青メダカ<改良メダカ解説>

メダカ
メダカ

どうも、ほにゃらら sp.です。

今回ご紹介するのは青メダカ。

青……というよりは、青みがかったグレーの体色を示すことからそう呼ばれるメダカです。

しかし!多種多様な青系の改良メダカは、この青メダカからはじまりました。
改良メダカとしてのみならず、ビオトープなどでも人気のメダカです。

青メダカとは

基本情報
飼育しやすさ★★★★★
とても容易
入手しやすさ★★★★★
よく見かける
維持しやすさ★★★★★
とても簡単
最大体長3~4cm程度
適正水温5~28℃
作出年2004年
表現系の構成要素青体色

青メダカは青系メダカのすべての原型とも言える品種です。
お世辞にも青とは呼べるかは微妙なグレー系の体色をしていますが、この発色をメダカにおいては最も基本的な「青」と表現します。

メダカの色素細胞は黒、黄、白、虹の4色あり、このうち黄色の色素細胞だけが欠乏したものが「青体色」と称されます。
この発色をかつては「シルバーブルー」と呼ぶこともありましたが、近年ではあまり使われなくなりました。

数々の青い色彩を持つ改良品種は、青メダカなしに世に出ることはなかったものと思われます。

改良メダカとしては基本中の基本という位置付けにあるため、青メダカそのものを系統維持していくといった楽しみ方は、近年ではあまりされないでしょう。

どちらかといえば、睡蓮鉢やビオトープで親しまれることの多い品種でもあります。

ビオトープにベストマッチ!
ビオトープ(水辺植物) | チャーム
ビオトープ(水辺植物) ペット用品の通販ならチャーム。睡蓮鉢、用土・植替え用品、肥料・水質調整剤、植え替え用ポット、レイアウト用品・仕切り、タライ・キングタライ、タフブネ・トロ舟・池、姫スイレン、姫スイレンと鉢のセット、温帯性スイレン、温帯...

飼育のコツ

青メダカを上手に飼育するためには、次のポイントを意識すると良いでしょう。

観賞スタイル

上見、横見、どちらでも観賞が楽しめます。

グレー一色のシンプルな配色で、とても安価に入手できます。
このため、気軽にメダカを飼ってみたい!
という方にもおすすめです。

容器

黒系の容器が良いでしょう。

白系の容器で飼育すると色味が飛んでしまい、白メダカとあまり区別がつかなくなります。

黒い容器で飼育すると、青さが引き立ちます。

黒容器での飼育がおすすめです。
タライ 黒 の検索結果 | チャーム
「タライ 黒」に該当する商品一覧です。ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。チャームは年中無休、最短で翌日にお届け。

エサ

餌に関しては特別な注意事項はありません。
一般的なメダカ用のエサで大丈夫です。

エサは特別こだわらなくてもOK
メダカ | チャーム
メダカ ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。年中無休、最短で翌日にお届け。

白メダカ、黒メダカとの比較

黒メダカ
黒メダカ 横見
白メダカ
白メダカ 横見
青メダカ
青メダカ 横見

青メダカはその名前ほど青々しい体色をしているわけではありません。
飼育環境によって体色が変わることもあります。

特に長い時間をかけた輸送の到着後は高確率で色が抜けており、白メダカに間違えられることもあります。
水槽で飼育している場合はグレーが強く見えることもあり、黒メダカに間違えられることもあります。

青メダカは青いメダカというより、「黄色みが無いメダカ」という表現がより正しいです。
白メダカに比べると黒みが無く、黒メダカに比べると黄色みがありません。

それが、青メダカの特徴なので覚えておきましょう。


バリエーション

青メダカの派生系として知られる人気品種をいくつか紹介します。

幹之(みゆき)

改良メダカの代表種とも言える幹之メダカは、青メダカの派生系です。

青メダカをベースに突然変異で背中に光沢が出現したものが固定化された品種です。
メダカブームの火付け役になった大人気品種です。

幹之メダカ | チャーム
幹之メダカ ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。年中無休、最短で翌日にお届け。

青ヒカリメダカ

青体色のヒカリメダカです。

ヒカリメダカの中でも基本的な表現の一つで、幹之メダカの登場以前は人気でした。

幹之メダカとは異なる点として、水槽飼育で横見でも楽しめるのが特徴といえるでしょう。

青ダルマメダカ

青体色のダルマメダカです。

ダルマメダカの中でも基本的な表現の一つです。

色分けされて販売される基本体色のダルマメダカは年々流通が少なくなっていますが、ダルマメダカミックスとして販売される個体の中にそれらしい個体が一定数見られます。


青メダカ まとめ

青メダカ。

4色あるメダカの基本色の一つで、青系品種の最も基本形となるメダカです。
青というよりはグレーに近い発色ですが、メダカにおいて単純に「青」というとこの発色を指します。

