5分でわかる!秋のメダカ飼育のポイント<メダカの教室12限目>

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メダカメダカの教室

こんにちは、メダカ担当のスズキです(魚ではありません、人間です)。
世の中のメダカブームに乗ってメダカを飼い始めた人も多いのではないでしょうか。
「メダカの教室」は、そんなビギナー向けのなるほどシリーズです。

今回の授業は、秋のメダカ飼育のポイントについて。
過ごしやすい時期でありながら秋の長雨や台風のリスク、冬に向けた準備について解説します。

秋はメダカも落ち着く季節

近年では9月でも夏のような暑さが残りますが、やはり秋は過ごしやすいものです。彼岸を過ぎると次第に日照時間も短くなり、10月にもなれば朝晩には肌寒さを感じるようになるでしょう。夏には活発だったメダカも秋の深まりとともに落ち着き、産卵ペースも減ってくるはずです。メダカの管理も時期に合わせながら行いましょう。

エサの量も調節しよう

活発だった夏にはよく食べていたエサも、気温の低下とともに食べる量が減っていきます。1日1~2回、5分以内で食べきる量を与えることに変わりありませんが、夏と同じ量を与えていると食べ残しが多くなる可能性があります。メダカの様子を見て調節するようにしてください。

朝晩が冷え込み、寒暖差が大きくなってきたら、水温の上がる日中の様子を見てエサを与えると良いでしょう。水温の低い朝は底でじっとしていてエサを食べなくても、水温が上がる日中は活発に活動していることもあるためです。

また、屋外飼育のメダカは冬を越すための体力をつけておく必要があります。
食べる量が減ってきたら栄養を多く含むエサに切り替えると良いでしょう。

特に秋生まれのメダカは、早く大きく育てて冬を越せるようにしてあげてください。

メダカの屋外飼育では長雨や台風に注意

秋は気温も落ち着き、メダカたちも快適に過ごせる季節です。一方で、梅雨のような長雨があり、台風が上陸しやすい季節でもあります。屋外飼育において多少の雨は問題ありませんが、長雨や豪雨はグリーンウォーターが薄まるなど水質変化や流出のリスクがあるので対策を知っておきましょう。

すぐできる増水対策

①雨が当たらない軒下に移動させる
一番手っ取り早い方法です。水を減らしておくと移動させやすくなります。

②フタやシート、波板をかぶせる
移動できない場合はフタやシート、波板をかぶせて雨をよける方法です。台風のように強い風をともなう場合は、石や角材など重しをして飛ばされないようにしましょう。

雨水による酸性化の対策として、カキガラや化石サンゴを入れておくと良いでしょう。pHの急激な変化を防ぐことができます。

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屋外のメダカの水槽掃除は秋のうちに

屋外飼育の場合、冬の間は一般的に足し水を基本にして水質を維持します。というのもメダカは冬を越すので精一杯で、水換えによる水質変化はメダカにとってダメージになりかねないためです。そもそも冬越しの間、エサもほとんど食べないため水も汚れません。

そう考えると冬の間、メダカの水槽はそっとしてあげたいもの。水槽の掃除も秋の間に済ませておくのが良いでしょう。ヤゴなど天敵の発見にもつながります。

屋内飼育の場合、ほぼ通常どおり飼育が可能です。水温差に気を付けるようにしてください。

秋にかかりやすいメダカの病気

秋は日中は比較的暖かくても朝晩は冷え込みやすい季節です。また、大雨が降った際に水槽に雨水が入り込むことで水温を下げてしまうこともあります。
メダカは低水温に強くても水温差によるダメージを受けやすく、抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります。屋内・屋外どちらの飼育においても、病気が発生する可能性はあるものです。
水温差が小さくなるよう日頃から水温管理に気を付けてください。

白点病

気温の下がる秋にかかりやすいのが白点病です。白点虫と呼ばれる寄生虫が寄生することで、体表に細かな白い点がたくさん現れる病気です。白点虫はメダカに寄生することでメダカの細胞や体液を摂取しているため、全身が白い点に覆われたような状態になると治療は困難になります。進行も速く、放置していると他のメダカにもうつる可能性が大。早期発見、早期治療がカギとなります。

初期はヒレにポツポツと白点が現れるので、日頃からよくチェックするようにしましょう。初期段階では塩水浴でも効果がありますが、症状が進行しているようであれば魚病薬を使用してください。

水温が25℃以上になると白点虫は増殖できません。室内飼育であれば、予防策としてヒーターを使用して水温を26~27℃の一定に保つ、あるいは少し高めの28℃~30℃で飼育すると白点病予防に有効とされています。

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屋外飼育の場合、水槽を日当たりの良い場所に移動する、保温性の高い容器で飼育するなど水温差の解消に努めてください。園芸用の簡易温室を使用する人もいるようです。
上見となる屋外飼育では、白点病をはじめ病気に気付きにくいことがあります。日々、メダカの様子をじっくり観察して病気の早期発見を心がけてください。

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白点病の魚病薬の使い方についてはコチラ

メダカの屋外飼育では冬越しの準備をしよう

先に述べたとおり、屋外飼育のメダカを越冬させる場合は
しっかりと栄養を付けておくことが大切です。
また、飼育水の凍結には気を付けてください。水深があまりないと凍結しやすくなります。
少なくとも水深は15cm以上あることが望ましいです。

発泡スチロールは保温性が高いため、越冬によく利用されます。
フタをする場合は密閉しないよう、穴を開けて空気が通るようにしてください。
チャームではさまざまな発泡スチロールの容器を取り扱っています。

メダカの屋外飼育では秋の虫対策も

屋外飼育の場合、メダカにとっても飼育者にとっても秋の虫対策は欠かせません。

トンボ

トンボの中にはアキアカネのように秋まで活動する種類がいます。そんな秋のトンボがメダカ水槽に産卵にやってくる可能性が。産み付けられた卵は翌年の春にふ化します。

せっかく冬を越したはずのメダカがヤゴに襲われていたなんてことにならないよう、産卵対策をしましょう。ネットによるカバーが有効です。

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意外にも秋に蚊は出るものです。そして、秋の蚊は血に飢えているのでしょう。とにかくよく刺してくるので要注意。メダカの入っていないビオトープや貯め水を放置したままでは大変なことに……。

メダカを飼うために近くに水回りがある場合、整理整頓の上、容器などに水がたまらないようにしてボウフラの発生を防ぎましょう。

まとめ

今回は、秋のメダカ飼育のポイントについてお届けしました。
メダカは季節に応じて適切な管理をしていきましょう。
それでは次の授業をお楽しみに!

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