生えたコケを食べることはありません。
したがって、コケ対策を目的にコリドラスを導入することは全くの無意味です。
残念ながら、何の役にも立ちません。
もし、コケ対策にお悩みでコリドラスの導入を検討している場合は、他の生体を検討すべきです。
▼こちらを参考
コリドラス水槽でのコケ対策
ではコリドラスは主役に据えるとして、コリドラス水槽でコケ対策をする場合について掘り下げていきましょう。
コリドラスは協調性が良い魚なので、コケ取り生体との混泳相性も基本的には良好です。
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ヤマトヌマエビに注意
コリタブを独り占めしてしまうとエビはそれで満腹になってしまうので、コケを食べてくれません。
また、コリドラスにも餌が行き渡らなくなってしまいます。
コケ取り生体としてヤマトヌマエビを導入する場合は、沈下性の顆粒タイプの餌を与えるのがおすすめです。あるいは、ヤマトヌマエビが運びにくい形状をしたペレット状餌も有効です。
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顆粒タイプならコリドラスに餌が行き渡るので安心です。
栄養価面も最高品質。
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ヤマトヌマエビに持ち去られにくい粒型をしたペレットです。
生態を考慮した高機能品です。
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または、コケ取りエビにはミナミヌマエビを採用するのが良いでしょう。
ミナミヌマエビであればタブレットを抱えて独り占めしてしまうようなことはないため、安心して導入できます。
▼一般的なコケ取り対策・生体についてはこちらを参考
コリドラスと合うコケ取り生体
ここまでで一般的な熱帯魚・水草水槽でも広く使えるコケ取り生体について紹介しました。
ここからはコリドラス水槽に合う、ちょっとマイナーなコケ取り生体について紹介します。
小型プレコの仲間
草食性が強すぎるがゆえに一般的な水草水槽では採用しづらいプレコの仲間ですが、コリドラスを中心とした水槽であれば水草が主役ではないので採用しやすいです。
コリドラスを中心とした水槽の場合、水草を入れるとしてもアヌビアスやミクロソリウムなど、葉の硬い活着系水草が中心になると思います。
葉の硬い草であれば、プレコには食べられにくいです。
壁面や流木、石の上などの面に生えるコケを大変強力に食べてくれます。
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販売サイズは5cm前後が多いものの、
最終的に40cm以上に大型化します。
一口にプレコと言っても、種類によってサイズはさまざまです。
例えば入手しやすい「セルフィンプレコ」。
販売サイズは数cmでも、最終的に40cm近くまで大型化するため、コリドラス水槽には向きません。
また、大型種は縄張りを主張することがあるため、遊泳域が被るコリドラスとの相性が良くありません。
最大でも15cm以下に留まる小型種を選ぶと良いでしょう。
「ブッシープレコ系」「タイガープレコ系」から選ぶのがおすすめです。
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タニノボリの仲間
ヒルストリームローチとも呼ばれる、渓流域に適応したドジョウの仲間です。
プレコと名のつくものもいますが、プレコの仲間ではありません。
中国・アジアに広く分布し、生息地では急流に流されないよう、石に張り付いてコケを食べる習性があります。
先に紹介したプレコほどではないものの、ある程度のコケ取り能力が期待できます。
溶存酸素量が多い環境と水流を好むことから、特にロングノーズ系コリドラスと好む環境がマッチします。
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ボウズハゼの仲間
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ハゼの中でも草食性の強いグループです。
ハゼは種類によって縄張りを主張するものがいますが、ボウズハゼ系であれば基本的にコリドラスに危害を加えることはありません。
(同種間での小競り合いはあります。)
色彩が鮮やかなものが多く、単体でも観賞価値があります。
コケ取りとしての実力はほどほどですが、観賞価値とコレクション性という観点ではコリドラスに通ずるところがあります。
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自力で除去
コケ取り生体に頼らない、最も確実な選択肢です。
物理的に除去する
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コケ除去剤を使う
コリドラス水槽では水草がメインではないことが多いため、除去剤の使用も選択肢です。
製品によって、水草に影響が出るものと出ないものがあります。
ウィローモスなどのモス系には影響が出るものもありますので、製品ごとの注意事項をよくお読みの上ご使用ください。
コケ対策としての効果は、水草にも影響が出るタイプの製品のほうが強力な傾向があります。
水草が入っていない水槽であれば、「アルジガード」などの強力なコケ除去剤を使用すると良いでしょう。
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コリドラス水槽でコケが生える理由
熱帯魚を飼育しているとどうしてもコケの悩みはつきものです。
コリドラスを中心とした水槽の場合、一般的な熱帯魚水槽に比べ「残飯が多い」状態になりやすいかもしれません。
というのも基本的にタブレットで与えることになるため、どうしても余りが生じやすいからです。
沈下性の顆粒タイプを与える場合でも、底床を掘り返す性質があるため、埋まってしまい分からなくなりがちです。このようにして残飯が知らないうちに底床内に蓄積していきます。
またコリドラスは意外と大食漢なので、フン自体は小さいものの排泄量は多めです。
残飯やフンが腐敗して溶出することで、窒素やリン酸に変化します。
これが、コケの養分となってしまうのです。
根本的な対策
ここではコケが生える前からの予防策について述べます。
底床内掃除
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砂の中に潜り込んでしまった汚れは水換えの際に排出しましょう。
定期的な換水で残飯やフンが腐敗する前に除去します。
「プロホース」シリーズが最もおススメです。
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目が細かい底砂は、この底床内掃除の際に砂が舞い上がってしまいやすい特性があります。
この点、「田砂」は砂自体に重さがあるため、粒は小さいものの掃除の際に舞い上がりにくい特性があります。
このために、古くからコリドラスの飼育には重宝されています。
田砂以外にも有効な砂はいろいろあります。
ぜひ探してみましょう。
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▼底床についてはこちらも参考
照明の点灯時間
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照明の点灯時間が長いのもコケ発生の原因となります。
水草の育成に注力しない場合、1日6時間以下の点灯で十分です。
コリドラス水槽に入る水草と言えば、アヌビアスやミクロソリウムなどの陰性系の水草が中心になると思います。
それらであれば、十分育ちます。
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▼こちらも参考
逆転の発想!?敢えて放置
産卵を狙うなど、コリドラスのコンディションを最大限に引き出すことに重点を置く場合は、あえてコケが生えたまま放置するのも一つの手です。
観賞性という点ではとても見るに堪えたものではありませんが、コンディション最優先なら話は別。
視界が遮られる分、コリドラスにとっては落ち着きやすい環境になります。
とはいえ、全面コケだらけで全く中の様子が見えないのは流石に不便です。
前面の一部は掃除するなどして、観察できるスペースは作りましょう。
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