基本的に青体色以外の余計な表現を持たないため、他の品種に青体色を導入したいときは交配させてみても良いかもしれません。

また涼し気な色合いから、ビオトープで泳がせるメダカとしても人気の高い品種です。

アオメダカ | チャーム
アオメダカ ペット用品の通販ならチャーム。常時65,000商品以上を在庫。年中無休、最短で翌日にお届け。

メダカ関連記事

メダカの世界

▼改良メダカの基本情報はこちら

改良メダカ個別解説

▼改良メダカ各品種ごとの詳しい解説はこちら

ミッドナイトフリルメダカ<改良メダカ解説>
ミッドナイトフリルは背地反応しないブラック体色系メダカの高級品種です。尾ビレに達するほど伸長する背ビレ・尻ビレの観賞価値が高く、3タイプ知られています。
マリアージュキッシングワイドフィンメダカ”エメラルドフィンタイプ”(エメキン)<改良メダカ解説>
エメキンはエメラルドに例えられる輝きを持つ、体外光系メダカの高級品種です。全身の強い光沢と、尾ビレに達するほど伸長する背ビレ・尻ビレの観賞価値が高く、見事です。
ネプチューンメダカ<改良メダカ解説>
ネプチューンメダカはギラギラと輝くラメにヒレ光を組み合わせた、青系メダカ屈指の高級品種です。特に頭部の青は際立ち、見る角度によってラメの色彩も変化します。
白メダカ<改良メダカ解説>
白メダカは白系改良メダカの中で最も基本的な品種です。真っ白な体色が際立ち、シンプルイズベストな品種といえるでしょう。ビオトープでも人気です。
サファイアメダカ<改良メダカ解説>
サファイアメダカは黒ラメ幹之から派生した、特徴的な青ラメが高い人気を誇る品種です。2020年に誕生し色ラメ系の先駆けとなった、青ラメ系品種の元祖です。
幹之メダカ<改良メダカ解説>
幹之メダカは背の光沢が特徴的なメダカです。改良メダカを代表する人気品種であり、メダカの品種の多様化に大きく貢献した「体外光」の表現を最初にもたらした品種です。
ヒメダカ<改良メダカ解説>
ヒメダカは全てのメダカの中で最も流通が多く入手しやすいメダカです。小学校理科の教材としてもおなじみかもしれません。基本品種ですが、深掘りして解説します。
黒メダカ<改良メダカ解説>
黒メダカは全てのメダカの中で最も基本的な品種です。野生のメダカと同じ体色をしており、自然度の高いビオトープ環境を再現したい場合には最適といえるでしょう。
オロチメダカ<改良メダカ解説>
オロチメダカは多くのメダカがいる中で、最も黒いとされているメダカです。全身を黒色素胞が覆い背馳反応が起こらないのが最大の特徴で、白容器での飼育が適します。
夜桜メダカ<改良メダカ解説>
夜桜メダカは淡いピンク色に引き締まった黒の体色を組み合わせ、ラメが散らばることにより表現される幻想的な美しさを持つメダカです
青メダカ<改良メダカ解説>
青メダカは青系改良メダカの中で最も基本的な品種です。青よりはグレーに近い色合いですが、青系品種の元を辿るとこの青メダカに行きつきます。ビオトープでも人気です。
龍の瞳メダカ<改良メダカ解説>
龍の瞳メダカは白地に紅い眼が美しいアルビノ体色に、体外光と松井ヒレ長によるロングフィンを持つ神秘的なメダカです。飼育・系統維持の難易度はやや高めです。
深海メダカ<改良メダカ解説>
深海メダカは体内に幻想的な深い青の発色を持つメダカです。幹之系メダカとしては例外的に、明るい白系の容器で飼育したほうが美しく仕上がります。

ビオトープ関連記事

投稿者
ほにゃらら sp.

福島県産のワイルド個体。
ロカリティの詳細は残念ながら記録がない模様。
アクアリウム歴はだいたい20年くらい。
「同属内で多様なバリエーション」が好き。若干コレクター気味。
つまりコリドラスや、ミクロソリウムが最高。ということですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました