サファイアメダカ<改良メダカ解説>

メダカ
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どうも、ほにゃらら sp.です。

今回ご紹介するのはサファイアメダカ。

黒い体に散らばる青いラメが特徴的で、高い人気を誇る品種です。
本品種のような青いラメを持つ品種は総じてサファイア系と称されるようになりました。

サファイアは黒ラメ幹之の派生系であり、ラメの発色を青く固定したものがこのサファイアと呼ばれるメダカになります。

サファイアメダカとは

基本情報
飼育しやすさ★★★★★
とても容易
入手しやすさ★★★☆☆
ふつう
維持しやすさ★★★★★
とても簡単
最大体長3~4cm程度
適正水温5~28℃
作出年2020年(不明な場合はカットでOK)
表現系の構成要素ラメ(青)
ブラック体色

サファイアメダカはブラック体色で青ラメを持ったメダカです。
ブラック体色のラメを持つメダカは即ち黒ラメ幹之であり、それをベースに青色のラメに固定した派生系がこのサファイアです。

ベースの体色はブラック系
ベースは青体色ではない
(参考:アオメダカ)
実はブラック体色がベース
(参考:小川ブラック)

ラメは青ですがベースの体色は青ではなく、ブラック体色系の品種となります。

青メダカより小川ブラックのほうが、ベースの体色は近いです。

サファイアの登場まで、ラメの色を気にかける風潮はあまりありませんでした。
2020年にサファイアが登場してからラメに色をのせるという概念が生まれ、このうち青ラメ系の表現は本品種にちなんでサファイア系と呼ばれることも多いです。

後に緑ラメなどさまざまな表現が登場しています。

最初は背ビレがなかった?

サファイアメダカは発表当初、通称“らんちゅうメダカ”と呼ばれる体型の背ビレがないタイプのものが基本とされていました。

らんちゅうメダカ
(イメージ)
登場当初のサファイアメダカ
背ビレがないタイプが当時の基本でした。

このため背ビレがあるタイプは、当初は“背ビレあり”として区別されていました。

しかしその後背ビレあり/背ビレなし 両方の流通が見られるようになり、次第に背ビレありのほうが流通が増えていったようです。

今日では単に「サファイアメダカ」と呼んだ場合、背ビレがあるタイプのものも含まれるようになりました。

背ビレありのタイプのほうが圧倒的に流通量が多いため、現在ではスタンダードなサファイアといえば、背ビレありのタイプを指すことが多いでしょう。


飼育のコツ

サファイアメダカを上手に飼育するためには、次のポイントを意識すると良いでしょう。

観賞スタイル

上見での観賞がおすすめです。
ブラック体色に青いラメが良く映えて見えるのは上見です。

特に背ビレのないタイプでは、ラメが途切れず観賞できるため、上見が好まれます。

横見でも美しい品種ではあるものの、
最大の特徴である青ラメを観賞するなら、
やはり上見がおすすめです。

容器

黒系 の容器が良いでしょう。

引き締まったブラック体色と青ラメは黒い容器で最大限に発揮されます。

白容器では背地反応により体色がぼやけてしまい、本種の良さがあまり発揮できません。

黒容器での飼育がおすすめです。
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エサ

餌に関しては特別な注意事項はありません。
一般的なメダカ用のエサで大丈夫です。

エサは特別こだわらなくてもOK
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バリエーション

サファイアメダカと関連のある人気品種をいくつか紹介します。

黒ラメ幹之

サファイアの派生元となった品種です。
ラメ幹之としては青、白以外の体色にラメをのせたものとしては最初に出現した系統です。

ブラック体色にラメがのっており、このラメの発色が青いものを選別交配したものがサファイアです。

小川ブラック

黒幹之やサファイアからラメを除いた基本体色はこの小川ブラックに近い表現をしています。

ブラック系ですがオロチと異なり、完全に背地反応しないわけではありません。
したがって、どの品種も黒容器での飼育が適します。

白斑サファイア

サファイアメダカの派生系です。

サファイアと白斑ラメ幹之の交配により作出され、白斑をベースに青ラメをのせたタイプとなります。

このように青ラメを遺伝させた系統は、“サファイア”の名を冠することが多いです。


サファイアメダカ まとめ

サファイアメダカ。

黒ラメ幹之をベースにラメが青くなるよう改良され、現在では色ラメ系品種の代表ともいえる地位を獲得した人気品種です。

この色ラメは他の品種との交配で遺伝させることができるようです。
特に元々ラメを持つ品種に次々と導入されており、続々と“サファイア系”新品種が誕生しています。

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投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

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