深海メダカ<改良メダカ解説>

メダカ
メダカ

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回ご紹介するのは深海メダカ。

上から見ると体内に深い海を連想させる青色が透けて見える品種です。
まさに深海を彷彿とさせる、幻想的な色合いが魅力です。

深海メダカとは

基本情報
飼育しやすさ★★★★★
とても容易
入手しやすさ★★★★☆
そこそこ見かける
維持しやすさ★★★★☆
簡単
最大体長3~4cm程度
適正水温5~28℃
作出年2010年
表現系の構成要素青体色、腹膜青

深海メダカは青ベースの体色を持ち、上見で腹膜が青く輝いて見える美しい品種です。
この表現は腹膜青と表現されます。
腹膜光と呼ばれる表現とは似て非なる表現です。

本品種は幹之メダカの派生系であるマリンブルーという品種からさらに派生した、体外光を取り除いた品種とされています。

体外光の表現が消えたことで、体内に深い海を連想させる青色が残った点が特徴です。

登場時期は2010年と比較的早かったものの、当初は流通量が多くなく珍しい品種でした。
チャームでの取り扱いは2018年頃に開始となりました。

深海の元になったメダカ
マリンブルー

体色や腹膜の色には個体差が見られます。
100%ではないものの、発色の遺伝率は比較的高いようです。
系統維持はしやすい部類に入ります。

飼育のコツ

深海メダカを上手に飼育するためには、次のポイントを意識すると良いでしょう。

観賞スタイル

上見での観賞がおすすめです。

深海メダカ最大の特徴である、腹膜の青い色彩は上見でこそ最大限に発揮されます。

横見となる水槽飼育では、青メダカとほとんど変わらない色彩表現になってしまいます。

横見の深海メダカ。
色合いは青メダカとほとんど変わりません。

容器

白系の容器が良いでしょう。

本品種は幹之系統としては珍しく、白容器で飼育することで魅力を最大限引き出すことができます。

白容器での飼育がおすすめです。
深海は幹之メダカの派生系としては例外的に、白容器での飼育がベストとされます。
タライ 白 の検索結果 | チャーム
「タライ 白」に該当する商品一覧です。ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。チャームは年中無休、最短で翌日にお届け。

体色と腹膜青の境界があいまいになりますが、黒容器での飼育も悪くはありません。

エサ

餌に関しては特別な注意事項はありません。
一般的なメダカ用のエサで大丈夫です。

エサは特別こだわらなくてもOK
メダカ | チャーム
メダカ ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。年中無休、最短で翌日にお届け。

バリエーション

深海メダカに関連する人気品種をいくつかご紹介します。

深海ダルマ

深海メダカのダルマバージョンといえる品種です。

ダルマ系品種としては比較的新しい部類に入り、一時期衰退していたダルマ系品種の注目度を再び上げた品種といえます。

ダルマ体型特有のショートボディと腹膜青の表現は相性が良く、深海魚のような不思議なメダカに仕上がっています。

マリンブルー

深海メダカの原型となった品種です。

元々幹之メダカの派生系として、黒色素胞が少ない個体が選別交配されたものとなります。

幹之特有の光沢のうち背の光沢を消し、腹膜の光沢だけを残したものが深海となったようです。


深海メダカ まとめ

深海メダカ。

体内の発色に着目した品種の先駆けとも言える、幻想的な色彩表現を持つ青色系メダカです。
幹之系派生であるにもかかわらず、あえて体外光を抜くという発想が、このような表現を可能としたのかもしれません。
メダカの色彩表現とは、深海のように奥深いものですね。

幹之メダカ系派生品種としては例外的に、白系の明るい容器で飼育したほうが深海の発色は美しく仕上がります。
ぜひ、その幻想的な深い青の色合いをご堪能ください。

深海 の検索結果 | チャーム
「深海」に該当する商品一覧です。ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。チャームは年中無休、最短で翌日にお届け。

メダカ関連記事

メダカの世界

▼改良メダカの基本情報はこちら

改良メダカ個別解説

▼改良メダカ各品種ごとの詳しい解説はこちら

ミッドナイトフリルメダカ<改良メダカ解説>
ミッドナイトフリルは背地反応しないブラック体色系メダカの高級品種です。尾ビレに達するほど伸長する背ビレ・尻ビレの観賞価値が高く、3タイプ知られています。
マリアージュキッシングワイドフィンメダカ”エメラルドフィンタイプ”(エメキン)<改良メダカ解説>
エメキンはエメラルドに例えられる輝きを持つ、体外光系メダカの高級品種です。全身の強い光沢と、尾ビレに達するほど伸長する背ビレ・尻ビレの観賞価値が高く、見事です。
ネプチューンメダカ<改良メダカ解説>
ネプチューンメダカはギラギラと輝くラメにヒレ光を組み合わせた、青系メダカ屈指の高級品種です。特に頭部の青は際立ち、見る角度によってラメの色彩も変化します。
白メダカ<改良メダカ解説>
白メダカは白系改良メダカの中で最も基本的な品種です。真っ白な体色が際立ち、シンプルイズベストな品種といえるでしょう。ビオトープでも人気です。
サファイアメダカ<改良メダカ解説>
サファイアメダカは黒ラメ幹之から派生した、特徴的な青ラメが高い人気を誇る品種です。2020年に誕生し色ラメ系の先駆けとなった、青ラメ系品種の元祖です。
幹之メダカ<改良メダカ解説>
幹之メダカは背の光沢が特徴的なメダカです。改良メダカを代表する人気品種であり、メダカの品種の多様化に大きく貢献した「体外光」の表現を最初にもたらした品種です。
ヒメダカ<改良メダカ解説>
ヒメダカは全てのメダカの中で最も流通が多く入手しやすいメダカです。小学校理科の教材としてもおなじみかもしれません。基本品種ですが、深掘りして解説します。
黒メダカ<改良メダカ解説>
黒メダカは全てのメダカの中で最も基本的な品種です。野生のメダカと同じ体色をしており、自然度の高いビオトープ環境を再現したい場合には最適といえるでしょう。
オロチメダカ<改良メダカ解説>
オロチメダカは多くのメダカがいる中で、最も黒いとされているメダカです。全身を黒色素胞が覆い背馳反応が起こらないのが最大の特徴で、白容器での飼育が適します。
夜桜メダカ<改良メダカ解説>
夜桜メダカは淡いピンク色に引き締まった黒の体色を組み合わせ、ラメが散らばることにより表現される幻想的な美しさを持つメダカです
青メダカ<改良メダカ解説>
青メダカは青系改良メダカの中で最も基本的な品種です。青よりはグレーに近い色合いですが、青系品種の元を辿るとこの青メダカに行きつきます。ビオトープでも人気です。
龍の瞳メダカ<改良メダカ解説>
龍の瞳メダカは白地に紅い眼が美しいアルビノ体色に、体外光と松井ヒレ長によるロングフィンを持つ神秘的なメダカです。飼育・系統維持の難易度はやや高めです。
深海メダカ<改良メダカ解説>
深海メダカは体内に幻想的な深い青の発色を持つメダカです。幹之系メダカとしては例外的に、明るい白系の容器で飼育したほうが美しく仕上がります。
投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました